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NBAのフェノメナルな選手たち【noteとYouTube連動企画】

どうも僕です。

久しぶりに動画との連動企画をしたいと思います。
今、NBAはプレーオフに入りました。
一年で一番NBAが面白い時期ですね。

この数年、僕のスポーツ観戦の唯一の楽しみが、
このNBAになってます。
日本のプロ野球も、サッカー日本代表も、
Jリーグも、もうあまり興味がなくなってしまった。

あ、4年に1度のサッカーワールドカップは、
ほぼ全試合観ます。
たいてい録画しておいて、「疑似生」で見る。

オリンピック?
人生で興味があったことが一度もありません。

「日本選手を応援しなきゃ非国民」みたいな、
あの雰囲気が僕は苦手なのです。
スポーツをする人の体の動きとか、
卓越した技術には感動しますが、
「どうだ、日本!すごいだろう!」
みたいな感情はまったく湧きません。
非国民と罵りたければ罵ってください。
いっこうにかまいませんが、
「オリンピックに熱狂している感じ」が、
クールじゃないと思っているので、
「クールジャパンであるために、
オリンピック的ナショナリズムからディタッチする」

というのも愛国心のあり方、
ということは認めていただきたいと思う。

それを認めないということになると、
その人は自分が毛嫌いしている、
「北朝鮮のマスゲーム」に日本が近づくことを、
潜在意識で願っているということになり、
それは自己矛盾なのではないか、と指摘したい。

まぁ、そういう人も僕は許容します。
「愚行権」というのも民主主義の大切な一部なので、
「愛国的オリンピック信者」を、
僕はいとおしく思いますし、
抱きしめてやりたいとも思います。

でも、オリンピックにより歪められた国策があること、
オリンピックにより甘い汁を吸う受益者たちがいること、
その構造的な犠牲となった死屍累々があることを、
僕はどうしても指摘せねばならない、と思ってます。

僕は招致の時点で反対だった、
ということは生涯、言い続けたいと思います。

さて。

自分で言ってて、
自分で気分が悪くなってきました笑。
クソリンピックの話をすると、
気分悪いですね。
自滅はもうやめましょう笑。

何の話しだっけ。

楽しい話を。

そう、NBAです。

今のNBAって、
たぶん黄金期とされる90年代のNBAより面白いです。
マイケル・ジョーダン、
マジック・ジョンソン、
スコッティ・ピペン、
デニス・ロッドマン、
アレン・アイバーソン、
シャキール・オニール、
ジョン・ストックトン、
カール・マローン、
アキーム・オラジュワン、
ディケンベ・ムトンボ、
パトリック・ユーイング、
レジー・ミラー、、、etc.

と延々と続くきら星のごとき才能の数々。
これらの選手の名前を列挙してると、
つい「90年代最強説」に加担したくなるのですが、
僕はやはり、今がNBAは一番面白いと思っています。

今のNBAの面白さは、
90年代NBAの、
「タレントたちのひしめきあい」の面白さもあります。
現在のバージョンで上記のような選手のリストを挙げていっても、
けっして見劣りするものではないし、
多分ガチで試合したら今のチームが勝つんじゃないかな。

いやマジで。

でも、そういう話よりも、
今のNBAの面白さというのは、
「ゲームチェンジャー」になる選手が、
数多くいる点なんですよね。

つまり「我々がバスケだと思っていた」ものを、
再定義してしまうような、
「バスケというゲームの何たるか」すら変えてしまうような、
そんな選手がひとりではなく、複数いるのです。

たとえば、
大谷翔平選手は、
「ポジションが固定した野球」の概念を覆すゲームチェンジャーです。
また、昭和プロレスにおけるタイガーマスク(佐山悟)も、
「プロレスとは何か」をつくりかえる天才だった。
かつてオランダにいたサッカー選手、ヨハン・クライフは、
「トータルフットボール」という形で、
なかば野球のようにポジションの役割が固定的だったサッカーを、
流動的で力動的なゲームに作り変えた。

こういった「ゲームチェンジャー」が、
僕は好きなわけです。

スポーツでなくても、
お笑いならば「ただのおしゃべりか漫才か分からない何か」で、
他の漫才師たちを圧倒し、
「お笑い」の定義を変えた90年代のダウンタウンはゲームチェンジャーですし、
ビジネスならば、
「Eコマース」の限界突破を果たし、
あらゆる小売り産業を過去のものにしたAmazonのジェフ・ベゾスは、
明らかにゲームチェンジャーです。

既存のルールのなかで戦いながら、
その戦いとは何かという定義を変えてしまうプレイヤーのことを、
「ゲームチェンジャー」と言います。

現在のNBAには、
そのようなゲームチェンジャーがいるのです。
しかも複数。

「ゲームの内容」以上に、
「ゲームの構造」を見ることに喜びを見出す、
「構造フェチ」の僕にとって、
こんなに面白いことはありません。

さしあたり、
今のNBAよくわからん、
という人にも分かるように、
6名の「フェノメナル」な選手を紹介します。

フェノメナル=phenomenal
というのはちなみに、
「驚異的な」と訳されますが、
もはや(自然)現象の域に達している、
という意味もこの英語にはあります。

「大谷翔平はただの優れた選手ではない。
もはや大谷翔平という現象だ」
みたいなことです。

では6選手を紹介していきましょう。


1.ヤニス・アデトクンポ 現役最強

まず、ヤニス・アデトクンポ。
今のNBAで「現役最強は誰か」と言われれば、
10人のNBAウォッチャーのうち、
8人ぐらいはヤニスを挙げるのではないでしょうか。

ヤニスはギリシャの選手です。
そう。今のNBAのもう一つの面白さは、
米国以外の選手、特にヨーロッパの選手の活躍がめざましいことです。
じっさい、これから紹介する6人のうち、
3人までがヨーロッパの選手ですから。

ヤニスの話しに戻ると、
ヤニスの「強さ」というのは、
90年代でいうと、
シャキール・オニールのフィジカルと、
スコッティ・ピペンの技術って感じですかね。
カール・マローンをひとまわり大きくした感じというか。

真に誰も止められない選手です。

NBAには、「グラビティ(重力)」という概念があります。
その選手がボールを持つと、
周囲の2、3名、
凄いときは4、5名の選手が周囲に集まってくる。
ボールを持ったときの得点力と重力は比例します。

この重力が現役選手で最も強いのがヤニスです。
ヤニス率いるミルウォーキー・バックスは、
2019~2020年シーズンで、
驚異的な勝率で東リーグのシーズン首位を独走しました。
バックスは大きなフランチャイズではないのに、
ここまでの成績を収められたのは、
このヤニスの重力を核に戦略を組み立てたからです。

ヤニスの周りにたくさんのシューターを配置する。
ただ、それだけです。
余談になりますが、3&D選手というのが、
今のNBAで最も大切なポジションになっています。
3ポイントシュートが打てて、ディフェンスが上手い選手という意味なのですが、
なぜ3&Dが重要かというと、
それはバックスのような戦略のために必要なマスターピースだからです。
渡邊雄太選手なんかは、
3&Dとして成長していけば、
長いこと重宝される選手になるのではないでしょうか。

、、、で、ヤニスです。

ヤニスはボールハンドリングも上手いのです。
これはあきらかに90年代のビッグマンにはなかった要素です。
なのでボール運びもできる。
パスも上手い。
「ヤニスが4割3ポイント決めるようになったら、
NBAは終わる」
と多くの人が言っていますが、
幸い(?)まだそこまでの技術には到達していません。

、、でヤニスはボールを運びます。
3ポイントラインの外でボールをもらうこともある。
そこから2、3歩でもう、
ペイントエリアからダンクに持ち込めるのがヤニスです。
その間0.5秒。

その0.5秒の間に強力なグラビティ(重力)が働き、
ヤニスの周りに敵の選手たちが集まる。
鬼退治のサル、キジ、犬のようにヤニス鬼を止めようとする。
そうしないと「自動的に2点を献上するだけ」なので、
これはどうしてもしないといけないことなのです。

思い出してください。
3ポイントラインの外に、
バックスはシューターを2、3人配置してるんでしたよね。
そこからヤニスは「キックアウト」といって、
ゴールしたから3ポイントライン外へのパスを出す。

シューターはノーマークでゴールを狙える。

3点です。

このヤニスのダンクの2点orシューターの3点
という、敵チームにとっては悪魔の選択を突きつけ続けるというのが、
乱暴にいえばバックスのシンプルな戦いかたなのですが、
これがすこぶる効率が良い。

今シーズンのバックスがどこまで行けるか分かりませんが、
東リーグがバックスを中心に回る状況は、
しばらく続きそうです。


2.ステフィン・カリー 前代未聞

次に、なんといってもやはり、
ステフィン・カリーでしょう。
カリーもまた「バスケというゲーム」を変えました。

もう、彼の3ポイントの記録は、
あらゆる常識を覆し続けています。
前代未聞の選手なのです。
2021シーズンも、
本当に神がかっていた。
ウォリアーズはもう一人のスター選手が怪我で出られず、
惜しくもプレイオフ進出を逃しましたが、
今シーズン後半のカリーは、
もう「人間やめてるレベル」でした。

カリーは1シーズンの3ポイントの記録を、
3回破っています。

まず、2012年に、
シーズンで272本の3ポイントを決め、
それまで「NBA記録」だった、
レイ・アレンのもつ269本を超えて、
「1シーズンに最も多く3ポイントを決めた選手」となります。

その2シーズン後、
2014~2015シーズンに、
302本の3ポイントを決め、
自分のもつ記録を破ります。

さらに次のシーズン。
2015~2016シーズンで、
彼はさらに自分の記録を破ります。

よく聞いてくださいね。

決めた本数は、402本です。
この年、史上初の満場一致で、
シーズンMVPを獲得します。

これがどれだけ凄いことか。
ほんの4、5年前まで、
1シーズンの最高3ポイント成功数は、
269本だったのです。
300本未満です。

300本の壁すら越えられなかった人類を、
彼は400本の領域に引き上げたのです。

もう、「3ポイント界のウサイン・ボルト」ですね。

彼の登場により、
一時期は「4ポイントライン」を作るか、
ということが本気で議論されたぐらい。

じっさい彼のプレイ動画を観ると分かるのですが、
彼の3ポイントって、
3ポイントラインからちょっと離れたところからとかじゃないんです。
3ポイントラインのはるかうしろ、
センターサークル(ここにNBAの試合会場ではホームゲームのロゴが来ます)あたりから、
リングを狙って、けっこうな確率で決めるのです。
ここから「ロゴ・スリー」という言葉が生まれました。
ロゴから打って決めるスリーポイントのことです。

ロゴから相手に真剣にマークする選手などいないので、
完全ノーマークからスポンと決める。
もう「コント」の域です。
カリーは明らかなゲームチェンジャーです。

実はこの最も強かった時代のカリー×ウォリアーズって、
野球の「マネー・ボール」という映画で描かれたような、
「戦い方のイノベーション」の発見でもあったのですよね。
「マネー・ボール」は、
打率とか打点とか本塁打ではなく、
「出塁率」こそが最も重要なスタッツだということを、
弱小チーム、アスレチックスのGMが、
「セイバーメトリクス」という手法で見抜いたことに端を発します。

バスケでも同じようなことが起きていて、
90年代って、ミドルレンジからのジャンプシュートの割合が高かったんですよ。
ジョーダンとかコービーとかアイバーソンのプレーって、
ミドルレンジからのジャンプシュートなんですよね。
それが10年代に一気に変わります。
つまり、バスケというゲームのルールを「解析」すると、
「3ポイント」というのが、不当に有利だと分かったのです。
3ポイントを狙うというのは、シュート成功率を下げるのですが、
それを加味してもなお、3ポイントをファーストオプションとしたほうが、
バスケは有利に進められることを、数理的に解析したのです。
ウォリアーズとカリーってその実践なんですよね。

今のNBAってだから、
1.3ポイントが狙えるときは狙う。
2.それが無理ならインサイドのダンク。
3.1も2も難しければミドルレンジのジャンプショット。
という順番になっている。
これって90年代と真逆なんですよ。
でもこういう戦略が可能になるのは、
ぶっ壊れた能力を持つカリーのような登場とセットでもある。
こういうマクロな視点からバスケを見るのって面白いです。


3.レブロン・ジェームズ もしかしたら人間かもしれない

一言。
最強です。

彼が本当に人間なのかどうかは、
NBAを観戦している人は、
まだ留保している人が多い。

「たぶん、人間で良いと思うんだけど、、、」

それほどレブロンはぶっ壊れている。
36歳ですからね、レブロンって。
バスケにおける36歳って、
たぶん野球だと46歳に相当する。
その36歳のレブロンが、
20歳前半の選手たちを、
子どものように蹴散らしてダンクするわけです。
3ポイントも決める。
パスセンスも抜群。
バスケIQは超人的。
ヘッドコーチを含めたコート上の誰よりも、
バスケというゲームを熟知している。

多くの人が
G・O・A・T
(Greatest of All Time=史上最強選手)を、
マイケル・ジョーダンと言いますが、
僕はレブロン派なんですよね。

これは好みの問題ですが、
レブロンってやはり、
「ポジションという概念をなくした」と言う意味で、
ゲームチェンジャーでもあるんですよ。
あるゲームの枠組みのなかで、
突出するプレイヤーであるだけでなく、
そのゲームの枠組みを改変してしまうような選手、っていう意味で、
僕はレブロンがジョーダンを上回ると思う。

レブロンは「ポイントフォワード」というポジションを造ったとも言われます。
彼はパスセンスもボールハンドリングも図抜けているので、
ボール運びもアシストもできる。
実際、昨シーズン、レブロンはNBAのアシスト王でしたから。
それでいて、フィニッシャーとして、
レブロンは36歳の今も、
NBAで確実に5本の指に入る。
3本の指かもしれないし、
その狡猾さを加味したらNo.1という人もいるでしょう。

90年代バスケでいうなら、
彼はストックトンでありマローンなのです。
もう頭おかしいレベルです。
ゲームで課金しまくって「チートレベルに強い選手」を作るってできるじゃないですか。
レブロンって、「本当に生きているチート」なんですよね。
マジでヤバイです、レブロンは。


4.ルカ・ドンチッチ ~ネクストレブロン~

そろそろ先を急ぎましょう。
ルカ・ドンチッチ。
この名前は覚えておいた方が良い。

才能の塊です。
彼はまだNBA3年目ですが、
「これから10年のNBAの台風の目になる」ことを、
誰もが確約できる選手です。

「バスケセンスが服を着て歩いている」という感じ。
サイズもあり、ボールハンドリングもパスもフィニッシュもできる、
と言う意味では、レブロン的な「正五角形」の能力値です。
今はすっぽりレブロンの中に収まるかもしれませんが、
将来、レブロンになれるとしたらルカでしょう。

ルカはでも、正五角形でいうと、
2つの点でレブロンを超える可能性があります。
「ルカ・マジック」という言葉があるのですが、
彼のプレイって「魔法」のようなのですよね。
ロールプレイングゲームでいうと、
レブロンが正統派の戦士だとすると、
ルカって戦士の強さもある「魔道士」なんですよ。
「え?何それ?」っていうプレイが本当に多い。
相手を煙に巻くというか。
ユーロステップやフローターは言うまでもなく、
ステップバックスリーにしても、
ドリブルでの相手のいなし方にしても、
何か通常の動きじゃないんですよね。
相手ディフェンダーが一瞬「バグった」みたいになる。
観客は「魔法にかけられた」ようになる。
まさに「ルカ・マジック」です。

あともう一つは「顔」です。
レブロンはゴリラです。
それがまたカッコイイと僕は思うのだけど、
ルカはもう、どう考えてもイケメンなわけです。
人気が出ないわけがない。
実力とルックスが両方トップって、もうずるいレベル。
バスケ界のデイヴィッド・ベッカムですね。


5.カワイ・レナード ~ネクストジョーダン~

2019シーズンで、
トロント・ラプターズを優勝に導いたカワイ・レナードは、
「現役選手で最もマイケル・ジョーダンに似ている」と言われます。
プレイ動画を観ると、
ジョーダンの「動きのきれいさ」はまったくありません。
でも、彼の能力値は明らかにジョーダンに似ている。
オールラウンダーであり、どの場所からでも決められる。
勝負強い。
ポジションがシューティングガード。
などなど共通項が多いのだけど、
一番似ているのが、「手の大きさ」なんです。

ジョーダンって、
身長が200センチありませんから、
NBA選手のなかでは小さいレベルなのだけど、
「手のひらの大きさ」は、
歴代でもトップだか2位だかにデカいらしいんですよね。
カワイ・レナードの手のひらの大きさが、
ジョーダンと同じぐらいなんだそうです。

あと、「ウィングスパン」という指標も、
NBAではめちゃくちゃ重要です。
身長が縦の大きさだとすると、
ウィングスパンは横の大きさ。
手を広げたときの右手と左手の中指同士の距離です。
要するに腕の長さなのですが、
これが長いと、バスケではめちゃくちゃ有利です。
ディフェンスにおいて特に破壊力を発揮する。
ジョーダンはディフェンスも神でしたが、
カワイ・レナードもまたディフェンスも凄いんですよね。

NBAでは、
「オフェンスのチームはゲームを制し、
 ディフェンスのチームはシリーズを制す」

という言葉があるぐらいですから、
カワイ・レナードは現在のNBAで、
オーナーが最も欲しがる選手なのです。


6.ニコラ・ヨキッチ ~ポイントセンター~

最後に今シーズンMVPを取ることが濃厚な、
デンバー・ナゲッツのニコラ・ヨキッチもフェノメナルな選手です。
(日本時間6月8日に、MVPが決定しました)
1990年代の「センター」はユーイングやオラジュワンです。
まさにスラムダンクのゴリのイメージ。
ハエたたき。ゴリラダンク。ゴール下の「番人」。

これが2000年代になると、
シャキール・オニールという、
とんでもない逸材がそれこそすべてを変えます。
あれだけ動けてあれだけ支配的なセンターがいると、
もう「チート」ですね。
あれは「特異点」と言った方が良いかもしれない。
その後、2010年代は、
「センター不遇の時代」になります。
「これといったセンター」がいなくなるのです。
センターはますますパワーフォワードやスモールフォワードに近づき、
パワーフォワードがセンターに近づく。
両者の境界が消失して、
ポジションというものは相対化されます。
これにはやはり10年代に最も支配的だった、
レブロンの影響も大きいですし、
ルールの変更の影響もある。
ますます早い展開になるバスケにおいて、
「もはやセンターは不要」という戦略をとるチームもあらわれる。

先ほどのウォリアーズなんかもそうですし、
ジェームズ・ハーデンがいたヒューストン・ロケッツも、
「スモールラインナップ」
「マイクロラインナップ」

といった、コート上に200センチ以上の選手がひとりもいない、
というNBAでは例外状況を敢えて作り、
相手をスピードで攪乱し3ポイントを軸に勝負するという形です。

このトレンドが、
もしかしたらニコラ・ヨキッチの登場で変わるかもしれない、
というほどにヨキッチは重要です。
ヨキッチって、「ポイントセンター」って呼ばれてます。
ボール運びとフォワードができるレブロンが
「ポイントフォワード」という概念をつくり、
それもまたゲームチェンジャーだったわけですが、
ヨキッチはポイントガードとセンターのスキルセットなのです。
身長221センチのビッグマンで、
アキーム・オラジュワン的なペイントエリア内での技術がありながら、
パスセンスが多分今のNBAで3本の指に入る。
あとヨキッチは3ポイントもスポスポ入れる。
わけわかんないです。

「センター」というものの概念、
さらにはバスケというゲームのあり方を変える可能性があるのがヨキッチで、
今後のNBAでは、センターもまた3が打てて、
パスセンスとボールハンドリングがガード並み、
というのが標準になっていくかもしれない。
そうなるとさらに「ポジション」という概念は意味をなさなくなる。

ヨキッチは本当に面白い選手です。


とここまで、6人紹介してきたのだけど、
そのうち3人までがヨーロッパの選手、
というのがまた面白い。
既成概念をぶち破るような選手が、
アメリカの外から来ている、
というのも何かの必然だと思います。
今のNBA、マジでヤバイです。

他にも、現役選手でもしかしたら最もアイバーソンに近い、
二年目(!)のジャ・モラント
リアルゴリラダンクのザイオン・ウィリアムソン、
人間やめてるジェームズ・ハーデン、
普通に活躍しまくっている八村塁などなど、
NBAは本当に面白い。
これからも目が離せません。


以上の内容をしゃべったら50分かかりました。

読んだら5分ぐらいだと思うんだけど、、、。

動画がこちらです↓

https://youtu.be/C-6uxfO3XU0




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