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360度カメラの世界 #1

 「360度カメラ」や「全天球カメラ」などと言われている、自分の周囲の【空間】をまるごと保存出来るカメラ。

 屋外から屋内、写真から動画まで、様々な思い出のシーンを余すことなく保存することが可能になるカメラ。

 今、売れているのは2派閥あって、1つはRICOHが提供するTHETAシリーズ。

 フラッグシップモデルは10万をオーバーするが、入門機としては3万円前後からあるので予算に応じて検討してみるのも。

 で、もう1つが中国の企業が提供するInsta360シリーズ。

 こちらは家庭用から100万円以上するPro使用まで…様々なタイプを発売。
 家庭でそこそこの画質の動画を撮影したければInsta360 ONE X2あたりがオススメ。

 他にもいくつかのメーカーから出されているが、上記の2種ほど売れてはいないはず。

 で! 先日、この360度カメラがあまりにも普及しない理由について書いた。

 写真において主流のSNS「Instagram&ツイッター」に対応出来てないから普及しにくいのだ…と。

 ところが! 今…「とある業界」では360度カメラが売れ筋らしい。
 それが…ドライブレコーダー業界。
 従来の”正面だけを捉えるカメラ”では、事故があった時に何があったのかを映せていない可能性があるが、360度カメラを使えば前方の交通事故から後方の車内暴力(タクシー)まで…全てを記録することが出来るというわけで売れ筋なのだとか。

 他に”仕事”として使われている例としては…不動産業界かな?
 街にある駅前不動産屋はともかく、大手企業が自社のホームページに目玉物件を載せる際、VR形式で内見出来るようにしているサイトが増えた気がする。
 …これ、俺もワリと初期に「不動産屋っていつまで紙で物件案内しているの?VRで内見出来るようにすればいいのに!」と思っていたので、かなり理想に近づいていると言っていいだろう。

 そういうシステム自体を提供する企業もちょくちょく出てきている感じだし。

 もちろん、エンタメ業界でもVR技術は使われ始めてはいる。

 ただ、コロナ禍により「配信」への抵抗が減りつつはあるものの、VR系は配信するプラットフォームだったり撮影する機材だったりがいまいちなので、定着してはいない。
 あくまで「面白い試み」に留まっているイメージ。

 個人的には「一席のスペースを千人にも万人にも販売できるだから、臨場感溢れる映像を生配信すりゃいいのに」と思うのだが、演者側からすると「ただ解禁すりゃいい」ってもんじゃないらしい。
 以前、芸人さんに聞いてみたことがあるのだが「だったら、チケットの方を高くしないとダメですかね」という、自分が思う答えと逆の答えが返ってきた。
 理由を聞くと、VR(配信)の方を安くするとソッチにお客さんが流れてしまい、本来劇場で取れたはずのお金を損してしまう…という。
 えっ!? でも、例えば東京で開催するお笑いライブのチケットが1000円で、配信チケットの方は700円だとして…席は一席しか用意出来ないから1000円にしかならないけど、配信は10席売れれば7000円になるよ?
 沖縄や北海道在住のファンなら、その芸人さんのために飛行機代とか使わなくても済むし、仕事終わりで参加できるから「700円なら…」と気持ちが緩むはずでは? …というのが自分の考えなんだけど…。
 配信の方が安いからって、やっぱり生で会いたいファンは来るはずだし。
 一概に手取りが減るって考えは違う…と個人的には思っている。
 『レディ・プレイヤー1』の世界は遠いか…。

 まだまだ他にも活用法がありそうなので…それは今後の話ということで。


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