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テレビが目にしみる

 まだ、飯島愛さんが芸能界で活躍していた頃に放送した、フジテレビのとある深夜番組…『テレビが目にしみる』

 深夜の実験バラエティ枠で放送されたものだが、17年経った今でも妙に印象に残っている。

 番組は、ジョン・カビラがオーナーを務めるバーに、客として黒沢年雄さん、井筒監督、高木美保さん、飯島愛さん、乙葉さんがやってきて、感動系のVTRを静かに見る…というのが軸の内容。
 「様々な感動VTRが目にしみて涙が出てくる」…というコンセプトだ。

 この流れたVTRは全部を覚えているわけではなく、たった1つ…どうしても忘れられないものがある。

アメリカのとある母子家庭の息子は、毎年、誕生日になると1本のテープを見せてもらえるという。
そこには父親の姿が映っていた。
思春期を迎える13歳の頃になると「そろそろ好きな子が出来た頃かい?」などと話したり、反抗期のことや勉強のこと…それぞれの年齢にあったアドバイスが収めてあった。
しかし、20本後半〜30本目ぐらい(正確には覚えてない)でそのテープは無くなるという。
最後のテープにはこんな影像が…
「もう、教えてあげられることが出来ないんだ。なぜなら、キミの年齢でボクは死んでしまったからね」
父親は若くして治すことのできない病気にかかり余命を宣告されていたようで。
それで、毎年誕生日にアドバイスを送るテープを母親に託して亡くなったのだとか。

 ……とまぁ、だいたいそんな内容。
 あの時はまだ若かったからそんなに「引っかかり」もなかったが。
 今、なんかその父親の気持がすごくわかる…。

 そういう感じで言えば、『飛鳥へそしてまだ見ぬ子へ』も印象深い作品だったな…。
 というか、こんな重たいテーマの作品をよく小学生に見せようと思ったな…当時の先生たちは。
 全然意味が分からなかったけど、これも妙にタイトルと…少しHなシーンがあったのは覚えている(爆)。

 やっぱ、映像なり文章なりで【思い】は残していかないとダメなんだろうな…と思う。

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