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壁を辿る

noteには久々ですが、最近の近況として、武蔵境駅にくっついているQuOlaという建物のウィンドウギャラリーで6月中展示しています。

ここのスペースは縁あってちょくちょくグループとかでも利用しているのですが、今回はソロです(実は2回め)

写真の展示ですが、ウィンドウディスプレイでもあるので、少し立体的な感じにしています。

素材は「壁」です。武蔵野市のあちこち(と、言いつつほぼ吉祥寺ですが)

せっかくQuOlaのコンセプト的に市により密接な感じというか、ローカルなアプローチが歓迎される部分でもありますし、市政センターとかも入っていて、地域の人が通る感じのロケーションなので、なにか地域的な活動としてできないかなと思って。壁になりました。

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地域の風景的な写真でも良いのですが、ちょうど吉テレ(YouTube)のらかんスタジオのインタビューを拝見して、そういう歴史的?なドキュメントはやはり「街の写真館」っていうポジションが一番だなと。そしたら自分はなにができるだろうかと。

自分の属性的にそもそもグラフィックデザイン、という部分もありますし、ストレートな写真表現というより抽象的な感じというか、ファインアートとしての側面を出していった方がいいのではないかと思うわけで。壁になりました。

なによりも、コンセプトのボードにも書いていますが、今回のアイディアのきっかけになっているのは葡萄屋など古い建物が取り壊されることになったり、コロナの影響もあって退去したり入れ替わったりする商店が思っていた以上にあるということに気がついたというのもあります。

でもあえて風景として残すのではなく、「ある部分」を残すということで、全部を見せてしまわないことで、その周辺への思いもめぐる、ということを考えています。

あと、2021年、あらためて自分の写真の原点を考えるにおいて、かつて銀座にあったRICOHのギャラリー&ショールーム RINGCUBEでボランティアメンバーとして活動していた頃に企画参加した杉浦貴美子さんの壁写真の展示計画とフィールドワークが原体験になっているのかなとも。

あれからもう12年……干支も回ってしまったとは。

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