事業戦略を考える際に意識している3つのコト

私は現在、ありがたいことに事業責任者として貴重な経験をさせてもらっています。
この経験は普通の企業に勤めていたら到底経験できないことで、
役割として戦略策定/予算策定/人員計画/ヒューマンマネジメント/組織マネジメントなどなど、ヒト/モノ/カネに関わる様々なことを任せてもらっています。
このような経験がこのような年齢で出来ることは感謝以外の何物でもないなと日々思います。

この役割を全うし、すぐにでも会社に貢献したいと思うのですが、中々すぐにうまくいかず、失敗することの方が多いです。
その失敗経験から自分が意識していることなどをまとめていければと思います!なんかいっちょ前に書いてますが、自分が完全に出来ているわけではないので悪しからず。

事業責任者としての役割をまとめた下記記事を見返すことが多いので是非

事業責任者としての最重要の役割である「事業戦略策定」について失敗経験から意識している3つのコトを書いていこうと思います。
※タイトルの引きがよさそうなので「3つのこと」としましたが、3つ目が一番伝えたいポイントです w

1.「なりたい姿」の逆算、「現実ライン」の積み上げで方針を決める
2.得たい情報は明確に、かつ多方面から
3.やらないことを決める
4.まとめ

1.「なりたい姿」の逆算、「現実ライン」の積み上げで方針を決める
まずは大枠の方向性を立てるために、中長期(3-5年)でなりたい姿を出します。
これくらいの売上/利益目指したいなあ。ここから始まり、そのためには海外に広げないとなあ、これくらい商品数いるなあ、こんな機能作りたいなあ。
など。夢的なものも入ってきますし、こんなこと実現できたらすげえ!みたいな感覚的なものも入ってきます(前提、僕は感覚的です w)

次にその立てたものを、直近1年かつ月ベースに逆算してみます。
5年後これくらい売上いきたいならこの1年はこれくらい売上作らないとな。そしたら月これくらい売上いるなあ、ってことは単価が○○だとすると顧客は○○人くらいいるな。
これをやる目的としては「イメージできるか」を検証するためです。
このプロセスを踏まないと絵に描いた餅になるケースになる場合があります。
極端にいうと、
今が月商数百万やけど半年後に月商1億にしよう!ただ道筋は分からないし、飛び道具も仕込んでないけどね!
って状態になります。
こうなると巻き込まれるメンバーはたまったもんじゃないです。

なので、このプロセスを挟みあまりにイメージができなければ
達成時期を伸ばすのか、目標を下げるのかを選択します。

「なりたい姿」「やりたいこと」を変更するのではなく、時期を変えたりするようなイメージです。

2.得たい情報は明確に、かつ多方面から
戦略を決める上で、色々な人からの情報は必須になります。
ただ、世の中には膨大な量の情報があり、何も考えずに情報収集し出すと完全に情報に溺れます。

なのでまずは知りたいことを明確にします。
そしてその情報を持っていそうな人に聞きにいきます。
明確にというのもモノもよりますが、
こういう情報がほしいからこのシートのこの行と列を埋めてほしいと自分で骨子を作ったExcelを渡したこともあります。w
くらい明確にできそうなのは明確にします。

そして、情報は一方向だけではなく、多方面から集めれそうなものは多方面から集めます。
自分自身が心配症というのもありますが、一方向だとその人の解釈や角度からの情報になるので、違った角度からの情報も同時に得て。それが確からしそうかを見極めます。

3.やらないことを決める
これがこのnoteで一番伝えたいことになるのですが、個人的に失敗経験があり、一番意識しているものになります。

「やることを決める」と「やらないことを決める」同義な気もしますが、
僕はあえて「やらないことを決める」としてます。

戦略を考えていると「やりたいこと」、競合や市場の状況を見て「やらないといけないこと」などなど多くの選択肢がでてきます。
ここからは失敗経験にもつながるのですが
自分は全部やりゃあいいじゃんっていうタイプなので、全部やろうとします。
そうするとどうなるのかというと、全部が中途半端になります

結果が出ずにやることだけ山積み、仕事に追われ、努力が報われず、チームが疲弊します。
自分一人ならまだしも、チームを巻き込むことになり、各メンバーもサボってる訳では決してないのに成果が出ないから評価されない。
悪循環に陥ります。
やることがたくさんあるので、自分もがっつりプレイイングに入り、目線が足元になり、中長期視点が持てなくなります。
そうして判断が遅れていく。ここも悪循環の1つだと感じます。

では、なぜやりたいことを色々やってしまうのか。
自分なりに深掘りしてみると、どこに種があるか分からないから
色々な方向に網をはって、芽を探そう!というポジティブな面もありますが、
僕の場合はやることを絞るのが「不安」という面もありました。
特に新規事業だし、全部やらないと今の可能性を潰すのではないか。など
不安なのはただの自分の感情でむしろチームの力を一点集中する方が結果としていいのではないかと思うようになり
そこから「やらないことを決める」を意識するようになりました。

自分たちの戦力を見極めるために
・自分やメンバーのできること/できないこと/得意なこと/苦手なこと
・会社の強み/弱み
を並べ
そこと事業の「やりたいこと」「やるべきこと」と合わせて
ここから一番事業の売上/利益にインパクトがありそうなのか
を見極めて、フォーカスするポイントを多くても3つに絞り、その他は「やらない」と決めます。

ランチェスター戦略でとる「弱者の戦略」でも
弊社で取り入れているすごい会議でも
Googleが提唱するOKRでも
基本的にフォーカスすることがメインになってるなと。
ってことはやはり絞るっていうのはとても大事だと気付きます。

4.まとめ
これらのことは「当たり前やん」って思う人も多いと思いますし、
自分自身も振り返ると「当たり前やん」って思います。

特に3つ目のフォーカスすることが大事なんて、ランチェスター戦略でも読んで知ってたし、自分自身の経験としても知ってました。

ただ、気が付けば日々やりたいことが増えていって、やらないといけないことが増えていって、あれよあれよという間に複数PJが走っていたりします。
「このやらないことを決める」を意識すると、何かやりたいなと思った時に「本当に今やるべきなのか?」と自問自答できるようになります。

事業戦略的な話しで書きましたが、仕事の何事においても大事だと思うので
「確かに!」って思った方は是非意識してみてください!

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