【日記】紙をどれくらい使うのかって話
『皇明條法事類纂』という明代中期の本を読んでいたら、当時のある地方の役所が1年間に使う紙の量が書かれてました。6万枚以上にはならないくらいだそうです。ただ在庫に70万枚あるから、10年は困らないのでしばらく紙いらん、という話が書かれた文書なのですが、明代の役所がどれほどの紙を使っているのかが分かる結構面白い史料なんじゃないかなと思います。
紙の価格が示された史料もありましたし、裁判とも関係する話なので、もう少しわかることがあれば、研究ノートくらいにはなるかなぁ…
ところで6万枚って数字が膨大過ぎて、その量にあまりピンときません。しかもその他の役所の消費量や、当時の全体の総量も分からないので、多いのやら少ないのやら…
そこでふと、そもそも自分たちはどのくらい紙を使ってるんだ?そう思って検索。
日本ってそんなに紙を使ってるのか…ペーパーレスの道のりは遠いです。中国は、それでも低いんですね…あれでしょうか?DXが進んでるから?
と思いきや世界的な紙の消費量は増えているそうです。まぁ増えているのは、印刷物よりも段ボールや包装紙。そりゃそうか。Amazonがなきゃ生きていけないもん。
それはさておき、178.4kg。グラムに直すと178,400g。A4の紙が4gらしいので一人あたりの消費量は178,400÷4で44,600枚、4万枚強。明代の一地方衙門に迫る量。すごい。
まぁ役所の消費量と、全量を一人当たりで割った消費量なので、比較できるわけないんですけどね…。
紙は身近にありすぎて、特に考えたことはないんですけど、こういうのを考えるの割と楽しい。今度、高校生にも話してみようかな。
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