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【日記】コモンセンスがバグってる!

 ある日、近くの席のある先生に言われました。
「先生は、意識的か無意識的か分からないけど、自分が高校時代に出来たことは、誰にでも出来ることだと考えている節がありますよね。」と。
 絶句。目から鱗でした。
 なぜって、割とそう思っていたから。自分は能力の低い人間で、何も出来ないと思っていたから。そんな自分でも出来ることは、誰にだって出来るだろうと思っていたから。それが出来ないのは、何となく何を怠っているからだと。
 育ってきた環境の違いや、それぞれの認知の特性の違い、関心の違いなど、様々な要因があるのは頭では分かっていますし、そういう障壁を失くすために支援をするのが、教員の仕事だと思っています。しかし、どうやら自分は、無意識下で、簡単に「出来る」ことと、難しくて「出来ない」ことの基準を自分に置いていたらしい。もしかしたら、その基準で「そのくらい簡単だろう」を押し付ける暴力をしていたかもしれない。能力に関するコモンセンスがバグってた。反省です。
 自分は生徒に比較的近い教員だと思っていましたが、それは年齢だけで、ずいぶん遠くまで離れていたのかもしれない。
 とりあえず今年は区切りの年。この反省を心に刻んで進んでいきたいと思います。
 と、まあ偉そうに言ってますけど、ピアノの演奏が中々出来るようにならないので、逃げ出したり、採点で計算を間違えたり、自分には出来ないことも苦手なことも情けないこともたくさんあります。
 人の能力を見る時は、自分の出来ることを基準にして「こんなことも出来ないのか」と思うのではなく、自分の出来ないことを基準にして「こんなことまで出来るのか」と考えるべきなんでしょう。反省。

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