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【知らないと恥ずかしい!?】初心者向け、チベット問題について5分で解説します!!

皆さんこんにちは、shunGoです!!


今日は、よくニュースでも取り上げられているチベット問題について取り上げたいと思います。

このトピック、聞いたことはあるけど何だか知識が曖昧だという方は多いのではないでしょうか??とっつきにくく、難しそうだなと思って避けてきた方もいるはず。。。

実際、僕はそうでした。ニュースや新聞などで目にしたことはあるけど、何が問題でなぜその問題が起きたのかなど基本的な知識がとても曖昧で、なんとなく問題になってるんだなあ程度。

きっと、自分の生活とは遠く離れた地域の出来事で関心が薄かったのが正直な理由かなと感じます。


今日は、以前の僕と同じようにチベット問題について触れてこなかった方のために
チベット問題の基礎知識を分かりやすく5分で解説したいと思います!!


難しいと思うかもしれませんが、そんなことないです!
一緒に頑張りましょう(^^)


①チベット問題とは?〜何が問題?何の争い?〜


チベット問題と言っても、人によって意味することは多少違うかもしれませんが
大きな枠で考えた時に共通するのは、

「チベット民族と中国政府の間で起きている、自治権や宗教上の争い」

ということです。とりあえずこの2者の間の争い事だと知っておけばOKです。

では何の争いなのかということですが、これは様々な面で争っています。

・チベット自治区の自治権をめぐっての争い
・宗教上の争い
・地理的な争い

などなど多方面で両者はぶつかっています。

詳しくは後の項目でお話しますが、ここではひとまずざっくりと覚えるだけでOKです。


まず前提として中国政府は、中国共産党の一党独裁国家と言われており全ての権限は政府が握っていると言っても過言ではありません。

そのため、中央政府に反抗する人間や思想があろうものならそれを厳しく取り締まってやるという姿勢でした。(現在進行形かもしれませんが、、、)

中国人の約9割は漢民族であり、仏教が信仰されています。形式的には他の宗教も認められていますが実際のところは到底認められているとは言えません。

そのため、チベット民族やウイグル族がその標的となっているわけです。彼らに共通するのは、少数民族としての自治権や独立・アイデンティティを求め中国の一部ではないと主張し続けている民族です。


②チベット人・チベット仏教とは?


そもそも、チベットとは一体どこにあり、チベット人とはどういう人たちなのか?
それからチベット仏教徒は何なのか?

という話をしたいと思います。


チベット自治区とは、中国の西側に位置するチベット高原に囲まれた地域のことを指します。一般的にチベット人と呼ばれるのは、この地域に住み、チベット語を話し、チベット仏教を信仰している人のことを指します。

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チベット仏教とは、文字通り仏教の一種なのですが、中でも大切な教えとしては
”輪廻転生”という思想があります。

これは、「人間は現世で死んでも生まれ変わる、だから現世で徳を積み来世でより良い生を授かれるようにしよう」という考え方です。


この輪廻転生の思想は、今回のチベット問題を語る上で非常に大事なキーワードになるので覚えておきましょう。


③中国はなぜチベットを手放したくないの?


現在にまで続く、チベット民族と中国政府の争い。

普段のニュースでは、中国政府がチベット民族を迫害しているという報道をされます。


実際に中国政府のチベット民族に対する迫害が始まったのは、中国が建国された1949年でした。そして現在に至るまでに、残酷で冷酷な弾圧が続いています。

当時中国はチベットを中国の領土の一部として主張していたのに対し、チベット民族は中国とは別の独立国家であると主張していました。

現在では、独立を求めている人もいますが一般的には独立ではなく、高度な自治権を求める運動が大きな割合を占めています。


中国政府側としては、チベット自治区を国のために利用したいという思惑があります。なぜなのか、それはチベット自治区が非常に魅力的な土地であるからです。

何が魅力的かというと、

①面積に対しての人口が少なく、今後の居住地としてのポテンシャルが高い

中国は14億人という世界最大規模の人口を抱えています。チベット自治区は中国の全体面積の約1/8を占め人口密度が低いため今後の開発地区として有望なのです。

②資源的なポテンシャルが高い

実はチベットは天然資源の宝庫とも呼ばれており、資源の発掘という観点でも非常に重要な土地なのです。特に水源に関しては、アジアの大きな河川の水源となっており、周辺諸国との外交を有利に進めるために欠かせない土地なのです。


他にも理由はあるようですが、大きな理由は以上の通りです。


④チベット民族弾圧の闇が深すぎる実態


中国が建国されてから現在に至るまで、チベット民族は中国政府から厳しい弾圧をされています。

こちらに幾つかの例をまとめてみました。

・チベット民族の最高指導者であるダライラマの名前を口にしただけで、それを中国側の役人に知られると強制連行される
・チベット自治区の学校でもチベット語を話すことは禁じられ中国語および中国共産党の思想を植え付けられる
・貧しい漢民族の男性をチベットに送り込み、無理矢理チベット民族の女性と結婚させ、子供を生ませ、純血のチベット人を排除させる


いずれも衝撃ですが、特に3つ目に関しては民族浄化そのもの。
非常にサイコパスで強引な手段のように思えます。

でもサイコパスな話はこんなものではありません。先程話した輪廻転生について。

チベット民族はこの”輪廻転生”を信じているため、最高指導者であるダライラマも生まれ変わり続けると信じられています。ダライラマこそがチベット民族の心の拠り所なのです。

そして、面白いのがこのダライラマの後継者の決め方。実は単なる血縁という訳ではないのです。

位の高い僧により、ダライラマの後継者が生まれる方角、その子の特徴などが預言され、仕える僧たちがその子を探しに赴くのです。

そして後継者に選ばれた子は親元を離れ、高等教育を受け僧侶としての道を歩みます。


また、ダライラマには側近がいて、その側近はパンチェンラマと呼ばれます。
パンチェンラマも輪廻転生すると信じられており、パンチェンラマの後継者を決定する権限を持つのがダライラマなのです。ちなみに、ダライラマの死後にダライラマの後継者を指名するのはパンチェンラマです。

上記で位の高い僧と書きましたが、それがそのパンチェンラマなのです。

さて、この独自のシステムを理解したところで、中国政府が何をしたか。。。

パンチェンラマ10世は中国政府を避難したことで投獄されてしまいました。
釈放後も軟禁状態となり、その間に漢民族の女性と結婚し一児を授かるのです。

チベット仏教の教えでは、僧は結婚はもとより異性に接触することさえ禁じられていました。そんな中での結婚と出産。この一連の出来事に関しては、中国政府に強要されたのか、パンチェンラマ10世自身が望んだのかは明らかになっていません。

さらに、パンチェンラマ10世はその後公の場で中国共産党に歯向かうような演説をしたのです。その演説の5日後、彼は突然心筋梗塞で突然死したのです。本当に心筋梗塞だったのか、中国政府による暗殺だったのか、これも闇に包まれたままなのです。


パンチェンラマ10世の死後、ダライラマによってパンチェンラマ11世が指名されましたが、中国政府はこれを認めませんでした。そして数日後、後継者に選ばれた子どもとその両親は行方不明になったのです。

後に中国政府が彼らを連行したことを認め、政府によって保護されていると発表しました。2020年には、パンチェンラマ11世になるはずだった少年は既に大学を卒業し普通の生活を送っているという中国政府の声明が発表されました。

つまり、チベット民族にとって重要人物であるパンチェンラマの後継者は既に中国共産党思想を植え付けらてしまったということです。


そうなると、ダライラマ14世の死後にダライラマの後継者を指名する人物がいなくなってしまった訳です。それまではパンチェンラマが指名してきた訳ですから。

ここで動いたのが、またしても中国政府なのです。

ダライラマが指名したパンチェンラマ11世は既に一般中国人となってしまったため
中国政府が勝手に政府公認としてパンチェンラマ11世となる少年を即位させたのです。

これの何がマズいのか、、、ダライラマの後継者を指名するのはパンチェンラマです。この、中国政府が選んだパンチェンラマ11世によって、次のダライラマは中国政府よりの人物が選ばれる可能性が非常に高いといういうことになります。

これに対してチベット側は、ダライラマの後継者は絶対にパンチェンラマによって指名されなければいけない訳ではないとして、次の後継者は現在の僧侶による指名または選挙によって決定すると対応しています。

それにしても、中国政府のやり方は本当に容赦ないですね。
根幹からチベット民族を排除しようと徹底しているように思えます。


⑤チベットの今


現在もチベット民族と中国政府の争いは続いています。

冒頭でもお伝えしましたが、チベット民族が求めているものはもはや独立ではありません。あくまで高度な自治権の獲得であり、チベット民族としてのアイデンティティを確保して生きていきたいという思いが強いようです。

しかし、それに応えようとしないのが中国政府であり、現在に至るまでの残酷な弾圧が物語っています。


⑥終わりに


皆さん、いかがだったでしょうか?

少し長めの話になってしまいましたが、少しはチベット問題について知識は得られたのではないでしょうか?

現在はSNSのパワーにより、少しずつチベット人への弾圧問題や、ウイグル族の弾圧問題が明るみに出るようになってきました。

いち早く、この問題が解決できることを心より祈っています。


では、また!!!!!













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