夢日記_妖怪すべすべさんに遭遇レポート

夢日記! 妖怪「すべすべさん」に遭遇レポート

こんにちは。
皆さんは不思議な夢、目覚めてからも鮮烈な印象を残す夢を見た経験はありませんか?

私は先日、「すべすべさん」と言う妖怪に出遭う夢を見てそれがとても面白い体験でしたので、エッセイとしてシェアさせて頂きたいと思います。

普段から夢日記をつける習慣があることもあり、私は見た夢を比較的良く覚えている方だと思います。
楽しんで頂けたら嬉しいです。

それでは、参ります!

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部屋のドアが開く気配を感じ、私は夜中に目覚めました。
上半身を起こして部屋の様子を見ると、親しくしている知人の若い女性が床の上に寝転がって泣いています。

「どうしたの?」

私は尋ねました。
すると彼女は言いました。

「大学のコンパで知り合った人と、なかなか上手く行かないの」

そうかそうか。
余りにさめざめと泣く様子が気の毒で、私は布団に一緒に入って貰い、慰める事にしました。

ここで、彼女の正体が実は妖怪「すべすべさん」だった事に気づきます。

その姿は知人の若い女性のものではなく、本性、つまり白い蛇のような肌をした美しく光り輝く女性でした。

「成る程、彼女は妖怪なんだな」

と、私は思いました。
そして、隣に居る彼女が一糸まとわぬ姿だったので、なるべくそちらを見ないようにしていました。

彼女の体は内側から光り輝くので、部屋全体が昼間のように明るくなります。

すべすべさんは身の上を語り出しました。


自分は江戸時代から生きている蛇の化身で、「すべすべさん」と呼ばれる妖怪である事、その特殊能力は触れた者の肌をこの上なくすべすべにする事である事実、妖怪界のプリンスと言えば閻魔大王の息子である事、等々。

私も気づくとパジャマを着ておらず、全身がすべすべになっていました。

私とすべすべさんが動く度に肌が触れ合い、何とも言えず良い香りが漂います。

私は思い付きで、自分の左手にサインをしてもらおうと思いました。

すべすべさんは快く承諾してくれて、緑色のペンで私の左手に自分の名前を書いてくれました。
少し可笑しかったのは、妖怪なのに横書きアルファベットで、手のひらから中指にかかるまで長々と書いてくれたことです。

「そうだ、閻魔大王って文字も書いてあげる!」

すべすべさんは角ばった筆跡で、私の左手のひらに「『冥』魔大王」と書いてくれました。
漢字が間違っています! これは大変です!

「ちょっと、やだ、エンの字が思い出せないわ!」

すべすべさんは軽くパニックになりながらも、笑顔で楽しそうでした。

江戸時代から生きていると言う事は三百年か四百年生きているのか。
私はそう思い、こう聞いてみました。

「死ぬのは怖くないの?」

返答はありません。

代わりに、すべすべさんの体が霧のように散り消えてしまいました。

ここで目覚め、夢は終わりです。

◆◆◆

お、変わった夢だったな。
気づくとちゃんとパジャマも来ていました。

湯たんぽを温め直そうと部屋の電気をつけました。

時計を見ると、深夜二時五分。

そう、丁度「丑三つ時」を少し過ぎた頃だったのです。

私の最後の質問にすべすべさんからの答えが無かったのは、妖怪として居られる時間をすぎてしまったから、だったのかも知れません。

◆◆◆

この夢は何を暗示しているのでしょうか。

私なりの解釈はありますが、それはすべすべさんと私だけの秘密にしておきたいと思います。

お化けや妖怪の出てくる夢は、ここ二年ほど良く見る傾向にあります。
多くは害のない、悪戯もしない平和な妖怪です。
今回はすべすべさんのお陰で全身のお肌が綺麗になり、寧ろ嬉しい程でした。

すべすべさんの持つ特殊能力、その平和な事と言ったら。

不思議な事に、妖怪と出会う夢の中では上手く喋れません。
呂律が回らない感じです。

因みに睡眠アプリを使っているのですが、やはり夢の最中は睡眠の質が浅くなっている様です。

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