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「ブランディング・シンキング:論理的思考と感性の融合」

ブランディング(ブランド戦略)とは、未来やマーケティングの視点を加味したビジネス及び経営戦略であり「ロジカルシンキング」と「デザインシンキング」を往復し、企業やブランドの「方向性…
なんらかのクリエイティブについて関係する、経営者/デザイナー/ディレクターやマネージャーに向けて、…
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#デザイン思考

ブランディングとデザインとビジネスの理想的融合を行うために (スタートライン)

新しい時代を担うビジネスパーソンにとって、重要なのは卓越したブランディングとクリエイティブなデザインは非常に重要です。新たなビジネスやスタートアップ、新規事業やブランドリニューアル、コーポレートリブランディングについても、徐々に広告的アプローチよりもブランド価値を高め、セールスをしない戦略にシフトしています。 これからのビジネスシーンで成功を収めるためには、差別化や魅力のあるビジュアルコミュニケーションが必要不可欠ですし、成功しているビジネスやブランドはその融合によるブラン

ブランディング思考11./イノベーター理論(キャズム)

イノベーター理論/キャズムとは 僕らのブランディングやリブランディングでは、いつも少し未来の価値観を想像し、ヴィジョンやアイデンティティを設定するので、どうしても生まれるキャズム。 イノベーター理論における「深い溝」という意味で、新しいブランドや商品やサービスを浸透させる際に発生する障害、乗り超えるべき溝、谷のことです。具体的にいうと、イノベーター理論におけるイノベーター・アーリーアダプターを「初期市場」、アーリーマジョリティからラガードまでを「メインストリーム市場」とし

ブランディング思考 10. /イノベーター理論

イノベーター理論とは、マーケットにおける新たな製品の普及の過程を示すマーケティング理論で、1962 年にアメリカ・スタンフォード大学の社会学者 Everett M. Rogers によって提唱されたと言われています。1962 年なので意外にも古い理論なんですよね。新たな製品の普及の過程を採用するタイミングが早いユーザーから順番に 5 つのタイプに分類して、マーケティング戦略やライフサイクルなどに戦略を考える手法と考えています。僕や artless は、イノベーター理論をもとに

ブランディング思考 9. /ブランド・タイポグラフィ

ブランディング(ブランド戦略)とは、未来やマーケティングの視点を加味したビジネス及び経営戦略であり「ロジカルシンキング」と「デザインシンキング」を往復し、企業やブランドの「方向性/思想や姿勢」を視覚化および体験化し、戦略とデザインを一つにする。 タイポグラフィは、 ブランドとしての「声」 そんなブランディングの中で、ブランドが使用する書体/タイポグラフィは、重要な役割を担います。V.I.(ヴィジュアルアイデンティティ)においては最も大切にすべき要素で、この書体選びのセンス

ブランディング思考 8. /ブランドDNA

最近、BRAND DNA(ブランドDNA)という考え方、および、思考がなんだかしっくりきて口にしています。以前、下記の記事の「ブランドキーワード」として書いていた内容に、DNAという言葉から連想する考え方を追加したような思考法です。 実は最近、気づいたんですが、 BRAND という言葉の中に、DNA という意味が内包されているんです。

ブランディング思考 7. /スモールマス(ターゲティング)

僕および artless は、あまりマス向けのブランディングは得意ではないというか好きではないという感覚に近いかもしれません。誰にでも愛されるブランディングやデザインは、どうしても角が丸くなりますし、わかりやすさや伝達のスピードが優先されクリエイティビティやクオリティはないがしろにされがちです。しかしながら、もうマスマーケティングは効かないという話も聞きますし、ブランド価値/無形価値が必要という時代が来ていることは僕にとってはいい流れなのかなと感じていますし、今のマスは、もう

ブランディング思考 6. /ブランドコンサルティング・フェーズ

ブランディング思考 5. /デザインとは

「デザインとは戦略を備えたクリエイティビティである」 Design is creativity with strategy この言葉の戦略的デザインやクリエイティビティの集積がブランディングなんじゃないかと僕は考えています。よって、1つのデザインではなく、少なくともカテゴリリーを超えた10のデザインを同時に考える必要があり、100や1000のデザインが生まれた時に、一つの思想や空気を感じられるデザインの集合体になっている必要がある。 カテゴリーを超えデザインをする ブラ

ブランディング思考 4. /ブランド・アイデンティティについて

この回では、実際に進行中のプロジェクトを紹介しつつ、ブランドアイデンティティ構築についての参考例を書こうかなと思います。 現在進行中のプロジェクト 現在進行中のプロジェクトで、R100tokyo のリブランディングを行っています。オウンメディアでも少し語っているので、まずは読んでみてください。 前編: 後編:

ブランディング思考 3. /ブランドキーワード

ブランディングを始めるにあたり、まずはブランドとしての方向性を明確にするため、必要となるキーワードを見つけるところからスタートすることが僕が関わるプロジェクトでは非常に多いと感じています。このキーワードは、デザインコード(デザインする上で大切とするキーワード)としても機能します。 まずはブランドの方向性を見えるようにするためにキーワードの書き出しとディスカッションを行う。まずはハッシュタグ的な考え方でランダムに、そして、徐々に整理し引き算していく。ここでは、そのフローについ

ブランディング思考 2. /サーキュラーブランディング

デザインの役割は、 社会の状況とともに変化してきました。コロナが始まる前からその変動は始まっていましたし、今もその変化は大きくなっていると感じます。この変化はある意味ポジティブです。いわゆるデザインやアイデンティティなど無形価値の大切さにみなが向き合い始めています。それは、ライフスタイルもビジネスも。 ブランディングとは、 見た目よくする話ではなく、内面に向き合い見つめ直し、自身のヴィジョンやミッション、パーパス、強みや弱みなどを明確にし、自己を偽り飾ることではなく、ふ

ブランディング思考 1. /はじめに

最近よくそろそろブランディングやデザインについての本を書いたり出したりしなよ。と、友人などに言われるので、自分の思考を整理整頓するのはいいタイミングなのかな?とも思いながら、note でラフというか、たたき台というか、デザインでいうスケッチのような散文的な文章を書いてみようかと。2022 年も始まりましたし。(途中で飽きて止まるかもしれませんが) ブランディングという言葉がある意味、社会や経済に浸透し、皆がこの言葉を使うようになり、トレンドワードの様になっている様でもあり、

p9 - ハイブリッド型ワークスタイル

Withコロナ以降のワークスタイルとして、テレワークとオフィスワークを組み合わせて生産性を確保しながら柔軟に働くハイブリッド型ワークスタイルは、クリエイティブな業界ではスタンダード化すると思われます。 テレワークの推進により、Zoom などのオンラインミーティングが一般的に行われるようになり、どこにいても仕事がしやすくなりました。いくつかのっ拠点を持ち、出張や移動の多い僕にとっては非常にポジティブな社会の変化です。skype の出始めのことからオンラインミーティングを推進し

p8 - クライアント・リレーションシップ

「ビジネスとデザインのよりよい関係」についてで、まずは、はじめに結局、信頼関係(リレーションシップ)ですよねという話を。たぶん、極論かもですが。 クライアントとの関係 (relationship) クライアントとの関係をマネージメントするリレーションシップ・マネジメントとも言いますが、クライアントとの関係をマネジメントする業務またはその担当者を指します。ビジネスにおいて、とても大切なポイントです。 また、リレーションシップマーケティングとも呼ばれ。クライアントとのリレーシ