いわき、長崎に完敗

明治安田J2リーグ 第19節

 サッカーのいわきFCは26日、アウェイのトランスコスモススタジアム長崎でV・ファーレン長崎と対戦し、1対3で敗れた。いわきは前半を無失点で折り返すが、後半開始早々の49分にミドルシュートで先制点を決められる。57分にも中盤からの飛び出しを許して2点目を献上。いわきは66分、スローインから大森がヘディングで1点を返し、反撃の姿勢を強める。しかし、84分に自陣左サイドを崩されて、リーグでは11試合ぶりの3失点。長崎に屈した。いわきは8勝7分6敗で勝ち点31のまま。順位も8位と変わらず、29日にホームのハワイアンズスタジアムいわきで行われる横浜FC戦に臨む。

見せつけられたクオリティ

 中3日の試合ながら、前節と同じ布陣で臨んだいわき。試合開始から全速力で相手ボールを追いかけ、18戦負けなしの長崎に対していわきらしいサッカーで挑んだ。ただ、長崎は好守のクオリティが高く、観戦していたいわきサポーターが前半から「あー!やられたー!」と絶望するシーンが続出。圧倒的な体格と技術を持ち合わせるマテウス ジェズス、最終ラインから正確で強いボールを配球できる左利きの田中と、前線以外にも数々のタレントを揃えているうえに、選手間の連動性も高く、自動昇格圏をキープしているだけの強さを見せつけられた。

 一方で後半、1点差に迫った後、谷村と山下にそれぞれ訪れた決定機をモノにできていれば、勝ち点を奪えていたに違いない。内容にも結果にも確かな差はあったが、埋められない距離ではないはずだ。実際に昨年の対戦では奪えなかったゴールももぎとり、確かな成長は見せている。次節の対戦相手も、自動昇格圏内に位置する横浜FC。9月に行われるホーム長崎戦でのリベンジを心に秘めつつ、まずは連敗阻止に全力を傾けたい。


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