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いわき、ルヴァン敗退

JリーグYBCルヴァンカップ 1stラウンド 第2回戦

 サッカーのいわきFCは17日、ホームのハワイアンズスタジアムいわきでアルビレックス新潟と対戦し、0対2で敗れた。いわきは開始早々にCKから失点。その後は持ち前の運動量を活かした守備を見せ、試合を優勢に進めるが、得点には至らず。試合終了間際に自陣でのパスミスから決定的な2点目を許し、J1クラブからの白星奪取とはならなかった。

 ルヴァンカップは今季からJリーグに加盟する全60クラブがカテゴリを越えて対戦する方式に変更。クラブ史上はじめての参加となったいわきは、第1回戦でFC大阪を2対0で破っていた。今大会はノックアウト方式のため、新潟に敗れたいわきは大会から姿を消すことになった。いわきは21日にアウェイのレゾナックドーム大分で、大分トリニータと明治安田J2リーグ第11節を戦う。

善戦及ばず、ゴール前での精度に差

 平日のナイターながら、若葉の見え始めた21世紀の森公園には3,618人が集結。隣県とはいえ、いわきにとっても新潟にとっても未知との遭遇だった一戦は、個々の技術で勝る新潟に軍配が上がった。ビルドアップに定評のある新潟に対し、いわきは前線からのハイプレスを敢行。試合を通じて新潟のパス回しを封じ込め、シュート数でも14対12と上回った。

 しかし、11本の機会を得たCKも含め、いわきのラストパスとシュートはことごとく千葉と稲村のセンターバックに跳ね返された。白輪地や加藤が相手ディフェンスの裏に抜け出して迎えた大きなチャンスも、数的有利を活かせず。対する新潟は手数こそ少ないものの、いわきのゴール前に迫るシーンでは精度の高いプレーで決定機を創出し、J1クラブとしての確かな矜持を示した。

下田が戦線復帰、ルーキーらも奮戦

 一方で、リーグ開幕節以来の出場となった下田が、試合の中盤から徐々に存在感を見せ、後半には完全にゲームを掌握。コンダクターとしての高い能力を改めて披露し、「下田フル出場は朗報」(いわきサポーター)と今後に期待を抱かせた。白輪地や坂岸らの大卒ルーキーも持ち味は十分に発揮。各選手ともポテンシャルはあるだけに、ゴール前での判断力を磨くことが、リーグ戦で順位を上げていくためのカギになりそうだ。

会場入りする宮本

 多くのいわきサポーターは宮本と遠藤の凱旋出場も期待していたが、こちらはお預け。ベンチ入りを果たした宮本には、試合開始前から大きな声援が送られた。いつか再びピッチ上であいまみえる日を信じて、浜通りは4日後の大分戦に向かう。


 


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