いわき、大分に競り負け3連敗

明治安田J2リーグ 第23節


 サッカーのいわきFCは6日、ホームのハワイアンズスタジアムいわきで大分トリニータと対戦し、0対1で敗れた。試合はお互いに決定機を迎えながら決めきれず、アディショナルタイムに突入。大分が92分にいわきのディフェンスを左右にゆさぶり、決勝点を挙げた。3連敗となったいわきは10日にサンフレッチェ広島との天皇杯3回戦を挟み、14日にモンテディオ山形とアウェイのNDソフトスタジアム山形で対戦する。

後半に攻勢かけるも、悔しい惜敗

 後半の出来からいえば、勝ち点3に近づいていたのはいわきだったが、終わってみれば3連敗という痛恨の結果だけが残った。序盤は大分の果敢な攻めに苦労させられた。いわきの左サイドにペレイラや中川らが進出し、FW陣がいわきDFの裏を取ろうとする。抜け出しに成功した渡邉が13分に放ったシュートは、辛くもゴールバーに救われた。

 ただ、いわきは前半の25分を過ぎたあたりから徐々にペースを握り始め、決定機の回数を増やしていく。後半に入ると、運動量に勝るいわきが完全にゲームを掌握。有馬が57分にゴールバーに当てたシーンや、谷村が83分にオフサイドをとられ幻の先制点となった場面は、歓喜と紙一重だった。

 しかし、この日は大分の執念が勝った。交代枠を使い切り、5試合ぶりの得点と10試合ぶりの白星を諦めなかった大分は、アディショナルタイムにセンターバックのペレイラが前線まで攻め上がり、ファーサイドへ正確なクロス。暑さと湿気で疲労感の濃いいわきDF陣はこれに付いていけず、交代で入っていたキムヒョンウにヘディングの折り返しをワンタッチで流し込まれた。

 いわきはこの試合でもDFの主軸である照山を欠いていたうえ、交代枠も3人しか使えず。選手層の薄さが黒星の一因となった。あるいは試合途中でフォーメーション変更できるような柔軟性があれば、もっと容易くゴールを奪えていたかもしれない。とはいえ、内容としては前節に引き続き悪いものではなかったはず。ミッドウィークの天皇杯でJ1広島の胸を借り、チャレンジ精神を再び燃やしてほしいところだ。


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