いわき、大分に2対0で快勝

明治安田J2リーグ 第11節

 サッカーのいわきFCは21日、アウェイのレゾナックドーム大分で大分トリニータを2対0で破り、リーグ戦で3試合ぶりの勝利を挙げた。いわきは前半から鋭い出足でボールを回収し、押し気味に試合を進める。後半にセットプレーから2得点を挙げると、激しい守備は最後まで衰えず、大分の攻撃をシャットアウト。完封勝利を収めた。いわきは勝ち点を16に伸ばして8位に。次節は28日にアウェイのカンセキスタジアムとちぎで栃木SCと対戦する。

結果で示した成長、チーム内競争はさらに激しく

 相手選手から報復を受けても、大西や五十嵐は試合終了まで相手に食らいついた。17日のルヴァンカップではJ1のアルビレックス新潟を相手に、下田や加藤らが好プレーを披露。結果を出さなければすぐに先発の座を奪われるという危機感を抱きながら、選手たちは自分のタスクに100%の集中力で臨んでいたに違いない。この日はJリーグ参入後の全試合に出場していた山下さえ、ベンチ外。怒りや不満を相手チームに向ける暇がないほど、選手間の争いはいっそう激化してきた。

 試合はいわきが先制点を奪われていたり、相手GKがミスを犯さず無得点がの時間帯がもっと長く続いていたりしたら、違った展開になっていただろう。後半開始早々にカウンターからピンチを迎えたシーンなど、実際にそうなりそうな可能性はあった。ただ、いわきが運動量や球際の強さといった持ち味を十分に発揮できていたことは確かだ。絶えず圧力をかけ続けた結果が、近藤と照山の2得点につながったとも言える。J1を何シーズンも経験した大分を相手に、力で押し切った勝利は浜通りの成長を示すもの。中位以下の相手が続く次節以降で連勝街道を築けるか。期待はふくらむ。

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