いわき、あすアウェイで栃木戦

明治安田J2リーグ 第12節

 サッカーのいわきFCは28日、アウェイのカンセキスタジアムとちぎで栃木SCと対戦する。前節まで4勝4分3敗のいわきは、勝ち点16で8位。対する栃木は3勝3分5敗の勝ち点12で16位と、白星から5試合遠ざかる。いわきは前節、J1経験クラブの大分トリニータを相手にアウェイで2対0の快勝。自信と手ごたえを得て、隣県対決で連勝を狙う。昨年のアウェイ戦では開始早々にセットプレーから失点を喫し、奮闘むなしく零封で敗れた。新しい顔ぶれでカンスタの苦い記憶を振り払い、ゴールデンウイークの初戦を獲りたい。キックオフは、14時。

上位進出への足掛かりに

 横浜FC戦から続いたJ1経験クラブとの4連戦で、密度の濃い内容を見せたいわき。ここまで自分たちより順位が下のクラブに対して敗れたのは、まだ戦術や連携が浸透しきっていなかった開幕戦の水戸ホーリーホックだけだ。その意味では、16位に沈む栃木を今節で確実に叩き、上位進出への足掛かりとしたいところ。

 ただ、栃木に限らず、プロスポーツにおいて易しい試合など存在はしない。勝ち点こそ伸びていないものの、宮崎、小堀、イスマイラ、矢野と屈強なFWにガンバ大阪ユース育ちの俊英・南野が絡む栃木の攻撃陣は迫力十分。前節の大分戦同様、自陣へ持ち込まれる前に、素早いチェックでボールを奪い切りたい。

 今節は先発のみならず、遠征メンバーに対する注目度も高い。前節は山下が驚きのベンチ外。試合後のインタビューで田村監督が山下をあえて名指して発奮を促すなど、チーム内の競争は一段と激化している。特別視される選手がおらず、所属選手全員が切磋琢磨するチームは必ず強くなる。今節も勝利という結果で、残念ながらベンチ入りできなかった仲間たちに報いてほしいところだ。

 


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?