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山小屋で身につけた力3選

こんにちは
今日は山小屋で身につけた力を3つご紹介したいと思います。
山小屋って何?なんでこの人山小屋にいるの?と思われる方もいらっしゃると思うのでこちらの記事も掲載しておきます。


◾️山小屋で身につけた力3選


①早起き

これはなんとなくイメージがつく方が多いかもしれません。登山の醍醐味は山歩きや登頂後のビールももちろんですが、何より日の出を拝むことを楽しみにされている方がめちゃくちゃ多いです。そこでぼくが勤めていた山小屋では、お客様が日の出時刻に間に合うように朝食の準備をしていました。そのため朝食担当のスタッフは早朝3時、4時代に起きなければならないのです。ただ日の出のためだけでなく、そもそも山では午後から雲がわいてきて天気が崩れやすいという性質があります。最高のロケーションを楽しむために朝早くから行動する方が多いのは山の特徴であり、そういった環境にある山小屋は必然的に朝早くから機能している必要があります。

②対応力

千変万化の自然環境において街の生活で当たり前だったことは通用しない
ことばかりです。例えば水資源はその最たるものと言えます。ぼくが働いていた山小屋では雪解け水と沢からわいてくる水を利用して生活していました。水は飲み物、食事を調理する際の洗い物、トイレなどなど生活に欠かせない資源です。ただ、昨年はこれまでにない水不足の影響で節水を強いられ、臨時で雨水を確保する体制を整えました。3日に1回あったスタッフ風呂日は一時4日に1回。お客様には節水の呼びかけ。普段山での生活においては常時節水することが暗黙のルールですが、その時はその上でさらに節水を心がける必要がありました。でなければ、本当に水が無くなってしまうのです。水がなくなれば営業中止も考えなければなりませんし、何よりも人の命に影響を及ぼす可能性があります。だからこそ、山での生活では自然のある姿をありのままに受け入れ、そこにいる人々もそれに合わせて変化できる必要がありました。

③見えないところに気づく力

山仕事を終えて街に帰ってくることで改めて人の仕事によって生活ができていることをより鋭敏に察知することができます。というのも、水がいつ無くなるかも分からないような生活が、いつでもどこでも困ることがないくらいに水が使える生活になるので、自然とそういった環境が整備されているありがたみを感じるようになります。だからこそ、目の前で起きている出来事にある背景を察知する力は人よりもついているように思います。

まとめ

こういった記事を作成すると山での生活は不便で生活しづらい環境のようにも感じるかもしれません。確かにそういった一面はありますが小屋によってそれぞれ異なります。水資源が豊富でお風呂に毎日入れたり、オーナーの好みに仕上がった街のカフェみたいな内装になっていたり。電波があったり、なかったり。とまあ色々ですがどんな小屋においても学べる、見つけられる力があると思います。山小屋は最高の学びの場です。

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