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東北遠征・憧れ続けた名山へ

2023年7月22日
東北の百名山である鳥海山⛰
梅雨明けした真夏の東北で、
名山の魅力を思う存分堪能してきた。


🥾鉾立から御浜小屋

スタート地点は鉾立ビジターセンター。
ここは秋田県にかほ市に位置していて、
埼玉から約8時間かけてたどり着いた。
ろくに仮眠も出来なかったけれど、
眠気を吹き飛ばすほどの快晴に恵まれて
意気揚々と登り始めることができた。

駐車場が広い鉾立ビジターセンター

奈曽渓谷を望む展望台までは舗装路が続く。
序盤は背丈ほどの木々に覆われているものの、
しばらく登ると背後に展望が見えてくる。
山形、秋田の平野とその先に広がる日本海。
思い描いていた以上の絶景に心が躍る。

視界の先には日本海

絶景を背負いながらの快適な登りが続く。
賽の河原に着くと初めて残雪が出てくる。
雪が溶けて間もない場所では、
たくさんのチングルマが咲いていた。

白くて可憐なチングルマ

出発から1時間半ほどで御浜小屋に着く。
楽しみにしていた鳥海湖とはここでご対面。
敷き詰められた緑の絨毯の中に、
ポッカリと浮かぶコバルトブルーの湖。
そして、残雪がその美しさに拍車をかける。
山に湖や池がある景色は割とよく見るけれど、
ここで見た鳥海湖は、今までに見てきた
そうした景色の中でもダントツで美しかった。

鳥海湖

🥾御浜小屋から七五三掛

扇子森を登りきると、鳥海山が眼前に現れる。
抉れた山体やギザギザした外輪山は、この山が
歴とした火山だということを物語っていた。
これからあの頂に登ることを考えると、
もう嬉しくて嬉しくて仕方がなかった。

激しい山容を見せる鳥海山

七五三掛への登りで後ろを振り向くと、
残雪と緑色の優しい山並みが目に飛び込む。
いかにも東北の山らしい景色に心が和んだ。
しかし、向かう先に目を転じると相変わらず
険しい鳥海山が立ちはだかっている。
この対照的な景色を見るのが楽しかった。

残雪を抱いた山並み

🥾七五三掛から山頂

七五三掛を過ぎると登山道が分岐する。
一方は外輪山へ、もう一方は千蛇谷へ降る。
往路は千蛇谷、復路で外輪山ルートを使った。

千蛇谷と鳥海山

千蛇谷へは一気に急斜面を下る。
底まで下りると大きな雪渓が現れた。
やはり、雪渓の上は涼しくて気持ちが良い。
そこを横切ると本格的な登りが始まる。

千蛇谷の雪渓に降り立つ

右手に外輪山、左手に山頂部分を見上げながら
ひたすら千蛇谷を詰めていく。最後の急登を
終えると賑わいの大物忌神社へ飛び出した。
神社へのお参りは登頂後にすることにして、
そのまま山頂部分の岩場に取りかかった。

山頂部分を見上げながら千蛇谷を登る

鳥海山の山頂付近は油断ならない岩場が続く。
大きな岩が積み重なった急斜面で、
滑らないように細心の注意を払って登った。

山頂への登り
岩場の急斜面が続く

そして、ようやく山頂へ!
岩に囲まれた狭いスペースに、
見覚えのある「新山」と書かれた
大岩が見えた時は心底嬉しかった。

憧れの頂!

🥾山頂から下山へ

帰りは大物忌神社に寄って登頂の御礼をした。
(友人は御朱印をもらってた)
ここには神社とあわせて御室小屋という
山小屋があり、宿泊することもできる。
快晴の夏空の下で生ビールを
飲んでいる人がとても羨ましかった。

大物忌神社と御室小屋
泊まってみるのも面白そう

下山は外輪山を辿っていく。
神社から外輪山に上がる斜面は、
岩場の急斜面でなかなか手強かった。
下ってくる人も多かったので、
すれ違いではかなり気を遣う。

外輪山から見た山頂部分と大物忌神社
また来るね!

外輪山には行者岳・伏拝岳・文珠岳という
ありがたい感じのピークがあり、それらを
辿って七五三掛の分岐へと降りていく。
登り返しはほとんどないけれど、それなりに
斜度のあるところを降りていくので、
登るとなったら結構大変だと思う。

ハイマツがしげる外輪山
奥には鳥海湖が見えてる

ちなみに、大物忌神社から外輪山の途中まで
尋常じゃない数のトンボが飛び回っていた。
トンボに対してはあまり嫌悪感はないけれど、
流石に数が多過ぎて気持ち悪かった。。。

無数のトンボに支配された外輪山
青空部分を拡大するとトンボが見えるよ笑

七五三掛からは登ってきた道をひたすら戻る。
数時間前に通ったばかりの場所だけど、
絶景のおかげで飽きずに楽しく歩けた。
結局、最後まで良い天気のまま
13時過ぎに駐車場に到着した。
出発からちょうど7時間。
うーん、埼玉から運転した時間の方が長いな笑

最後まで美し過ぎる鳥海山

🥾まとめ

日本海を見ながら鳥海山に登る。
以前からそんな憧れを持っていたものの、
遠くてなかなか手を出せずにいた。
そんな中、友人から鳥海山に登りたいという
話が上がり渡りに船ってことで迷わず企画。
鳥海山は思ったとおり、いや、思った以上に
素晴らしい山だった。
東北の山ならではの美しい山景色はもちろん、
荒々しい岩山の一面も見せてくれた鳥海山。
こうして登ってみて山の新たな一面を
発見できるというのは本当に面白い。
東北の名山を堪能し尽くした一日。
今回もおつかれ山でした⛰


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