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ポケカイラコン、AIイラスト疑惑について思ったこと
ポケモントレーナーの皆さんこんにちは。
先日、ポケモンカード(以下、ポケカ)の開発元が開催した、イラストコンテスト(以下、イラコン)1次審査の結果発表が行われました。
プロアマ問わず、お題となるポケモンのイラスト等を作成して応募することができます。
最優秀作品は、賞金に加え、正式にポケカとして販売されます。
ポケモンが好きな絵描きにとってはこれほど名誉なことはないでしょう。
ちなみに私は応募すらしていません。😅
そんなイラコンにて、「AIイラストっぽい作品」が1次審査を通過しており、物議を醸しています。
※筆者はAIイラストについて充分理解できていないため、あくまで自分の思ったこと、感じたことを中心に本記事を書くように努めています。あらかじめご了承ください。
個人的「AIっぽいイラスト」とは
個人的には、
妙にリアル(写真っぽい)
耳や手の描き込みが甘い、または不自然
モチーフを正面から見ている構図が多い
遠近感の表現が苦手
こんなところがAIっぽいイラストだと思います。
いざ言語化しようとすると難しいですね。😓
ほとんどはパッと見た印象で判断してしまっています。
イラコンの1次審査結果を見て
私のAIイラストに対しての判断基準は前述の感じですが、そんな私でもイラコンの審査結果を見た時に、「ん??」と引っかかる作品がありました。
「いや〜、ポケカのイラコンでAI応募はないやろ。」
「しかも、審査通ってるし。」
そう思ってサイトを閉じましたが、数時間後にXを開いたら、ポケカイラコンのAIイラスト疑惑についてざわついていました。
やっぱり、私と同じように「ん??」と思った人が一定数いたようです。
本当にAIを使用したかどうかは分かっていないようですが。
更には、「1人3作品まで」というルールを無視し、同じ人物が名前を微妙に変えて3作品以上を投稿していたようです。(こちらも真実がどうかは分かりませんが。)
と、今回の1次審査は色々と疑惑が残る結果となっています。
応募総数1万作品越え。
私の知っているポケモン好きの方々も応募していたようですし、全員が審査を通過した訳でもないので、そう思うと何とも残念な気持ちになりました。
ポケカ公式に思ったこと
そもそも、イラコンのルールとして、AIイラストの利用については明記されていませんでした。
これにより、公式がAIイラストを容認しているとも考えられなくもないですが、「著作権侵害」については明記されているので、そのあたりが未だグレーのAIイラストを容認しているとは考えにくいと思います。
ですが、1次審査でAIっぽい作品が通過してるのを見ると、「あれれ〜?」と、私の中のコナン君が顔を出してきます。
審査員の中にはプロのイラストレーターの方もいますので、そういった目の肥えている方からすれば、AIイラストかどうかの見極めは容易いものかと思います。
まぁ、AIイラストという確証がない中で、「AIっぽいイラストだから不採用」というのも、公平性には欠けると判断したのでしょうか。
どちらかというと、公式も私と同じで、「まさかAIイラストで応募してこないやろ」という感じだったと思っています。
最初から「AIの利用は禁止します」と明記しておけば、このような事態も防げたのではないかなと思います。
ただ、AIイラストも日々成長しており、以前ほどおかしな点が見られなくなってきたことを踏まえると、AIイラストか否かは、物によってはその判断が難しいと思います。
そんな中で、今後もポケカに限らずイラコンを開催していくとなると、単純に「AIイラスト禁止します」と言っても、それを無視して投稿してくる人は少なからず居そうです。
なので、今後はタイムラプス等の制作過程の提出も必要になってくる気もしています。
応募者について思ったこと
まず、本当にAIイラストだったのかが分からないのですが、やはりAIっぽいイラストと思われてしまうような絵柄だったと思います。
もしかしたら、元々の絵のテイストがAIイラストっぽいというのも考えられなくはないですが、これだけ賛否両論ある中で、AIイラストっぽいイラストを描き続けるというは、あまりにも鈍感な気もします。
世の中の風潮に流されて自分の絵柄を変えないといけないなんておかしな話ではありますが、それで自分を守れるのであれば絵柄を変えるだけの価値はあると思います。
絵柄を変えると言っても、アニメ塗りを厚塗りに変えるとか、そんな極端なことをせずとも、ペンの種類や太さを変えたり、エフェクトや色調補正のやり方を変えるとか、そのくらいでも絵柄は変わったと感じると思います。
それに、そういった挑戦をすることで、より表現の幅が増す可能性もあると思います。
真実は分からないものの、応募者も絵描きの端くれ。
もう少し、世の中のイラスト事情に敏感になっても良かったのでは、と思います。
これからのイラコンを考える
今回の件は、これからのイラコンについて考える良いきっかけになった気がしています。
まさか、あの、ビッグタイトルのポケモン公式イラコンにですら、AIっぽいイラストが応募された訳ですから。
もしかしたら、今までの他のイラコンでもこうした事例があったのかもしれませんが、ポケモンというビッグタイトルでこうした疑惑が生まれたことで、こういった問題がより世間に認知されたと思います。
イラコンは、イラストの技術だけではなく、そこに込められたストーリーや感情も評価の対象になっているはずです。
イラコンは、作者の個性や価値観、感情を表現し合って切磋琢磨する場であって、プロンプトで構成された無機質なイラストをパッと出す場ではないのです。
イラコンにAIイラストなんて無粋です。
(私自身はAI という技術については興味がありますが、それによって人々の創作活動に支障をきたすような事態にはなってほしくないと考えています。)
もしかしたら、イラストは描けないけどイラコンには参加したい、だからAIを使ったイラストで参加したい、という人も中にはいるのかもしれません。
ですが、だったらなおさら自分の手で描いた作品を応募してほしいと思います。
絶対そっちのほうが達成感や感動を味わえるし、一生記憶に残ります。
逆に、AIイラストで受賞しても、心の底から嬉しいと思えるのでしょうか。
応募者の立場であっても、イラコンの意味を考えて参加してもらいたものです。
ポケカやイラコンに限らず、AIが介入する余地のある大会等の運営側にも何かしらの動きが求められるかと思いますが、人々の創作活動が発展していくためにも、そういった場が廃れないような運営をお願いします。
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