夏の新潮文庫
夏の楽しみはたくさんあり、人それぞれです。
私にはコーヒーやウィスキー以外にも、書店を巡って気に入った本を買って読むのも楽しみの一つです。
先月も休日に近所の書店に足を運ぶと、夏の文庫フェアが展開されてました。
毎年展開してるのは知っていたけど、買っていたのは仕事関係やビジネス書ばかり。
けれど、今年は新潮文庫のとある作品が目に止まり、
新潮文庫のフェアのしおり4種を揃えたくなって4冊読んでみました。
① 幽世の薬剤師
夏の新潮文庫フェアで買った1冊目です。
私の職業が薬剤師ということで、タイトルだけで気になって手に取ってみました。
本のスタイルが従来の新潮文庫の感じではなく、どこか新しい感じでした。
新潮文庫nexという新しいカテゴリーのようです。
現代で働く薬剤師の中には、主人公のよいに理想と現実のギャップに悩んでいる人が
います。私もそうなので、読んでいて小説へ久々に感情移入しました。
現実的な医療に神道の荘厳さ、妖怪のミステリアスさ、
そして恋愛要素を絡めることで感情が揺さぶれながら好奇心が刺激されます。
幽世の薬剤師は現在4巻まで登場しています。
いずれ続編を読んで感想をレビューしたいです。
② 儚い羊たちの祝宴
普段読まないミステリー系の作品です。
収録されてる5話全てが読み進めると思わず「は!?」と
言いたくなるくらいのどんでん返しのストーリー展開でした。
登場人物によっては憤りと愚かさ、悲しさと虚しさを感じられます。
思わず「こいつ、人の命を何だと思っているんだ!」と叫んじゃいたくなりました。
裏切り、エゴイズム、と言った人間負の感情が流入してきます。
普段から読みたいジャンルではないけど、
時にこういう人間の心理面を良くも悪くも表現している作品を読もうと思ってます。
③夜のピクニック
本屋大賞を受賞した恩田陸の名作と言われているようで、映画化もされたらしいです。
2人の高校生が学校行事の最中に、お互いが抱えている複雑な関係性に向き合っていく内容です。
登場人物が自分の悩みを打ち明けたり抱えている問題が共有されることで、友情と絆が深まっていく綺麗なストーリーでもあります。
こういう青春時代を過ごしてみたいなと素直に思ってますし、今後も有名な話題作を読んでみたいくもなってます。
④砂の女
安部公房の代表作です。
学生時代に文学史でタイトルと作者だけは知っていましたが、
どんな内容なのかは知りませんでした。
砂が情景の表現に色濃く使われて、登場人物の心理描写が生々しいです。
表現が芸術的なんだなぁと何となくは分かりますが、
正直その良さがよくわかりませんでした。
これからは往年の文学作品を読んで、長く読み続けられてきた理由を理解したいlです。
End☺️
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?