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敏感すぎて、ついついイベントを手伝ってしまう

人が集まるところ、たとえば何かの勉強会やワークショップに出向くことが多々あります。参加費があれば払って、名札がわりに名前書いてシール貼ってくださいと言われれば黒マジックで記入してそれを服の適当なところに貼り付ける。そして会が始まり、誰かが進行する流れに身をまかせる。まあこれが一般的な「参加者」と言われる立ち位置だと思います。

でも僕は、気がついたら参加者の範疇を越えて何かしらのお手伝いをしていたり、ひどいと参加者であるにもかかわらずスタッフ並みに出しゃばる、ということがよくあります。びっくりするほどよくあります。以前、1人も顔見知りがいない交流会に参加したときも「机の配置ってどうするんですか?」などと主催者にガンガン尋ねて、テキパキと自ら率先して会議室に机と椅子を並べたこともありました。たぶん、その場の1人くらいに「何こいつ?」と思われたことでしょう。

なんでこんなことになってしまうのかというと、単純に気になるのです。

どんなに大きいイベントでも、こぢんまりとした飲み会でも、気になってしまうのです。「あ、いまこの仕事必要なのに誰もやろうとしてないじゃん」とか「明らかにこれをやる人手足りてないよな」とか。主催者が何かに困ってる顔をしたり、目の前で設営や撤収の作業が始まったりすると、ついつい言ってしまうのです。「あ、手伝いますよ」と。

だから、たとえば会の様子を記録する写真係とか、飲み会であれば伝票を取り寄せて割り勘の金額を回収して最後に支払う役割とか、そういう「誰がやってもいいけど、微妙に手が回ってないところ」に気づくと、もう我慢できないのです。少しでも会の円滑な進行に協力したいとか、そういう気持ちより前に「この仕事に手が回ってないことが気になる」からこそ、無意識のうちに身体が動いてしまう。

これはグループディスカッションとかでも同じで、司会など役割をその場で決めるときに誰も名乗り出ないあの時間が耐えられません。グループワークの成果の発表者を誰か決めてください、という指示があっていざ決める段階になったとき、コンマ数秒でも沈黙が流れれば「じゃあ僕が」と名乗り出るので、8割方こういうのを引き受けている気がします。

それもこれも全部、誰も名乗り出ないことが気になるのと、そんなことで時間を食うのが非常にもったいない、という気持ちしかありません。ちなみにこのパターンで、会議で紛糾するほど決まらなかった夏祭りの総合司会を引き受けたこともあります。会議参加者にえらく拍手されました。

まあ僕は何かを仕切ることが好きだし、何よりも「集団の中で違うことをしていたい」人間なので、ひとりの参加者としてたたずむよりかは片付けだったり何かしらの役割があったほうが性に合ってる人間だ、ということは認めます。しかし、「あの仕事に手が回ってないのが気になる」「この役割の人間がいないけど、誰もやろうとしない」のが気になるのって、もしかしてHSPの敏感な性格がそうさせてるんじゃないのかな?と思うのです。

この性格ゆえ、会の終わりに「うっわ、でしゃばりすぎたかも」と非常に後悔して会場をあとにしたことも、もう数え切れないほどあります。だから、僕がワークショップなんかで参加者だったはずなのに急に写真撮り出したりテーブル片付けてたりしても、「あ、また人手が回ってないのが気になってるんだな」と暖かく見守っていただければ幸いです。そのうち勝手に「いち参加者なのに出しゃばってしまった!」「めっちゃ運営側に失礼すぎるじゃんオレ」などと後悔しますし、別に手伝ってもらったからと言って参加費を返金していただく必要もありません。

どうぞよろしくお願いいたします。

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