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オンライントークショーにかけた想い

早くも更新が滞っていますが、自己紹介以来、2度目の更新です。こんな感じで今後もゆるりとnoteを書いていきます。そういえば、、、今回含め今後noteを書く際に選手名が出てくることが多々あると思います。選手名を出す時は「○○選手」と記載するべきなのでしょうが、他人行儀な感じで気持ち悪いので、記事内でも普段の呼び方で記載させていただきます。ご了承ください。

前置きはこの程度にしまして、、、

ついに昨日、Jリーグが再開しました。J1の再開まではあと6日となりましたが、今回のnoteでは中断期間中の5月に計6回実施した「Stay Strong Together オンライントークショー」について、語らせてもらいます。主には実施に至るまでの経緯についてです。

部長の永井のnoteにもオンライントークショーについての記事がありますので、是非コチラもご覧ください。内容は重複する部分も多々あるかと思います。

Stay Home with F・マリノス

4月18日に選手発案による6時間ぶっ通しのオンラインイベント、「Stay Home with F・マリノス」を実施しました。ちなみに、この企画は祐樹(大津選手)から電話で「何かファン・サポーターの為にやりたい」と連絡が来たことから始まり、その日中にきーちゃん(喜田選手)や他スタッフも交えてオンラインMTGをするというスピード感で企画が進んでいきました。経緯や想いは取材してもらいましたので、コチラをご覧ください。

部署の中ではオンラインでの仕掛けを3月頃から色々考えていたのですが、このイベントへの反応が想像以上に良かったことが、その後の攻めの姿勢へと繋がっていきました。「オンラインでの選手と繋がりに需要がある」ということに確信を持てたということですね。

ちなみに、通信環境に問題がありお見苦しい点が多々あったことは、今でも申し訳なく思っております。温かいお言葉の数々に救われました。

30歳トリオの存在

「Stay Home with F・マリノス」を選手と作り上げた経験から、部署で検討している企画は事前に選手にぶつけて一緒に内容を考えても面白いなと思い、同い歳の祐樹、宏太(水沼選手)、パギ(パク選手)とのグループLINEでオンラインコンテンツについて色々なやり取りをしました。色々な案を検討する中、丁度同じ時期にTVKで毎週放送されている「キックオフ!!F・マリノス」の番組内で、上記3選手がフリートークを行う企画がありました。この企画がとにかく面白く、スタッフの中でも大ウケ。「選手の普段のパーソナリティを伝えると絶対に面白い」と考え、オンライントークショーの枠組みが作られていきました。MC含め、出演者を選手達のみにしたのも、普段の姿を発信したかったからです。

ちなみに、SNS上でも話題になったコウタッチマンですが、元々は3人の「いち早くファン・サポーターに届けたい、笑ってもらいたい」という想いから、ゴールデンウィークでのYouTube Live配信を検討していました。結果的にはオンライントークショーのプログラムの一環として組み込みましたが、”スピード感を持って施策を検討し決定、実行フェーズに移る直前に一度立ち止まって再考”という、まるでビジネスを遂行しているようなフローを選手達と歩めたことは私にとっても刺激的な経験でした。

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30トリオ

「有料」ということ

3〜4月はとにかくファン・サポーターにマリノスを忘れられないためにエンゲージメントの向上に注力しましたが、オンライントークショーの実施を検討している時期に、転換期がきました。その転換とは、オンラインコンテンツで「収益化」をしなければならないというフェーズが来たということです。

Jリーグがストップしてから約2ヶ月、収益の軸の1つである入場料収入及びそこに付帯する収入がなくなっている現状は部署のみんなで危機感を共有できていましたが、「じゃあどうやって稼ぐ?」という問いに対しては苦悩の日々が続きました。

その中で、前述のキクマリのフリートークを見て、「面白い!」と感じた感覚が「オンライントークショーで収益化出来る!」という自信へと繋がっていくわけですが、個人的にはもう1つこの自信を与えてくれる出来事がありました。それはインスタライブの存在です。選手個々にインスタライブを行いファン・サポーターと繋がりを持ってくれる姿勢は、クラブとしてありがたい想いしかありません。色々な選手のインスタライブを個人的に楽しむ毎日でしたが、「普段のトークの方がみんな面白いな」とは感じていました。それは当たり前ですよね、無料で世界中に配信されるわけなので。なかなか素顔は出しづらい。選手とか関係なく誰しもそうなのではないかと思います。

これが「クローズドの配信なら選手も普段の個性を出せるし、無料のSNS配信と違いを出せるな」という思いにさせてくれました。

チケット販売〜第1節-4節当日

こうして第1節〜第4節のチケット販売が決まり、いざ販売初日。90分の内容で2,500円という価格設定、初めての試みで適正価格も分からない中なので緊張していましたが、1日で各節200名が完売。安心したと同時に成功させなければいけない使命感も増しました。

販売進捗を追っている中で、我々は「良い感じの推移」との印象を受けていたのですが、SNSを見ると即完していないことをツイートされている方が多い印象を受け、良い意味でカルチャーショックを受けました。

勿論、皆様には販売数の進捗が見えず「在庫あり」が続いている印象を受けるという理由はあると思いますが、普段は即完が当たり前な購買力、、、、マリサポの皆様には日々感謝しかないです。1日で完売することも十分凄いことなのです笑

そして本番当日。AMに参加者の通信リハ→昼に選手リハ→14:00から本番というスケジュール感で動きましたが、驚くほどに順調に進行が進んでいきました。私自身も「天の声」として事前説明をさせていただきましたが、ウェビナー形式ということで緊張もなく進行が出来ました。とはいえ、何回も噛みましたが。

「初めての経験・挑戦」というのは気が張るものですが、そこに加え、「有料」というプレッシャーは相当なものがありました。。。部署の仲間や選手にサポートしてもらいながら2日間を終えることが出来ました。ツイートにも書きましたが、終了した夜は久しぶりの安眠が出来ました。

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第5節-6節

第1節-4節の大成功を受けて、同じ内容の短スパンでの実施は難しいと考えていましたが、すぐにチャンスが来ました。そう、純(天野選手)と龍(小池選手)の加入です。Youtube Liveでのサプライズ発表も実施予定でしたので、前述の「公開とクローズド」という考え方での棲み分けをし、新体制発表でお披露目出来ていないサネ(實藤選手)も参加してもらい、実施を決めました。

また、この1節だけでも良かったのですが、テーマを決めてもう1組チャレンジしても面白いと考え、すぐにGK4人と決めました。サッカーはGKがスタメンで1名しか出れず、なかなかGK全員の個性がメディアを通して表に出づらいことは事実としてあり、その分確実に需要があるなと。

結果として、2節ともこれぞ即完!という速度で売り切れ、その後は枠を更に拡げて販売しました。

本番は前回と同じく問題なく無事終えることが出来ました。何もトラブルがなさすぎて、同日に行われた日本ダービーがずっと気になっていたほどです。

振り返ると、新加入選手をこのようなイベントで活用することは有意義であると感じました。純は例外としても、まだ龍もサネもファン・サポーターの前でプレーしていませんが、なんか身近に感じませんか?選手としてのプレーを見る前から個性を知ってもらえることは、選手にとってもプラスであると感じています。

これからの挑戦

部署としてもオンライントークショーへの挑戦は、「大成功」であったと捉えています。そして、この挑戦は今後の「ストック型ビジネスへの挑戦」の布石になったと言えるのではないかと個人的には考えています。

今後もしばらくは「入場料収入」「スポンサー収入」が収益の軸になっていくでしょう。ただ、今回のコロナの影響によって「試合ができない時」「試合が出来ても来場数に制限がかけられている時」の対策に多くの時間考えさせられました。その解決方法の1つにオンラインコンテンツビジネスはあるのだと思います。

収益という観点のみで考えれば、今回のオンライントークショーは一時的であり、経営面に多大な寄与をしているかと問われればNOとなるでしょう。しかし、トークショーを含んだ様々なコンテンツをストック型ビジネスとして展開することが出来れば、いつの日かYESと言えるビジネスモデルを構築出来ると思います。

プロサッカークラブとして厳しい状況下にあることは間違いないですが、多くの方々に希望や勇気を与えられるJリーグ、そして横浜F・マリノスが今後も当たり前のように存在していくために、これからも小さい脳みそで色々な仕掛けを考えていきます。


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