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僕が風景写真用レンズを選ぶときに参考にしていること

こんにちは。朱門です。
最近は以前のように自由にいろいろな場所に撮影に行けない日々が続きますが、各メーカーからは続々と魅力的なレンズが発表されているので、新しもの好きとしては困惑しています(笑)
今回はそんな新しいレンズを購入する際に、僕が参考にしているポイントやサイトを紹介したいと思います。

メーカー仕様表

まずはもちろん各レンズメーカーが公表している仕様をチェックします。個人的にはあまり鏡筒内のガラスの構成は気にしてはなく(詳しくも無いですが)、絞り羽根の枚数、MTF曲線、歪、重さ等を確認してます。絞り羽根の枚数は光条の形に影響するので、かなり気になるのですが最近は円形絞りを重視するレンズが多いせいか、羽根の枚数も多いものがあってやや残念です。。

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(引用元: https://www.sony.jp/ichigan/products/SEL1635GM/feature_1.html)

MTF曲線は解像度・解像感を確認するために重要なのでとても参考になりますが、メーカーごとに測定方法が違ったりもするので、メーカーの公表値は複数のレンズの比較検討にはあまり向かないと思っています。
歪性能はZeroディストーションを謳っているレンズの場合は見ますが、その他のレンズではある程度の歪はあっても自分の作風の場合にはほとんど支障はないのでそれほど重要視はしていません。
他にはもちろん収差の性能が気になりますが、収差まで公表しているレンズは少ないので、収差についてはレビューや作例で確認しています。

※MTF曲線についてはこちらが詳しいです(http://a-graph.jp/2015/10/30/5475)

レビュー

新しいレンズが発表されると、様々なレンズのレビュー記事が出ますが、中でも僕がよく参考にするのが、"Photography Blog"のレンズレビューです。
Photography Blogは様々なレンズに対して同じレビューを行っていて、過去のレンズレビュー記事も検索しやすいので、比較検討をする場合に見やすいし、分かりやすいです。
ただ、当然英語なので、英語が苦手な人はConclusion (まとめ)の部分だけでも翻訳サイトにコピペして見てみると良いです。

スクリーンショット 2020-07-12 14.23.07


引用元: https://www.photographyblog.com/reviews/sony_fe_24mm_f1_4_gm_review/sharpness_1

それと、マニュアルレンズのレビューで好きなのが"Phillip Reeve"さんのBlogです。マニュアルレンズの場合は純粋なレンズ性能よりもレンズの持つ味を重視する場合が多いので、なるべく好みの作風の人のレビューを見るようにしてます。

スクリーンショット 2020-07-12 14.24.32

(引用元: https://phillipreeve.net/blog/review-zeiss-batis-2-40-cf/)

ちなみにαユーザーにはPhilipさんが作っているFEマウントのレンズリストが超便利です。
https://docs.google.com/spreadsheets/d/1A2Ul2zFpMF-0EOiYRi9T1HfMe50Nk6z1Sx2qJhhwO3A/edit#gid=0

レンズのレビュー記事ではレビュワーの主観での批評も参考になる場合もありますが、客観的な判断が難しいこともあるので、分かりやすい条件で撮影されたサンプル画像も合わせて参考に判断するようにしています。

英語のサイトばかり紹介してしまっていますが、英語圏の情報量の方が日本語よりも圧倒的に多いので、普段から英語で情報収集する癖がついてしまっているせいです。。もちろん日本語のサイトも見てはいますが。

口コミ

口コミ情報は正直あまり見てないです。色んな人が様々な視点で言っていることが多ので、その中から確度の高い情報を見つけるのは至難の業だと思うので。声の大きい人の意見・感想があたかも真実のように感じてしまうのも危険かなと思うので、口コミ情報は見ても気にしないようにしてます。

評価サイト

レビューの中でも、明確な測定基準で測定した結果を出しているサイトがあって参考になります。DXO markは以前まではかなり参考にしていました。DXO markでの上位レンズは間違いないと思っていたのですが、最近は最新のレンズの評価結果が出るのが遅かったり、実際の使用感とのギャップを感じるようなこともあったので、参考程度に捉えるようになりました。とはいえ、基本的にDXO markで高得点のレンズは高性能であるのは間違いないと思います。

もう一つ、大変参考にしているサイトがLens Rentals blogです。Lens Rentalsは独自の測定器を使って、様々なレンズのMTF測定を行っているので、複数のレンズを比較する場合にとても参考にしています。Lens Rentals のレンズblogにはもう一つとても参考になるポイントがあるのですが、それについては後述します。

見るポイント

レンズを購入する際に僕が見ているポイントですが、使用しているカメラが高画素機ということもあって解像度が気になるので、MTF曲線はよく見ます。最近は中心部分の解像度が高いのは当たり前になってきているのですが、周辺部の解像性能まで高いレンズを見つけるとやはり魅力的に思ってしまいます。
次に収差も気にして見ています。特にコマ収差や倍率色収差は撮影した写真を作品として仕上げる上でも重要になるので、サンプル写真等で確認するようにしています。
光条(光芒)の形も気になるポイントです。太陽を逆光で撮る機会も多いので、光条の形が綺麗なレンズには惹かれます。
あとは当たり前ですが、ゴースト・フレアもどれくらい出るか、どこにどうんな感じで出るのかも確認しますが、撮影状況次第では除去可能なので最重要ではない感じです。

※収差の種類についてはこちらが参考になります。
https://cweb.canon.jp/eos/special/dlo/factor/index02.html

気をつけること

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