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超広角レンズに最適!Haida M15フィルターホルダーシステム レビュー

こんにちは、朱門(@shumonphoto)です。
今回はHaidaフィルターのSony 12-24mm F2.8 GMレンズ用 M15フィルターシステムを試すことができたので、使用感等のレビューをしていきます。

Haida(ハイダ)フィルター

Haidaフィルターの100mmフィルターシステムである M10はこちらのXicoの記事で紹介したことがありますが、去年くらいから国内でも販売され始めているので、国内ユーザーも徐々に増えているようです。
今回は 超広角レンズに対応した150mmのフィルターホルダーシステムであるM15を試してみました。

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Haida M15フィルターシステム

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Haida M15 フィルターシステムは、150mm幅用フィルターホルダーと各種レンズ用のフィルターアダプターリングの組み合わせで使用します。
フィルターホルダー部分には150mm角のフィルターを最大3枚までフィルターを重ねて装着可能になる交換部品が付属しています。

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さらに、このフィルターホルダー部分には専用マグネット式丸形フィルターを装着することが可能になっていて、この専用マグネット式丸形フィルターはCPL、ND、光害カット、CPL+NDが用意されています。

個人的にはこのマグネット式丸形フィルターがとても便利に感じました。というのも、マグネットで脱着が楽だということと、フィルターホルダーに覆われることで光漏れの心配がなく、角型フィルターよりもさらにレンズに近いところにあるので、12mmくらいの広角端で撮影してもケラれの心配もないというのが良いなと。

丸形CPL+角型NDフィルターと重ねて使用するのが使いやすいですが、丸形ND+角型NDフィルターの組み合わせで超長時間露光するのも良さそうです。

M15アダプターリング for Sony FE 12-24mm F2.8 GMレンズ

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今回はSony FE 12-24mm F2.8 GMレンズ用のM15アダプターリングを使ってみました。このレンズは元々、リアフィルター用のホルダーが標準装備されているので、各種のゼラチンフィルターを使うことは出来るのですが、やはりガラスに比べると取り扱いが難しいのが欠点かなと思います。
それを改善するHaidaの専用リアフィルターホルダーもあり、リアでガラスフィルターを使うことも可能ですが、フィルターを複数重ねて使えないのと、CPLフィルターが使えないという制約があります。
やはりCPLフィルターとNDフィルターを重ねて使うケースにおいては、フロントフィルターが最適解じゃないかと。

M15フィルターホルダーは取り付けが簡単

この新しいSony FE12-24mm F2.8 GMレンズ専用M15フィルターホルダーなのですが、取り付け方法がとても簡単かつ落下の心配もない優れものでした。
こちらの画像にある赤いレバーがあるのですが、これを緩めてレンズのフロント側から装着されて、また赤いレバーをパチンと留めるだけです。

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レンズをボディから外す必要が無いので、撮影中の脱着が非常に簡単でした。
また、このタイプだと稀に重さに耐えられずにレンズを下向きにしていると抜け落ちる危険性があるのですが、このM15の場合はその心配もなくガッチリと固定されている感じで安心です。

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ケラれ

12-24mmと広角端が12mmまであるので、150mmフィルターだとケラれが心配なので、調べてみました。
結論から言うと、マグネット式丸形フィルターは12mm端でもまったくケラれる心配はありませんでした。
角型フィルターの方は絞りにもよりますが、1枚の場合は12mmだと若干ケラれます。13-14mmがギリギリくらい。2枚用のフィルターホルダーの部品に換装すると、さらにケラれやすくなるので注意が必要です。

レッドダイヤモンド NDフィルター

今回使用したレッドダイヤモンド ND1.8フィルター ですが、以前のM10フィルターシステムのレビューの時に確認したとおり、色被りがなく解像度も高いフィルターです。

今回使用したND1.8のフィルターでもカラーパッチで色被りを確認してみました。
まずはフィルターなし

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そして、フィルターありです。(露出だけ合わせています。)

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見てのとおり、ほとんど色の変化が無いです。

また耐衝撃、傷防止・撥水コーティングなので誤って落としたとしても傷がついたり割れてしまう心配が少ないのが特徴なフィルターなので、安心して撮影地に持っていって使うことが出来ますね。(試してはないですが笑)

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マグネティックナノコーティング CPL フィルター

フィルターホルダー内部に装着するマグネット式丸形フィルターにはこちらのCPLフィルターを使用しました。

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このマグネティックCPLフィルターはフィルターホルダーのギアを回すことで偏光方向を調整可能です。

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作例

実際にM15 フィルターシステムと Sony FE 12-24mm F2.8 GMレンズの組み合わせで撮影した作例をいくつか紹介したいと思います。

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Sony α7RIV, FE 12-24mm F2.8 GM, 
Haida M15 フィルターホルダー for Sony FE 12-24mm F2.8 GM Lens
Haida M15マグネティック CPLフィルター
14mm, F/11, 1/3秒, ISO100

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Sony α7RIV, FE 12-24mm F2.8 GM, 
Haida M15 フィルターホルダー for Sony FE 12-24mm F2.8 GM Lens
Haida M15マグネティック CPLフィルター
13mm, F/13, 0.6秒, ISO100

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Sony α7RIV, FE 12-24mm F2.8 GM, 
Haida M15 フィルターホルダー for Sony FE 12-24mm F2.8 GM Lens
Haida M15マグネティック CPLフィルター
Haida レッドダイヤモンド ND1.8(64×)フィルター 150×150mm 角型フィルター
21mm, F/16, 0.8秒, ISO640

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Sony α7RIV, FE 12-24mm F2.8 GM, 
Haida M15 フィルターホルダー for Sony FE 12-24mm F2.8 GM Lens
Haida M15マグネティック CPLフィルター
Haida レッドダイヤモンド ND1.8(64×)フィルター 150×150mm 角型フィルター
21mm, F/16, 74秒, ISO50

まとめ

今回は 超広角レンズにも使える Haida M15フィルターホルダーシステムを紹介してみました。フィルターホルダーの使用感としてはフィルターホルダーの脱着が容易なのが利点かなと。フィルター自体も高性能なフィルターが揃っているので、安心して使えるフィルターシステムだと言えますね。

それでは、また。


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