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日本人の宗教観

 今日も堺屋太一先生の「日本とは何か」を読んでいます。

 1日の読書量は、通勤時間と仕事合間の昼休憩1時間くらいがちょうど良いです。

 土日にたくさん読もうと思っても、4時間以上読むと文字を追ってても内容が入ってこなくなります。

 よく仕事を辞めて本だけ読んでいたいと思うのですが、実際にそんな生活をしても得られるものはさほど増えないかもしれないなと感じています。

 さて、日本人の宗教観は聖徳太子の時代に命運が定められたとされています。

 聖徳太子の時代、古くからある神道と海外で当時1000年以上の歴史があった仏教の二つが深刻な対立の危機にありました。

 歴史上、宗教は時の権力者にも大きな影響を与えます。

 当時仏教の勢いが増していたが、天皇家は神道によってその存在を意味づけられているため非常に難しい立場にありました。

 そのため、本来宗教とは決して交わらないものであるにも関わらず、神仏儒習合によって両方を信仰できる国民性を作ったとされています。

 世界の国々では、唯一の宗教的価値観があるため絶対の正義感がありました。

 しかし、聖徳太子以後の日本人に絶対の正義はなく、多数の利益を尊重する風土が生まれることとなりました。

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