日本企業について(堺屋太一先生、日本とは何か)
今日、堺屋太一氏の日本人とは何かを読みはじめました。
普段、何となく言われているフワッとした日本人論を的確な言葉で言い表していました。
一言一句、全て暗記して覚えていつでも自分の頭から取り出せるようにしておきたいと思いました。
本書は1990年代に執筆されたそうですが、その後の失われた30年にも繋がる洞察がなされていました。
私はまだ、第一章を読んだだけですが、読んでみた感想を書いてみます。
本書の中に、日本は規格化された工業製品の製造に特化して経済的に発展してきた。(1990年代当時)
しかし、これ以降に新たな工業革命のようなものが起こると日本の経済は完全に置き去りにされる。
なぜなら、「日本人が勤勉で能率が良い。」のではなく、あくまで規格化された工業製品を大量生産するのに適した労働者として優秀なだけである。
従って、経済活動の基盤自体が変わり、全く別のゲームが始まった時には日本は置いてけぼりを食うことになるだろう。
日本的企業形態(年功序列、終身雇用、共同体的会社形態など)は、規格化された商品を大量生産するのには非常に向いているが、日進月歩テクノロジーが進む中では進まない意思決定と終身雇用にしがみつく社員によって機能不全に陥るだろう。
これは、まさに日本企業の問題点を鋭く指摘した内容だと感じました。
堺屋太一先生の著作をどんどん勉強して、自分のフワフワした内容をクリアにしていく作業を進めたいと思います。
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