歯のお話① 8020運動を知ろう!

・8020運動とは

80(歳で)20(本の歯が残ってる)
30年前から厚生省(当時)と日本歯科医師会が推進している「80歳になっても20本以上自分の歯を保とう」という運動です。

これの認知度がどのほどのものかわかりませんが、僕はこの業界に入ってから耳にしました。
皆さんはどうでしょうか?

・8020を目指す理由

長生きするためですね。歯があるということは非常に大切なこと!

解説:

口の役割は、ざっくりいうと、「食べる」「しゃべる」です。
(専門的に言うと、咀嚼・嚥下・発音・呼吸・感覚など)

歯がないと、これらの機能に多少なり悪影響が出てきちゃいます。

僕はこの話になると、入歯を外した時のおばーちゃんの顔を思い浮かべて、口がぺしゃんこになってゴニョゴニョしゃべる様子を思い出すのですが、それって伝わりますかね・・・?

もちろん、噛むことができないと食事も思うようにできなくなり、生活の質(Quality of Life)が大きく低下します。

このような状況を

・オーラフレイル

と言います。頭の片隅に置いてもらえたらうれしいです。
以下引用:
英語で「オーラル」は『口腔の』、「フレイル」は『虚弱』を意味します。2つの単語の掛け合わせで、簡単にいうと『口を介した体の衰え』のことです。年齢を重ねて足腰の筋力が低下するのは、一般的にごく当たり前のことですが、『口の衰え』が身体全体、さらには精神的な部分や社会的な面も含めて、健康と大きな関わりがあるのです。特に高齢者の方の衰えについては、介護が必要な状態にならないようにと、身体を動かして鍛える、あるいは筋力を維持することの重要性がフォーカスされがちです。でも実は健康を維持するには、口も大切な役割を果たしているのです。

・8020の現状

少し脱線したいましたが、戻ります。
2016年の歯科疾患実態調査によると、80歳で20本の歯が残ってる人は51.2%となり、80歳の人口の半数を超えました!!(パチパチ
以下には過去の推移を載せています。(上記、厚労省HPより引用)
'75年ではわずか6%程度だったとは驚きです。
ようやく過半数を超えたところですが、超高齢化社会になろうとしているわけですから、まだまだ8020な人は今後増えていかなければいけないと思います。

・歯科デザイナーの役割

歯が残ってる人が増えると、歯科技工士の仕事はますます増えるのではないかと思っています。僕の着目点は、歯の摩耗です。歯は残っているが、機能的な形態でない人が増えてくるのではないかと予想しています。
もう少し書きたいところですが、長くなってきたのでこの辺りで終わります。続きは後日書こうと思います。

みなさん、歯を大切に!


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