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大学選手権 準決勝を見て

あけましておめでとうございます。
今年もよろしくお願いいたします。

12/27から年末年始休みに入っておりましたが、
初日にインフルエンザA型に罹ってしまい、
最終日の今日までずっと寝込んでおりました。。。

大学選手権や花園など、ラグビーの話題には尽きませんが、
1試合を見る体力が無かったため、小分けで大学選手権は見終えました。

仕事再開の前日に復調するところも含めて、社畜って怖いですね~笑

今回は、1試合目の「京産大学ー明治大学」から、
明治大学のATにフォーカスしてみます。


明治大学のATの特徴

基本的な配置は 1-3-3-1 で、森山・福田の両FLがアウトサイドに。
ラインアウトの際には、スロワーのHO松下がアウトサイドなど臨機応変。

時折、アウトサイドランナーの1人がオーバーラップしたり、
セットプレーからの崩れでアウトサイドに2枚残ったりなど、
3-3-2 に可変する動きも見られた。

ゴール前の局面では、FW8人がシェイプのように動き、
グルーピングしてBKに広いスペースを与えた。
CTBに廣瀬が復帰したことで、BKのATに幅ができたことが大きいと考える。

キックに関しては、CTB廣瀬・FB池戸からのロングキック(自陣22m内)
SH萩原からのハイパント(自陣22m外~10m)
キックレシーブは、SO伊藤やWTB海老澤のカウンターも効いていた。


より詳しいATオプション

1stキャリーは、SO伊藤とFB池戸。
特にFB池戸からの10シェイプが多かった印象。
2ndキャリーは、CTB廣瀬が入り、SO伊藤をアウトサイドに配置。
WTBやFBがオーバーラップして、2ndキャリーや3rdキャリーに走ることで、DFラインのプレッシャーを受けずに、裏でボールを受けることができる。
それ以上にプレッシャーが強い場合に備えて、WTBがDFライン背後のキックを受けれる位置にポジショニング。
SO伊藤・CTB廣瀬・FB池戸全員にキックのオプションがあることも強み。

9シェイプの形は、トップと両脇に2人の基本的な三角形で、裏にSO・CTB・FBを配置。1パスを多用し、DFに的を絞らせなかった。
10シェイプの形は、SOから近い位置にフラットで2枚、裏のCTBから近い位置に1枚、1枚のFWの背後にCTB。リサイクルはFW3枚で行うものの、BKとFWを経由することで、的を絞らせずにATした。配置としては 1-3-3-1 だったが、10シェイプの際は一時的に 1-2-1-2-1-1 となっていた。


感想

ブラインドサイドに選手を立たせることで、DFの枚数を逆目に割き、オープンサイドのATで数的優位を創る。また、ブラインドサイドで数的優位ができた際には、より攻略が簡単な少人数でのATを狙うのがセオリーである。
一方で、今回の明治大学のATは、ブラインドサイドを使わずに、オープンサイドに次々にオーバーラップすることで、優位を創っていた。これは、京産大学のDF整備が上手く、ブラインドサイドでセット遅れによる数的優位が生じないことを見越した、京産大学のことをリスペクトした戦術だと思った。
この試合で、対抗戦よりもWTB安田が目立たないように感じたのは、狭いスペースの攻略が得意なWTB安田が順目のサポートに回っていたからだと考える。
帝京大学との決勝でどのようなATが見られるのか、注目したい。

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