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ラグビー 全国大学選手権 準々決勝を見て

筑波大学 vs 明治大学

スコア:7 - 45
対抗戦の戦いを観ていたので、筑波も可能性があると思っていましたが、メンバー発表を見た時に「厳しいな。。」と思いました。対抗戦でチームを引っ張てきたSH白栄、SO楢本が外れていたからです。試合が始まってみると、前半20分までは互角に渡り合っていたものの、少しずつ地力の差が見えてきました。両WTBの大畑・増本に良い形で回せていなかったので、「楢本がいたらどうなっていたかな。。」と思ってしまう展開でした。
一方の明治は、この試合に向けて仕上げてきた印象でした。特にDF面は大きく改善されおり、1試合通してペナルティー3つ、タックルミス4つという驚異的なスタッツでした。誰が良かったというよりも、チームとしてDFラインのセットスピードや低いタックルが徹底されていた印象です。準決勝の京産大戦では、どれくらいDF面で通用するのかに注目です。また、主将のCTB廣瀬が復帰できそうなので、自慢の展開力と蹴り合いからも目が離せません。

天理大学 vs 東海大学

スコア:34 - 14
まず、天理の迫力に驚かされる試合でした。あまり関西リーグの試合を観ないので、ここまでDF強度が高いとは思っていませんでした。タックル1つの迫力はもちろん、1度失敗してから次のタックルに行く速さ、綺麗なライン整備は4試合の中で一番印象的でした!ペナルティーの数は5つと、明治に次ぐ少なさでした。ATでは主将のSH北條がボールをテンポよく捌き、ランナーがフラットに走りこんでいくことで、少しずつDFの穴を広げていきます。王者・帝京のATを真っ向から受け止めて押し返すような、強気なDFに期待です!
一方の東海は、序盤に自陣でのミスから2トライを奪われてしまい、常に劣勢での試合運びとなってしまいました。その他にもいくつかミスがあり、自滅してしまった印象です。それだけ天理のプレッシャーが強かったとも言えます。ブレイクダウンを含めたコンタクト周りでもう少し戦えないと厳しいと感じます。

帝京大学 vs 関西学院大学

スコア:78 - 15
帝京が強いのはわかっているので驚きはなかったですが、改めて「ヤバいな。。」と思いました。セットプレー成功率100%(L.O. 16/16 スクラム 4/4)、両FL青木・奥井を筆頭に恐れを知らないFW陣、淡々と70m展開するBK陣、必ずトライを取り切る両WTB高本・小村、プレースキックでの安定感があるFB山口、抜け目なさ過ぎて止められるチームはあるのか。。。本気で楽しんでラグビーをやっていて、羨ましくなりました笑
関西学院も、前半19分まではトライを許しませんでしたし、PG後にPGで追いつくなど、なんとか粘っていました。大きく差が出たのがスクラムでした。スクラムで立て続けにアドバンテージを取られたことで、帝京に思い切ってプレーさせてしまいました。来季は京産・天理の牙城を崩すことができるのか、注目してみようと思います。

京都産業大学 vs 早稲田大学

スコア:65 - 28
京産のFWが強いのは知っていましたが、BKがここまで良いとは思っていませんでした。留学生を中心にFWがDFラインを破壊し、できたスペースをBKが攻める構図で得点を重ねました。また、FB辻野のプレースキックが正確(11/11)で、接戦が予想される準決勝以降の大きな武器になると思います。準決勝の明治戦では、スクラムで優位を取れるのか、蹴り合いで互角に戦えるかがカギになると思います
一方の早稲田は、完敗でした。SH宮尾の投入とWTB矢崎の個人打開で一矢報いましたが、点差以上にチーム力の差がありました。2度のハイタックルや度重なるスクラムのコラプシングは、いつシンビンがでてもおかしくない状況でした。(あれでカード無しは「うーん。。」と思います)こういった状況でチームを救ってきたFB伊藤も、京産DFの前に自由を奪われてしまいました。

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