見出し画像

産地によって違うアメジスト

アメジストって聞いて思いつくのは
「色が濃くて重い、お数珠っぽい」とか
「アクセサリーのしか見たことない」とか
一般的には地味なイメージかと。

そんな地味〜なアメジストも、産地が違うと
形状も色味もまるっと変るのがおもしろい。

ウルグアイ産は、結晶が母岩に張り付いたクラスター状。
結晶の洞窟みたいな置物といえばわかりやすい?
ボリビア産はとにかく太くて大きい単結晶。
ブランドバーグ(ナミビア)産は
ファントム状のラインが印象的で、
ケニア産は表面がマットで先端に淡い紫がほんのり。
モロッコからもDTタイプのものが出てきたし。

中でも色も形も美しいのは、ベラクルス産のアメジスト。
小さくて細い結晶、淡いスミレ色。
グレードの高いのは磨きかと思うほど、透明度とテリが素晴らしい。

私がベラクルス産を初めて目にしたのは10年以上前だけど、
アメジストへのイメージがガラっと変わったのは、
今でもハッキリ覚えている。アメジストっぽくない(笑)というか、
新しいアメジストの次元を結晶にしたらこうなったって感じ。

現在はケニア産とかモロッコ産など新しい産地のものがあるので、
前ほど先端的なイメージはないけれど、今でもベラクルスは、
他のアメジストとはちょっと違うところにいる感じがします。


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?