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村上さん顔うちわお焚き上げ❽買ったうちわがない2009年が一番お焚き上げしないといけない人生暗黒期だった件(就活・ヅカ活)

前回のお焚き上げの際に

次回からはマジで宝塚ネタは一切なくなると思いますので、ご興味のない方はぜひリムーブの方よろしくお願いいたします。
村上の話しかしないよ。

と言ったその口で大変恐縮なのだが、今回も宝塚の話の自分語り多めです。村上の話はバブーンマンのことしか出てこない予定。

というのも、遡って整理していて今回衝撃の事実が発覚したためです。

・関ジャニ∞  TOUR 2009 PUZZLE 5/10〜7/30
・関ジャニ∞ DOME CONCERT 2009-2010 12/30〜翌1/1

どちらも間違いなく行ったはずなんだけど、この2公演に関しては、うちわがない。ひっくり返して探したし、引っ越しで間違って捨ててないか枚数もめっちゃ数えたんですが、やっぱりないものはなかった。なんなら1回目に「村上さん13枚」と申告しましたが、あの後転居の荷造りしてたら1枚クロゼットの奥から出てきて14枚になりました(掃除しろ)。

ほんで、一応「PUZZLE 村上 顔うちわ」とかで検索して見たんだけど、見覚えがないんですね。背面の「∞マーク」みたいなデザインは見覚えがある。ただ、当然これは客席から前に人がいれば必然的に見えるものなので、見覚えはあって当然で。

冒頭の話に戻りますと、これ、なぜこんなことになったか、自分の半生をめちゃ振り返ってみて分かったのですが、2009年って自分の人生の大変な転機の年でした。人生で一番病んだのが宝塚に落ちた2005年だとしたら、一番迷走したのは2009年かもしれない。

そんなことで、顔うちわお焚き上げそのものは1回お休みさせていただきまして、私の2009年を成仏させてください。成仏のためにちゃんと上記当該コンサートも改めて観ました!ので、関ジャニ∞の話も一応します。

では、行ってみよー。

WEBエントリー約150社……やっと4月に“蜘蛛の糸“を掴んだ年だった

2009年は大学4回生でした。当時は3回生から就活を始め、早い人で4回の春に内定が出始め、決まらない人・粘る人は年内いっぱい引っ張るというのが新卒就活の通例で。ただ、私はマスコミ(出版・広告、押さえでテレビや制作会社・編プロ)と絞りに絞っていたので、2回の終わりから始め、3回の終わりごろには仲間にも内定者が出始めているというようなスピード感で、周りよりも早めに始まり同じくらいに終わったという感じだったと記憶しています。

私はヘアカタサイト連載のプロフィールにもあります通り、結局志望の出版社や広告系の企業には一切見向きもされず、某放送協会に就職することになるのですが、同業でも民放各社や、総合出版社は本当に囲い込みも内定も早かったので、ウチは一番遅いくらいの印象がありました。今思えば「そないに焦らんでも」と思うんだけど、当時なぜか「絶対に出版社に就職して編集者になりたい」と思っていたので(なぜなんでしょう)(真顔)、住んだこともないようなエリアの民放さんよりも、とにかくさっさと稼げる(給料がいい)か経験者のレッテルがもらえる(制作会社や編プロ)かどっちかがよくて、それに執着してたんだなと思い出します。つまり、総合出版社に全落ちした時点で最初から転職するつもりという方針に転換しました。まあ、結果その執着は意外と合ってたよということは当時の私に伝えたいですが。

あと、恨言を書いても仕方ないのでこれきりにするけど、この年はリーマンショックの影響で「内定取り消し問題」が社会問題になった翌年で、在京民放以外の結構な局・総合出版社が採用枠を減らしたり、新卒採用そのものを辞めたりして選択肢がグッと少なくなった年でした。今私は専門誌の出版社に所属していますが、専門誌なんてほとんど正面玄関は閉め切ってた印象。そういうこともあって、新卒だと採ってもらえないんだな、正面からだと扉は開けてもらえないんだなと悟り、手繰り寄せた蜘蛛の糸が前職でした。

結果的にはかけがえのない経験や知見、同期、何人かの尊敬できる先輩や上司に出会え、組織そのものも相変わらず愛せています。良い修行時代でした。この話大丈夫?うちわのお焚き上げでする話?

が、当時2009年4月に蜘蛛の糸を登り切ったことで、私は、とにかくすり減っていました。

「結果超有名局に就職できたんだから毎日パリナイじゃん」と思う人もいるかもしれないんですが、この就活中、100社近くに“選ばれない“という経験は、知らず知らずのうちに自分にダメージを与えていました。すごく地味な話なんだけど、大学4年間中自分で選んだ科目の単位を落としたのは、2009年の上半期だけです。(というか、ゼミ担任M先生の科目を派手に落とした。あの時まじでやっちまったと本気で反省し少し改心する)(少しかよ)

内定という欲しいものが手に入ったのに「何もしたくない」みたいな境地に入ってしまって。今思えば、あれ、ちょっと心病んでたんでしょうね。

が、結果、たまたま同期300人、同部署同期50人、関西エリアにも同校にも石を投げれば同期がいるぜ!みたいな環境で、みんなと一緒にいるうちに少しずつ救われていくわけで、あの時掴んだ“藁“が前職でよかったなって、改めて思います。あの時「バカみたいな数の新しい友達」ができてなかったら、多分今の私はないと思う。有り難いです。なんだかんだ、よくしてくれる友達は多いに越したことはないです。恋と一緒で、多ければ良い人に出会う確率も増えるし、何より気が紛れます。合おうが合うまいが、たくさんの「初めまして」が、あの時の私を助けてくれました。そういう理由で、疎遠になった子も含めて同期は全員大好きです。

一応この章の結論を申しますと、100人以上に選ばれないと、私みたいな脳筋能天気野郎でも落ちるところまで落ちます。

冗談抜きで、宝塚落ちるより辛かったです。宝塚落ちたのは得るものがあったけど、新卒就活なんて理不尽で不毛でしかないからな。

新卒就活システムくそくらえ、という話。(逸れてる!逸れてるよ!)

もし今落ちるとこまで落ちてる子が読んでたら、選ばないそいつが悪いからお前は気にすんな!他の道あるよ!と、伝えたいです。コロナ禍の中就活してるなんて、今偉そうなポストに就いてるやつには想像もつかない苦労だよ。それだけで偉いよ。

2009年7月、終わりが始まった(ヅカ活の話に移ります)

前段が長くなったけど、「うちわ買ってない」問題はここからなんです。

前回にもこんなこと↓を言ったけど

私はこの2008年の期間、贔屓がトップになっていながら「破れる夢」側にいました。村上なんかの記事で力説するのは変なのは重々承知しているのですが、敗れる夢に苦しんでいる間、村上という逃げ場があったことが大きな救いになりました。

当時本当に応援している宝塚のご贔屓(推し)がいました。結論から先に言うと、その人が2009年7月5日(だったと思う。七夕の前の日に記者会見をした。はず)に退団発表をしたのでした。

相手役さんを見送って後任がいないままだったし、すごく予感はあったんだけど……、まあ当時は努めて「でしょうね」と振る舞っていましたが、振り返るとこの7月から私は様子がおかしいのだ。

「そんなことで」と思われるかもしれないので一応説明すると、彼女は私にとって、彼女がいなかったら多分宝塚を受けていないと断言できるほど心酔した贔屓(推し)だったと言うのがありました。今思えば何がそんなに良かったのかわからないけど、この人と同じ舞台に立ちたいというか、この人と働きたいと思った…と言うのが一番近いのかな。後ろで踊りたいし、端っこでも良いから一緒に物を作りたいと思った、ような気がします。18年くらい経ってやっと言える本音。今の立場になれば、別に宝塚に入らなくても働けるし一緒に物は作れるよと思うんだけど、17とかの私には、そんな発想は無粋でした。

自分の進路、掴んだ蜘蛛の糸が「本当にこれで合ってるのかな」と疑っている私にとって、その数カ月後にその指標そのものだったみたいな人が所属していた組織からいなくなることは、35の図太いババアになった今振り返ると思い出せないくらいショックだったんだろうなと思います。私もずいぶん遠くまできたもんだな。

さて、「DOME  CONCERT 2009-2010」は、関ジャニ∞にとって初めての単独のカウントダウンコンサートでした。京セラドームの彼らと、毎年FNN系列で中継されるのがお馴染みの東京ドームのジャニーズカウントダウンコンサートを繋いでもらって行われるもので、彼らもファンも気合が入っていた。私も、中継が入ったことはすごい覚えてます。行ったことは覚えてるのよ。

ただ、行く前に干からびていたこともよく覚えてます。

なぜなら、先述の宝塚の贔屓の卒業公演の大千穐楽(これでマジで卒業で宝塚の舞台には立たんよという日)を12月27日に終えたばかりだったので。

迎えに来てくれた友人になんとか引っ張り出され、梅田のスタバで干からびたまま時間を潰したなと。同年7月のPUZZLEコンに一緒に行ってくれた、当時一番仲の良かった子なのだけど、こんな病んでるやつによく付き合ってくれたなと振り返ると思います。

改めて、ありがとう。

そんなふうに、ONもOFFも地獄の中でもがいていた2009年だったのでした。

そんな友達との思い出ばかり記憶にあるPUZZLEコン

結局うちわは買っていないし、2007年と違ってどうやらチケットも早々に捨ててしまったようなのだけど、この『TOUR 2009 PUZZLE』自体は本当に楽しかったことはよく覚えています。

友人も遠方に住んでいて、私も京都に住んでいたのに、なぜか福井県に遠征。2days4ステしました。私は暇な大学生とはいえ、所属しているダンススタジオの発表会とかショーケースとかで、バイト→深夜練→授業(寝)→バイト→友人と合流→結局オール→移動→参戦みたいな頭おかしいスケジュールで臨んだ記憶がある。これ授業以外でいつ寝とるんや。

友人は友人ですでに就職しており本当に激務の業種だったので、電車の中で立ったまま寝たりしてました。いつだか「真琴つばささんは音楽学校のバーレッスン中寝てたためグランプリエで沈んだまま上がってこなかった」と夏河ゆらさんが告発したことがあったけど、若い時はああ言うことは往々にしてあります。

ついでにそんな友人の睡眠エピソードを晒します。その福井に1泊した日、ご飯を食べに行く力もないし、何より場所もなかったので(田舎)、コンビニでお弁当を買ってホテルに戻りました。ホテルといってもベッドが2つひっついているような貧乏ビジネスホテル。私はお風呂より先にご飯を食べようと用意していると、その友人は「ちょっと眉毛抜くわ」と隣のベッドに体操座りになり、鏡片手に眉毛を抜き始めました。

「何の宣言や」と思い私が彼女に背を向けてベッドの淵で冷やし中華のタレをかけながら話しかけても、返事がないのです。

ほんの2〜3秒ほどの出来事。

振り返ると、さっきまで体操座りしていたその友人は、左手に鏡、右手に毛抜きを持ってうつ伏せに眠っていたのでした。

あれ、体操座りからどうやって2秒でうつ伏せになって、しかも熟睡したん?

若者の衝動というのは底知れないものです。燃え尽きた人はこんなに早くスイッチが切れるのだと知った23の夏でした。

その福井遠征は2人とも本当に疲れていて、飲み物を買いたくてコンビニを見つけた!と思ったらガソスタ、自販機や!と思ったら粗大ゴミの洗濯機みたいなこともあったなぁ。地獄みたいに暑かった。

人生で一番無茶したのは、間違いなく「PUZZLEの福井4ステのあの辺の週」と答えると思います。マジで暑かったし眠かった。

その分、めちゃくちゃ楽しかったです(取ってつけたようだがこれはマジ)。結局コンサートって、時間が経つと担当だの推しだのはどうでもよくて、一緒に行った友達との思い出が3億%なんだなと改めて思います。

遠征体験として、この「めちゃ眠くて暑い福井の4ステ」の楽しさがピークに達したので、じわじわと“担当を降りる“方に重力が働いていったような気もしています。

記憶にない京セラ初単独カウコンは神セトリだった

で、行ったことは覚えているけど内容は何一つ覚えていなかったのが、その年の『DOME CONCERT 2009−2010』でした。

うちわもないしそれはないわ、と思って、先月末改めて見直したんですね、これ。

まずここ。オーバーチュア▶︎ローリングコースター▶︎強情にGO!なんて高まるロックセトリが完全に記憶から消え去っている。これはもう、私記憶喪失です。

ご覧ください。この年に彼らが頑張って「史上初3日連続新曲リリース」をしたクリスマス曲の存在も忘れています。「これいいな」じゃないねんよ。聞いてるし、買ってるやん。(現物あります)

そこ? 少しずつ記憶を取り戻してきたようだ。マルちゃんの存在は断食明けの回復食のようにやさしい。

やはり当時、脳が仕事をしていなかったようです。改めて観るとめちゃくちゃ好きなセトリで、ロックと歌謡曲とキラキラジャニーズ時代の曲がバランスよく織り交ぜられており、まさに集大成!という感じのコンサートでした。一言でいうと演出ヨシマサですか?って感じ。宝塚ファンにしかわからんたとえ。

お後がよろしいようで🦍

というのは冗談で、まあ改めて結論から言うと、綺麗に記憶から消えていました。消えた経緯は上記の通りのようです(?)

どうにも耐えきれない現実のダメージによって記憶から消えた1公演と、公演の記憶よりも友人との楽しかった思い出だけしか思い出されない1公演。その両方のうちわを買ってないことは、運命なのか金欠か……

現物がない割に、なかなか書くことの多い回となってしまいました。長くてすみません。

うちわ1つ「買わなかったこと」に意外なドラマがあって面白くなってきています。

ここからは現場を離れることを決めた、いわば「担降り」のきっかけもちょこちょこ出てきはするのですが、結局あの人たちのファンでいた数年間はめちゃくちゃ楽しかったのは間違いありません。

何より、今回の内容が特にそうなんですけど、私にはジャニーズは宝塚と違って人生の夢ではないので、その時一緒だった友人や出会った人の方が大事だなというのも、「買わなかったうちわ」に思い出させてもらいました。

村上を信仰していたからこそ、村上より大事な人たちに出会えたと言う感じでしょうか。村上教は深い。

ご静聴ありがとうございました。

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