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ステイホームでインテリアに興味を持ったので、本を片手に学んでみたまとめ

今年の4月に新居に引っ越し、ステイホームな日々が続いています。

以前よりも家が広くなったので、自分の持っているお気に入りの家具も余裕を持って配置できるようになり、WFHに向けた新しい家具なんかも買い揃えました。

今までは狭くて思うようにできなかったけど、ついに広い家を手に入れたからオシャレなマイホームを目指すぞ!!

そう意気込んでいましたが、実際置いてみると、なんか違う

なんていうか、1点1点のインテリアのチョイスはそこまで悪くないはずなのに、実際に置いてみると、しっくりこないという印象でした。

服のコーディネートは好きで得意なのに、なんで部屋になるとこんなにしっくりこないんだ…

ステイホームで居心地の良いオシャレな部屋作りのために、僕は原因を究明することにしました。

違和感の正体を探る

《疑問》
なんかしっくりこないのは、戸建てのインテリアをイメージしているからかな?戸建てとマンションだったら天井高も間取りの可変性も違うし、マンションにはマンションのインテリアってものがあるんじゃない?

そこでまず手に取ったのが、『スタイルで選ぶマンション・インテリアの教科書』でした。この本はマンションで好みのインテリアを実現しようというのがテーマになっています。

《読んだ感想》
本の冒頭にいろんなスタイルが紹介されていたけど、僕はどれが好きなんだ?好きで集めている家具だとAcme furnitureが好きだけど、ジャンル的にはミッドセンチュリーになるのか?じゃあ僕は、ミッドセンチュリーが好きなのかもしれないな。あとは北欧ってテイストも意外と悪くないかも。

家具に詳しくなくても、なんとなくこういう家具が好き!みたいなものは感覚的に持っていましたが、そこに名前付けというかミッドセンチュリーというジャンル分けがされたのはまず大きな一歩でした。あと北欧=リサ・ラーソンかマリメッコっていう極端な発想を持っていたのですが、別にそういうわけじゃないことにも気づきました笑

色んな人の部屋を眺めたい

《疑問》
インテリアにはスタイルがあって、自分の好きなスタイルもわかったよ。でも、どうぶつの森じゃないんだし、全てを同じスタイルで揃えるのは無理じゃね?オシャレな人はどうやって自分の生活に好きなスタイルをミックスさせてるんや?うーん、実際にオシャレな人が住んでいる部屋の例をたくさん見てみたいな。

次に手に取ったのが『BEAMS AT HOME』シリーズです。日本三大セレクトショップ"BEAMS"で働く人たちのお部屋をとにかくたくさん紹介している本です。メルカリでセット売りしていたので、まとめ買いしました。1冊1冊が、参考書ばりの厚さがあります。

《読んだ感想》
自分がいいなーと思った人の部屋に置かれているものって、けっこう共通点がある気がするな。例えばこの照明とかって、他の人の部屋でも出てきたし、こっちのイスはあの人の部屋に置いてあったぞ。これ、なんか有名なやつなんかな?

真似したいなーと思う部屋、雑然とし過ぎててあんまり好きじゃない部屋…。『BEAMS AT HOME』にはいろんな部屋がありました。オシャレな人の家にはこういう物が置かれている…ネットでは仕入れにくい貴重な情報がたくさん詰まっていました。

どこかで見たことある家具

《疑問》
色んな部屋をみてみたけど、好きな雰囲気の部屋には「あ、これ他の部屋でも見たことある!」って家具がいくつかあったな。これがいわゆる名作とか定番って呼ばれるようなアイテムなんだろうか。もしかして部屋の要所要所に、そういう名作・定番家具を配置することでオシャレ度がアップするのでは?よし、じゃあちょっと名作・定番家具を調べてみよう。

名作・定番家具の解説がされていそうな本を色々探した結果、『初めてのインテリア名作・定番チェアの本』を読んでみることに。これは雑誌RealDesignの編集部が編集した単行本で、フルカラー&とにかく情報が豊富というレビューが並んでいました。

《読んだ感想》
なるほど、世の中にはこういうデザイナーがいたり、こういうメーカーがあったりするわけか。イームズくらいしか単語としては知らなかったけど、それがデザイナーなのかメーカーなのかもよく知らなかったわ。あの人が持ってた照明はこれで、イスはこれだったわけね。じゃあ自分の気に入ったデザイナーとかメーカーで色々調べたら、好きなテイストに出会いやすいかも?

この本、噂に違わず圧倒的情報量でした。途中、時代背景やメーカーの歴史なども触れられているので、頭の中が整理しやすいです。

この本をきっかけに、デザイナーであれば、ジョージ・ネルソンやポール・ヘニングセン、メーカーであればvitra(ヴィトラ)やartek(アルテック)などの存在を認識するようになりました。

学んだことをもとに色々買ってみたけど

《疑問》
貯まってたポイントとかセールとか色々重なっちゃって、名作・定番家具いろいろ買っちゃったよ。手元に届いて感じるけど、持ったときとか、飾ったときの存在感が違うなやっぱり。買って正解だわ。…うーん、でもなんかあともう一歩足りないような?好きなスタイルもわかったし、好きなデザイナーやメーカーも知れたし、そして実際に手に入れたわけだし、違うはずないんだけど。

なんかこう、メンバーは豪華なのにイマイチ本領を引き出せない監督のような気分です。とってもモヤモヤします。

このモヤモヤは、家具の置き方が悪いのか?チョイスが悪かったのか?それとももっと何か買い揃える必要があるのか?

困ってまた色々書籍を探してみたところ、ある本を見つけました。『今あるもので「あか抜けた」部屋になる。』という単行本です。センス、お金、広さ、全部いらない。理論派コーディーネーターが教える真似するだけの部屋づくり。という帯に惹かれました。

《読んだ感想》
これめっちゃわかりやすいやん!インテリアってそういうルールとか理論があるのね。ファッションと一緒だな。ざっと読んだだけでも、この辺はすぐに真似できそう。ちょうど妻も今日は家にいるから、模様替え手伝ってもらおうか。
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すぐに真似できそうなもの
・入り口の対角(ドアを開けた時)に、まず何が見えるかで部屋の印象が決まる
・三角形を描くように配置すると、モノがまとまる
・飾る時のアイテム数は3個がベスト。奇数にすると動きが出る。
・花と花瓶の割合が1:1だと美しく見える
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この本を読んだあと、どこをどう見せたいか?などを自分なりに考えながら、実際に家具や小物を動かしてみました。

もちろんまだ完璧じゃないですが、意図を持ってそこに置かれているだけでも、相当な進歩があったと思っています。

ちなみにこの本の各種アドバイスの中でも特に、「入り口からの対角線に何を置くか?」は相当強烈なTipsで、これをやっておくだけでもだいぶ印象が変わる気がします。

我が家のリビングには雑然とした小物収納、書斎にはPCディスプレイがあったんですが、それぞれ大きめの観葉植物とAcme furnitureのラックに変えたところ、すごく見た目の印象がすっきりしました。

まとめ

いかがだったでしょうか?もし「自分のお気に入りの部屋を作るにはどうしたら良い?」と聞かれたら、以下の3つのステップを回答します。

《自分のお気に入りの部屋を作るにはどうしたら良い?》
1. 自分の好きなスタイルを見つける
2. 自分の好きなスタイルに近い部屋の例をたくさん見て、どんなものが置かれているか観察する
3. 配置のルールに従って、一度自分の部屋を模様替えしてみる

家具って服などと違って、一度買ってしまうと処分がしづらいです。何となく好きだから買って、何となく置いてみる、だといつまで経ってもしっくりこないというのが今回よくわかりました。紹介した本はAmazonやメルカリで売っているので、興味があったものはぜひ読んでみてください。

まだまだ続く(かもしれない)ステイホームな日々。

インテリアのことを勉強したら、家で過ごすのもちょっと楽しくなってきました。

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おまけ(今回、実際に買った家具)

■ Artek / Stool 60

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■ vitra / Ball Clock

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■ Louis Poulsen / PH5

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