ちょっと前まで犬を溺愛する人、猫を溺愛する人が苦手だった
実家ではいろんな動物を飼ってきた。
私たちが飼いたいと熱望したというよりは、母親がなんやかや言って動物が嫌いじゃないので、迷子の犬や近所の犬、猫をもらってきていた気がする。
なので、犬や猫は平気。めっちゃ好きかというとそうでもない。
捨てられていてかわいそうだから、うちで飼えればいいんじゃない?という感じだった。
なので、高校生の頃、ハスキーやゴールデンレトリバーブームで犬を買うという流行があった時には全然理解できなかった。当時の彼がゴールデンを飼っていたけれども・・・
というわけで私にとって犬は犬、猫は猫で人間以上の存在ではなかった。
が、しかし!今保護犬を迎え入れて、この子が死んだらどうしようと考えると泣けてくるほどになってしまっている。元気なのにも関わらずだ。
東京にいたとき、マンションは自分所有のマンションであったけれどもペット不可の物件で、忙しくて家にいる時間も少なかったので犬や猫を飼うことはもうないだろう、居てもお世話大変だしくらいに思っていた。
それがコロナやら、夫のライフシフトやらで田舎に移住することになった。
で、犬を飼うことになった。
理由はいくつかある。
ひとつ目は一戸建てなので犬が飼える。庭もある。
二つ目は夜になると真っ暗で、怖い。
三つ目は田舎に来たけどリモートワークで働くペースは変わってないので運動不足。
四つ目は自分達以外に助けるべき何かがないと働く気がしない。
五つ目はみんなが飼いにくい犬(大型犬とか)だったら飼いたい。だって飼える環境だから。
そして、田舎に移住するタイミングで、夫がどこから見つけたのか「どうやら猟犬を保護している団体とかがあるらしい」という情報を仕入れてきた。
まぁ大型犬も飼える環境だからいいんじゃない?と思ってたのと、猟犬といえばポインター、母親が小さいときにお父さん(私の祖父)が猟をするので当時ポインター飼ってたという話を聞いたこともあって、ポインターを私が飼うことになったら母もなんとなく喜ぶんじゃないかという、親孝行にも似た気持ちもあった。
最初、ポインタ―と言えば白地にブチと思っていたが、紹介されたコが真っ黒で、一見怖そう。33キロあってかなり大きい。
最初は恐る恐るだったが、割と落ち着いている、何をしてもどこを触っても怒らない。「めっちゃいい子やん」
朝、昼、夜のお散歩が日課になった。
朝の散歩は私の当番で、ひんやりとした田んぼ道を歩くのはとても気持ちよかった。それで3000歩は歩く。
お昼も歩く。
自分以外に守るべきものがいるって大事。毎日の習慣に1時間近くのお散歩が入ることで運動不足にも気持ちの切り替えにもちょうどいい。
何より、仕事中もそばにいてくれるのが可愛い。
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