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実用的vs自由な書

書道教室は2013年頃からスタートして、気づけば10年近く続けています。
二子玉川地域では引越してきたのを機に2019年から始め、こっそりと募集し(笑)ほんの数名の子供たちが通ってくれています。

なぜこっそり募集かと言うと。
「今までのやり方で教える事が本当に自分のやりたい事なのだろうか??」
と言う疑問がずーっとあったからです。

私も小さな頃から書道教室へ通っていて、そこでは3〜40人くらいの子供たちがお手本を元に文字を練習し、先生に正しい文字の書き方を教わっていました。

私が書道を好きだと認識し始めたのは大人になってからで、子どもの頃はそれほど好きではありませんでした。(自己紹介文でも書きましたが)

それほど好きではなかった子ども時代の教え方をただ継続している自分に「本当にそのやり方があなたのやりたい事なのですかーーー?」と、ずーっと質問している自分がいまして。

でも、求められているのは「整った正しい文字」だし、子どもたちにとってもそれがゆくゆくの財産となると、誰もが頷くところではあると思うのです。
私も、それには全くの同意なんです。

だけど・・・
なんか違うような・・・

そういった思いが頭の、いや心の片隅にずーっとあるものだから、子どもたちへの教え方も少し遠慮したり、楽しいと思えなかった部分もありました。

そんな時に、テレビの「ひみつのケンミンショー」と言う番組で「ダイナミックすぎる滋賀の書道」を見て、


こ、、、、
これだーーーーー!!!!


と、感動しまして!笑

それがこちら↓


勉強に必要とされる「硬筆」で綺麗に書くことと、自由闊達に「毛筆」で書くことを明確にわけ、それゆえ子供達の情操教育にとても役立つ書道教育なのではとすごく共感できたんです。

筆で書くことはすごく楽しい。
だって柔らかいし、いろんな書き方ができるし、太いも細いもカスレもにじみも全て筆1本で表現できる。

こんな楽しいことって、他にないはずなのです。

それを「正しい字を書く」と言う目的のもと、自由さを奪い「整う」ことだけに注力していくことに、私自身、子どもたちへ教えていて窮屈さを感じていたんです。


硬筆はなぜかやる気まんまんの子供達。
学校でもやってるからかなー



そんなとき、「美術で探る現代の書」と言う本を読んでいて、よく「奎星会」と言う団体の名前が出てくるので、もっとその団体のことをよく知りたいと思いネットで調べ団体に連絡をとってみたところ、対応してくれた先生のインスタグラムを見て、「この先生がやってる事も、私がやりたかった事だ!!」と、気持ちを後押ししてくれる状況も重なり。

その先生が行っている「ジャンボ書道」インスタグラムより↓


体全体を使う巨大な筆を使っての「ジャンボ書道」。
絶対楽しいって。これは私も中学生の時にやりたかった!やってたらもっと早く好きになってたかも。。。

もちろん、「自由になんでも書いて良い」の中には、守るべきルールも多少はあります。
子どもたちはその純粋さゆえ、良いものも吸収するけど悪いものも吸収しやすい。
「悪筆」と呼ばれるものはその時代によって変わってくるとは思うけど、「何が美しいか」という審美眼も育てたい。

そんなわけで、自分の書道教室でも早速取り入れてみた!!

タイトル
「歯にお米がいっぱいはさまっちゃったヨ」
自由過ぎて大人がタジタジになるレベル



実は「自由に書いていい」っていうのは前に出張講師を務めていた子ども書道教室でもやったのだが、子供達がそれに慣れておらず?それともただ面倒だったのか、あまりやる気が見られず、「いつもの書道でいい」っていう感じだったんです。

でも今回やってみたところ、うちの息子が「やったーーーー!!やる!!!」と、かなり大喜びで参加してくれ(笑)
もう一人の子は最初ちょっとやる気はなさそうでしたが、息子につられ?徐々にいろんなアイディアを出してくれました。


「世界のバランスがくずれた」
なんとふか〜いフレーズ


ちょうど、お教室の区民センターが6月に展示会を行う事だったので、
「初めての展示会に向けて、みんなで面白い作品を作ろうよ!」
と、いい感じのお題目もでき(^◇^;)

さてはて、どうなるか!?
ちょっと長くなったので書道教育について思う事はまた続きます👍

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