StrayKids東京ドーム公演ライビュを見て、感銘を受けたこと
昨日、StrayKids東京ドーム公演のライブビューイングを見た
スキズのことは約一ヶ月半前に知ったのだが、そのキッカケは虹プロ2だった
虹プロ2では参加者たちがスキズの曲を踊ったり歌ったりすることが多く、なかでもBackDoorの振り付けが印象的かつ中毒性があり気になった
練習生トモヤくんの、StrayKidsのダンスはオシャレで…というようなニュアンスのコメントをきいて、本家が見てみたくなって検索したところ、ヒョンジンがあまりにアートすぎてキレイに沼ってしまった
思えば、虹プロはJYPだから、同じJYP所属のスキズの曲がよく選択されていたのだろう
いまならそうわかるけれど、約一ヶ月半前はそれすらわからなかった。というのも、わたしはk-popをまったく知らなかったから
韓国のアイドルはBTSの名前を知っているくらいで、曲も一曲くらいしか聞いたことがなかった。まさにk-pop初心者のなか、スキズにハマったわけだ
ちょうど日韓ドームツアー中でライブビューイングがあると知り、思い切って見に行ったのが9月の京セラドーム2日目
このときメンバーの名前もよく知らなかったけれど、とにかくダンスが見たくて即決した
やけに速いペースでライブを見たわけだけど、なにかにハマるときというのは大体こういうスピード感だと思う
最近ハマれるものもなかったので懐かしい感覚でもあった
今回のツアーはその1回を見て終わりにするつもりだったのだけれど、東京ドームで演るのが初だと知って、もしかして千秋楽サプライズがあるのではないかと思って、やはり見たくなってしまった
迷った末、夫に相談。了承を得て、ツアーファイナルも見られることになった
まえがきが長くなったけれど、ツアーファイナルは最高だった
9月に見たときより、曲も、メンバーのことも知識が増えたので、格段に楽しめた気がする
心なしか、メンバーの笑顔も多かったと思う
ハンのソロ曲が格好よくてもう一度聴きたいと思っていたので、また聴けたことも嬉しかった
話は変わるが、わたしは10代後半〜20代前半にかけて、ライブハウスに週一で通っていた
インディーズのヴィジュアル系バンドが好きでいろんなライブを見ていたのだが、とにかくライブハウスのあの雰囲気が最高に好きだった
その頃から、ライブ中によく考え事をしてしまうクセがある
そういうとき考えるのは、ステージと客席の間の段差はそう大きくないのに、その段差を上がるだけで世界はまるで変わる、ということだった
ステージの上に立った瞬間、普段コンビニでバイトしている身近な兄ちゃんでも、スポットライトを浴びて最高のアーティストになるのだ
ライブ空間には、そういう不思議な魅力がある。それは一種の魔法のようだと思う
ライブ空間で一体感を味わうときアドレナリンが放出されて、だけどライブが終わると空っぽになる。ライブという最高の時間は、永遠には続かない、ほんとうに一瞬で終わる夢のような時間なのだ
昨日のスキズのライビュでも、やはり同じようなことを考えていた
もちろん彼らは、わたしがかつて熱狂したようなインディーズバンドとは違うし、世界規模で活躍しているわけだから、一緒くたに考えるのは違うだろう
彼らが必死に努力を続けて、そういうステージにたち続けていることは確かだと思う
ここまでくるのに、どれだけがんばってきたのだろう?
きっと、怠惰なわたしには想像できないほどの練習を積み重ねて、笑ったり悩んだり、ときには泣いたり、衝突したりして、ここまでやってきたのだろう
そんなことを考えながらライブを見ていたのだが、ラストコメントでメンバーがまさに今までの道のりについて、そして愛について語っていて、じーんときた
わたしが印象的だったのは、ドームでできることを当然と思わず謙虚でありたい、という内容だった
とりわけ感銘を受けたのは、スンミンのコメントで、
「会場がどんどん大きくなっても、僕の実力も大きくなるわけではないと知っています」
という旨を口にしたことだった
会場が大きくなれば、自分はそれくらい実力があるのだ、と考えそうなものだし、実際そういう態度のアーティストも多いと思う
もちろんどんなアーティストもファンには感謝の言葉を述べるけれど、これからもっと努力します、という旨をここまでたくさん言うのを、わたしはスキズで初めて聞いた気がする
6年くらいまえ、日本の某アイドルを箱推ししていたのだが、そういえば彼らはファンへの感謝や今までの苦労については口にするものの、今後もっと努力するといった未来のことは口にしなかったなあと、漠然と思った
そういうのが普通だと思っていたので、スキズのコメントの謙虚さに、ほんとうに驚いた
これは韓国アイドルでは普通のことなのだろうか?
それとも謙虚さを大切にしているJYPだから?
初心者すぎて界隈のことがわからないのだけれど、とにかく驚いて、そして、そういう姿勢って素敵だなあと思った
メンバーも言っていたけれど、東京ドームは誰でも立てる場所ではない。きっと誰もが夢見て、ほとんどの人が実現できない場所だと思う
そして、全国映画館でライブビューイングできるということは、それだけの動員が見込めるアーティストという証拠だろう
たまたま一ヶ月前に知ったような自分が、これみよがしにこんなことをいうのは本当におこがましいのだけれど、メンバーのみんなは本当にすごい努力ができる選ばれた人たちなのだろうなあと思った
プライベートで最近ツライ出来事が多かったけれど、スキズのライブを見てだいぶ気持ちが晴れた
もうどうでもいいや、とか、適当にやればいいか、とか、あまりにしんどすぎてそう思うことが増えていたけれど、やっぱり自分もできるかぎりの努力をしてみようと思えた
そういえば、メンバーが東京ドームの風景を海みたいだと表現する一幕があった
自分にはそんな海のような景色は見られないかもしれないけれど、一つずつ、階段をのぼるように頑張ろう
こういうふうに、人生を前向きに考えさせてくれたスキズに、本当に感謝したい
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