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AVT Tips動画プロジェクト

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AVTでStrategy(やってみよう!)と呼ばれる声かけの「コツ」を、わかりやすく動画で解説していこうと思います。色々な方のご協力を得て、6つのAVT Tipsの説明と動画を作…
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AVT Tips動画プロジェクト

オーディトリーバーバルセラピー(Auditory-Verbal Therapy、以下AVT)では、難聴児が音声言語を習得するのに最適であると、最もエビデンスに基づいて確立されてきた方法を用います。子供は人とのやりとりを通して認知力を育みことばを操れるようになるので、子供らしい遊び、歌、ゲーム、日常のしつけなど、いつでも、どこでも、AVTを行うことができます。

親子間対話が言語発達に最も効果的にな

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からだの動きとことばをシンクさせよう

からだの動きとことばをシンクさせよう

子どもはことばをカラダで覚えます。身体感覚たっぷりのことばがけは、耳だけでなく五感でことばを学ぶことにもつながります。

赤ちゃんには、「大きいね!」と言いながら両手に手を添えて広げるように動かしてあげたり、「ワッハッハ」と笑いながら体を揺すって あげたりします。「コチョコチョ」でゆっくりくすぐり、「コチョコチョコチョコチョ」で速くくすぐったりもいいですね。
ボール遊びができるようになったら、「ボ

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最後まで言ってしまわず、お子さんに「助け舟」を出してもらおう

最後まで言ってしまわず、お子さんに「助け舟」を出してもらおう

「最後まで言ってしまわずに」とは、大人が歌または文の途中で、お子さんが音声で応答をするように促すために話すのをわざと止めることです。そして、子供を期待して見て、子どもからの「助け舟」を出してもらいます。通常、子供が省略された単語またはフレーズを知っている場合、子供は自然に、その単語またはフレーズを埋めようとします。
この子どもからの「助け舟」は、完全に聞こえなかった、または何らかの歪められた情報を

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聞かせたい音を強調する

聞かせたい音を強調する

• 聞こえへの注意を喚起します。
• 「 自然な話し方の中で」「 さりげなく」でも「ハッキリとメリハリをつけて」発音します。
• 大声になっては逆効果ですので気をつけましょう。
• 「あなたの言うことをしっかり聴いてるよ」と態度で示すことは、「あなたもしっかり聴いてね」と伝えることでもあります。

方法
• 聞こえへの注意を喚起します。年齢によって「視線を合わせる」「補聴した耳に口を近づける」「

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聴覚サンドイッチ

聴覚サンドイッチ

【まずは音声のみで伝えてみましょう♪】
まず聴かせることで、お子さんが聴覚を通して音声の意味を理解することを促します。例えば「バイバイね」と手も同時に振ってしまうと、 難聴のお子さんは「バイバイね」という音声が頭に入らず、手を振る動作だけ真似をします。まずは「バイバイね」と音声だけで伝えて、そ の反応をみて手を振ることにより、「バイバイね」という音声と手を振る動作が繋がるようになります。

【方

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代わりにことばにしてあげよう

代わりにことばにしてあげよう

遊び、食事、お風呂、着替え、絵本の読み聞かせなど、毎日繰り返される生活の場面で、状況や動作をことばにしてあげましょう。

方法
赤ちゃんが見ているもの・していることに反応してあげる。 一人でいろんなことができるようになった幼児さんの行動をことばにしてあげる。 お話の中に出てくる行為や登場人物の気持ちをことばにしてあげる。

目的
代わりにことばにしてあげることで、お子さんは様々な概念に触れ、気づき

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聞こえを確認しよう♪

聞こえを確認しよう♪

リング 6 音は、話しことばの音の領域を 6 つの音でカバーするので、低い音から高い音まで聞こえているかどうかの確認ができます。 毎朝装用する際に 遊びの際に 補聴器の調整やマッピング後に行いましょう。

方法
大人は、お子さんの横に座り、音の気付きを誘います。 以下の音について、ひとつずつ通常の声で聴かせ、お子さんの反応を確認しましょう。
リング 6 音:あ/ い/ う /す/ し/む(ん) 6

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音への気づきを誘う

音への気づきを誘う

ここから全てが始まります!お子さんの反応って難しい!補聴器や人工内耳を使い始めたのに変化が見られない・・・ 本当に聞こえているの?と不安になる親御さんもいるかもしれません。 日常の中で、音の気づきを誘い、共に喜び、「聴くことは嬉しい!」と意味付けていきましょう。

方法
お子さんの注意をその音に向けさせます。 大人は、「聞こえた!」と笑顔でお子さんを見て、耳に手をやるジェスチャーを使いましょう。

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