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鋼の英雄伝

 2017年のことです。ある演劇のイベントで香港の学生と話す機会がありました。
 かつて、中華文化圏の人と話す時の魔法の話題がありました。金庸(きんよう)です。小説家、金庸の名作「射鵰(しゃちょう)英雄伝」は何度も映像化され、中国人ならだれでも知っているといわれたものです。私は日本語訳を読みましたし、映像作品も字幕で見ています。
 得意げに金庸の話をしようと思いました。ところが彼女は「射鵰英雄伝」は名前は知っているけど、読んだことも見たこともないと言いました。
そして私にこう言いました。
「私は日本の『鋼の錬金術師』が大好きです。その話をしましょう」
困りました。これは、私も、名前は知っているけど読んだことも見たこともない作品です。私よりも若い人向きの作品だと思っていました。
 慌てて、「鋼の錬金術師」を読みました。名作です。名作に世代は関係ありません。
 昔、私の先生が言っていました。
「国際的な活動をしたいなら、まず自分の国のことをよく知らなくてはいけない」
 その通りです。
 これからは、新しい日本のマンガやアニメやゲームなども勉強して、恥をかかないようにします。
 楽しいじゃん!
イラスト by drawlab19

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