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心の保健だより

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心について書いてみます。
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懐かしむ心

夏が終わります。 寂しいなあ、と思って、YouTubeで「ひぐらし 鳴き声」と検索して、聞いてみました。寂しい気持ちになるのかと思ったら、懐かしい気持ちになりました。かつての夏を懐かしんでいました。 なので、きょうは、「懐かしい」という心について書いてみることにします。 懐かしむことは、懐古主義とか、ノスタルジーとか、昔話とか、あまりポジティブな印象を与えない行動のように思われがちです。 過去を肯定し、賛美しますので、相対的に現在を否定する響きを持つせいでしょう。飲み屋

どうして、嫌なことがあるのか。

どうして、嫌なことがあるのでしょうか。 楽しい事ばかり、心地よいことばかりの世界ではないのは、なぜなのでしょう。 というわけで、今月は、苦しみについて。 嫌なこと、最近何かありましたか? 例えば、裏切られたとか、陰口を言われたとか、頑張ってきた過去を否定されたとか、それによって自分の能力不足を痛感するとか。仕事がうまくいかない、事業の先行きが不安だ、という方もいらっしゃると思います。 大きく分けて、人に関するもの、コトに関するもの(仕事やプライベートでの出来事)、の2つ

頑張りすぎないこと

頑張らなければならない方へ私が誰かと話したり、自分を大事にしようと考える時、いつも気にしているのは「人間はそれほど強い存在ではない」です。 だからこそ、管理会計や目標設定が求められるのですが、強い存在ではないからこそ、そのような人を動かすメカニズムは大いに学んで活用すればよく、頑張ることを否定するわけではないです。 仕事で人を動かすことも、プライベートで腰が上がらない自分を自ら動かすのも、意思を持ってやるなら、それはとても素晴らしいことだと思います。 うっかり、それを四

泣いてみる話。

こころを和らげる効能について。 泣いてますか? 悲しいことがあって涙を流すことはあるでしょう。または、誰かの心無い言動で「泣かされる」ことも、辛いことですが、起きてしまうのがこの世の中ですね。 先程「泣かされる」と表現しましたが、受動的で、相手が居ます。自分以外の誰か、または出来事によって、期せずして涙を流してしまうのが、いわゆる「泣く」ことです。 今日、話したいのは、能動的に「泣いてみる」ことについてです。自分以外の誰かはおらず、居るのは自分だけです。 こう聞くと、

大丈夫と言ってみよう

知る人ぞ知る、「大丈夫!」と言うことによるふしぎな効果。 ちょっと実践的な話をします。 大丈夫じゃない方へ。 毎日大変ですよね。転職したばかりで不安だとか、能力より高い役割期待を持っているとか。苦手なタスクで、どう処理するか悩ましくて、やるべきことがたくさんあって、期日が決められていたり、催促されたり、優先順位を決めることもままならず、さりとて現実逃避することもできずで。ご家族の事情をお持ちの方もいらっしゃるでしょう。 もちろん、実際的なタスクコントロールやリソースマネジ