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あの日、あの時、スワローズの選手は輝いていた。

今シーズンも見事に東京ヤクルトスワローズがリーグ優勝!
見事に29年ぶりのセリーグ連覇を達成した!
もちろんクライマックスシリーズファイナルステージも1度も負けることなく無傷の3連勝で突破!
今年もオリックスバファローズと雌雄を決することになった日本シリーズは、2勝4敗1分でオリックスに返り討ちを浴びてしまった。
野村監督のID野球をもってしても、成しえることができなかった日本シリーズ連覇を寸前のところまでいったのに、まさかの4連敗を喫してしまった。
本当に残念であり無念の最後となってしまった。

負けてしまったことが最後というのは、あまりにも嫌なので、時系列で選手の活躍した試合を取り上げて、今シーズンのスワローズも強かったことを振り返っていきたいと思います。
あくまでも、オレが選んでいるので、なんでこの選手のあのプレーじゃないんだ?!というのはご勘弁のほどを。

まずはタイガースとの開幕戦の3月25日。
5回を終わって1対8という敗色濃厚な試合展開から、大逆転勝利した試合からは、さっそく3人を取り上げたい。

長岡秀樹
1対8と大差で負けている6回表に、反撃の狼煙をあげるタイムリーツーベース。
初めての開幕スタメンという緊張したであろう場面で、チームに勢いを与えるバッティングをさっそく見せた。
しかも、そのタイムリーだけではなく、4安打の固め打ち。
今シーズンのショートを若干20歳が守り抜いたのは本当にすごいし、ショートのポジションをコロナで欠場してしまった試合以外、しっかり1年間守り抜いたのは素晴らしいのひとこと。
来シーズンは、8番ではなく上位打線の一角を担い、3割20本の活躍を期待したい!

濱田太貴
続く7回表、代打で打席に立つと、力強く振り抜いた打球はあっという間にレフトスタンドへ。
今シーズンチーム第1号となるでっかいホームランを放ち、まだ5点差はあるが、完全にスワローズに流れを引き寄せた一撃となった。
とはいえ、今シーズン活躍したのは、この開幕戦くらい。
さらに終盤では一軍に呼ばれることはなかった。
左の村上、右の濱田と若い和製スラッガーがチーム内で本塁打王争いをするのを見たいのは、スワローズファンなら誰しもが望んでいるのではなかろうか。
来シーズンこそは、ミート力と配球を読む力をさらに習得して、クリーンアップの一角となってもらいたい。
目指せ、2桁ホームラン!

ドミンゴ・サンタナ
終盤の8回表にホームランを放てば、続く同点で迎えた9回表には、最大7点差もあったのをひっくり返す勝ち越しとなる2打席連続の完璧なホームラン!
さすがメジャーでも活躍してきただけはある。
この日は長岡と同じく4安打、しかもチーム得点の半分となる5打点の荒稼ぎ。
しかし、4月上旬に膝の手術により、3ヶ月以上も離脱してしまったのは、あまりにも痛かった。
来シーズンもスワローズに残留が決定したというめでたいお知らせがあった。
下位打線にサンタナがいるという恐怖を他球団のピッチャーたちに与えていってもらいたい。
また、バレンティンのシーズン60本塁打もあっさり更新してほしい!

4月2日のベイスターズ戦。
山田哲人
開幕戦から3連勝するも、その後は4連敗で迎えたこの試合。
連敗を阻止するため、ミスタースワローズが躍動した。
前日までの打率は、わずかに.208とさみしい数字の山田哲人。
この日も2打席凡退で、不調を脱することができないままでいたが、ついに6回裏にいつもの山田が戻ってきた。
1対1の同点の場面で、先頭打者に立つとレフトスタンドに突き刺さる勝ち越しのホームラン。
しかもこのホームランが、プロ通算250号ホームランというメモリアルアーチとなった。
その後、同点に追いつかれてしまい延長戦に突入するも、10回裏には内野安打で、村神様のサヨナラタイムリーのお膳立て。
神宮球場での今シーズン初勝利を演出した。
チームが苦しい時にこそ、活躍するのがミスタースワローズ山田哲人!
今シーズンも数年前のような数字をあげることはできなかったが、来シーズンこそは4度目のトリプルスリーを達成してほしい。
というか、取り上げる試合がこれになってしまったというのは、けっこう悲しいものがある。

4月6日のドラゴンズ戦。
松本直樹
今シーズン初のスタメンマスクを被ると、1打席目で決勝点となるツーランホームラン!
翌日もホームランを放った。
ベテラン中村と若手の台頭で出場数が少ないが、オレもいるんだぞという存在感を示してほしい。

4月12日のカープ戦。
太田賢吾
クリーンアップの5番で起用されると、2安打を打ってチャンスメイク。
そして、8回裏のツーアウト満塁の場面では、勝ち越しとなる押し出しのフォアボールをもぎ取る!
シーズン終盤は出番が無かったので、シーズンを通した活躍を期待したい。

4月15日のベイスターズ戦からは、若手のバッテリー2人。
金久保優斗
5回まで無失点だったけど、6回2失点にまとめて今シーズン初登板で勝利!
結局、今シーズンはこの1勝のみだったので、来シーズンこそ飛躍の年にしてもらいたい。

古賀優大
ナイスリードでピッチャー陣を引っ張り、さらには決勝点となる犠牲フライを打つ。
課題がバッティングなのは明白なので、打率を上げるようになってもらいたい。
二軍では打率.298とほぼ3割だったし、そろそろ一軍の分厚い壁を突き破ってくれ!

4月23日のタイガース戦。
こちらではベテランの2人を取り上げたい。
石川雅規
6回をわずか3安打で無失点。
これでルーキーから21年連続勝利を達成した!
石川じいさん、お見事!
今シーズンは6勝をあげて通算183勝。
来シーズンは、NPB最年長選手となるがベテランたる老獪なピッチングを見せてもらいたい。
これからもローテーションを守って、長く達成されていない200勝を実現してほしい。

青木宣親
今シーズンの初ホームランが決勝点となった!
不惑を迎えるが、まだまだ勝負強さは健在。
青木おじさん、あっぱれ!
来シーズンは、NPB最年長野手となる青木おじさんだけど、スワローズの精神的支柱であり続けて、若手や外国人選手をどんどん引っ張っていってもらいたい。
天才的なバットコントロールと圧倒的な勝負強さを発揮して、久しぶりの3割をキープしてもらいたいもらいたい。
まだまだ若いもんには負けないで!

4月27日のカープ戦。
原樹理
カープの強力打線を8回2失点で抑える!
ピンチにも動じない気迫の投球!
今シーズンは自身最多となる8勝をあげるも、防御率が4.85ではよろしくない。
来シーズンは、2点くらい下がるようなピッチングが見たい。
そうすれば、2桁勝利なんて簡単にできるのになぁ。

翌日の4月28日のカープ戦。
大西広樹
0対2のビハインドの中、7回裏の1イニングを三者凡退でピシッと抑える。
それが功を奏したのか、続く8回表に打線が一挙9得点を奪い、勝利投手となった。
9月上旬まで2点台でキープしていた防御率は、結局4.45でフィニッシュ。
複数イニングで投げることもあり大変なポジションではあるけど、ここは雄叫びを吠えながら踏ん張ってもらいたい。

25年ぶりにジャイアンツ相手に敵地東京ドームで3タテを決めた5月8日。
木澤尚文
2020年に即戦力を期待されてドラフト1位で入団するも、ルーキーの昨シーズンは勝利投手になるどころか、一軍のマウンドにも上がることができなかった。
しかし、シーズンオフにシュートを習得。
これがしっかりとハマり、開幕一軍を掴み取った!
さらに、この試合までの9試合15イニング投げて、未だ無失点と昨年の不甲斐なさがまるで嘘のような大活躍!
この日も2対3のビハインドの中、8回裏を三者凡退で切ってみせる。
そして、続く9回表に山崎の逆転タイムリーでプロ初勝利を手にした。
しかも、シーズンが終わってみれば、中継ぎなのにも関わらずチームトップタイとなる9勝をあげた!
オレと誕生日が同じということで、スワローズの中でも1番贔屓にしている選手。
まさかここまで活躍するとは思わなかった。
来シーズンも慶應ボーイらしからぬ気合いがたっぷり入った投球で、相手打線をKOしてほしい。

ドラゴンズに連敗中の5月12日。
スコット・マクガフ
今シーズンは開幕からクローザーを任されており、この日も2つ三振を奪うなど三者凡退で試合を締めた。
これで10セーブ目となり、未だ防御率はゼロ。
セーブがひとつ足りず、セーブ王にはなれなかったが、今シーズンも安定感抜群のピッチング!
来シーズンも、Blah Blah BlahからのRYDEENという最高なメドレーを神宮球場でたくさん聴きたい。
そして、来年の日本シリーズこそ、シーズン同様の安定感のあるピッチングで胴上げ投手となってもらいたい。

5月14日のカープ戦。
A.J.コール
初登板こそ1イニング4失点も不甲斐ないピッチングとなったが、その後は6試合連続無失点。
そして、この日もきっちり三者凡退で抑えると、次のイニングで逆転に成功して、スワローズで初勝利を手にした。
コンディション不良によりシーズン中に帰国してしまい、今シーズン限りで退団してしまったのは残念。

5月22日のベイスターズ戦。
川端慎吾
昨シーズンは代打の神様として、ファンに崇められていた天才川端慎吾。
しかし、今シーズンはここまで打率1割にも満たない成績で不調を極めていた。
この日は、ワンアウト2塁3塁というチャンスの場面で代打で登場。
タイムリーとはいかなかったが、きっちり犠牲フライを打ち上げて、やっと今シーズン初打点をあげた。
チームの勝利のために、そして代打としての仕事をきっちり果たした。
来シーズンは再び代打の神様となって、村神様と2人の神様の共演が見たい!

交流戦初戦となる5月24日のファイターズ戦では、2人をピックアップ。
内山壮真
0対1で負けている8回裏ツーアウトの場面で代打に送られる。
そこで昨シーズン最優秀中継ぎ投手を受賞した堀から、プロ初となるホームランで同点打を放った。
小さな体にも関わらず長打が打てる高卒2年目。
日本シリーズ第二戦でも、最終回に同点ホームランを打つし、本当に末恐ろしい存在である。
数年後は奥川先輩と日本を代表するバッテリーとなってほしい。

田口麗斗
延長10回、ノーアウト満塁の大ピンチで登板すると、まるで一冊の本が書けるんじゃないかと思うような20球で、1点も与えることなく抑えた。
「田口の20球」は、今年の流行語大賞にノミネートされることだろう。
とにかく6月いっぱいまで、防御率ゼロだったことがすごい!
来シーズンも神宮球場で、勝利の舞をたくさん見せてほしい!
いつも試合後の広報もありがたい。

2試合連続サヨナラ勝ちした5月25日のファイターズ戦。
山崎晃大朗
まさかと言っては失礼だが、あの場面でホームランを打つとは思わなかった。
同点の9回表に2点を勝ち越されるも、山崎が振り抜いた打球は低い弾道でライトへスタンドイン!
プロ通算5本しか打っていなかったのに、ここぞのチャンスで打ったのはよかった。
今シーズンは、ベテラン青木宣親や若手もひしめくレフトのポジションを1番多く守った。
この試合もそうだが、勝負強さが表れたと感じられたので、来シーズンも2番レフトは、や〜まさきい〜ちば〜ん(2番じゃん!)であってほしい。

5月27日のイーグルス戦。
塩見泰隆
これぞ超一流選手と誇れる3打席連続ホームラン!
ベンチで迎える高津監督の唖然としていた表情は、今でも忘れられない。
もう一度言う。
これぞ超一流選手!
スワローズの黄金期に活躍していた飯田を彷彿とさせるような1番センター塩見。
来シーズンもさらなる活躍で、スワローズ黄金期を築いていく切り込み隊長となってもらいたい。

5月31日のマリーンズ戦。
サイスニード
初回に山田哲人が先制ホームランを放つと、サイスニードはこの1点で十分だと、7回を危なげなく無失点に抑える。
結局、このまま1対0で勝利。
ヒーローインタビューで飛び出した「ヤマダ、ダイスキ!」のサイスニード名言は、今後いろんな選手にも発展していった。
チームトップタイの9勝をあげたサイスニード!
ぜひとも来シーズン以降もスワローズのユニフォームを着ることが決まったので、ミスタードーナツをおいしく味わってもらいながら、2桁勝利をあげてもらいたい。

この日も1対0で勝利した、6月3日のライオンズ戦。
小川泰弘
サイスニードにミスタードーナツを教えてあげた心優しきエース。
8回3安打でもちろん無失点でライオンズ打線を抑えたライアン小川。
これぞエースのピッチング!
しかもこの日は投球だけではなく、なんと自らホームランを打つというひとりでスワローズを勝利に導いてしまった!
そんな勢いのまま月間MVPにも選出された。
高橋や奥川とエース候補が出てきたが、10年目を迎えた今シーズンは、チーム唯一の規定投球回をマークしたのは、やはりエースの証。
好不調の波があったけど、来シーズンもスワローズ投手陣を引っ張っていってもらいたい。

6月5日のライオンズ戦。
清水昇
7回に登板し、ツーアウトからヒットを打たれたものの、アウトはすべて空振り三振!
ただただ圧巻の内容だった。
昨シーズンは新記録となる50ホールドを挙げるとともに、2年連続で最優秀中継ぎ投手を受賞。
今年はコロナにより、シーズンフルに登板することができず、残念ながら3獲得は年連続とはならなかったが、防御率1.16はお見事!
そして、毎年防御率を1.1〜2下げているので、こうなると来シーズンは防御率ゼロで終えることもあるんじゃないかと期待してしまう。

6月8日のバファローズ戦。
今野龍太
これまでの自責点はわずかに1。
今シーズンもスピンのかかったストレートで、バッターから空振りを奪うピッチングは健在!
この日は、3対3で同点の8回裏に登場。
1点も与えたくない場面でクリーンアップをたった9球で仕留めれば、スワローズのクリーンアップ、山田、村上、オスナの3連打で勝ち越し。
とどめは川端慎吾の犠牲フライ。
打線にも流れを与えるピッチングをした今野が、今シーズン初勝利!
翌日には、今シーズン初セーブをあげた。
夏場以降、調子が下降気味だったが、昨シーズンのように、投球回数を上回る奪三振数を来シーズンは期待したいし、フル回転できるようフィジカルを鍛えてもらいたい。

6月9日のバファローズ戦。
奥村展征
スワローズの元気印が、この日は8番セカンドでスタメンに名を連ねる。
さっそく初回からゴロふたつを難なくアウトにすると、チャンスは1打席目にやってきた。
前打者の内山壮真が先制タイムリーを放てば、奥村も続く、きっちりセンター前のタイムリーで追加点!
結局、これが決勝点となり、2年連続日本シリーズで死闘を演じたバファローズに勝ち越しに成功した。
スワローズに移籍するジャイアンツ時代から、天才と評されていたバッティングはどこへやら。
持ち前のチームトップの元気で怪我なんて克服して、打者としての素晴らしさを見せてほしい!

交流戦優勝を決めた6月11日のホークス戦。
梅野雄吾
この日の勝ち投手となった梅野は、5回2アウト1塁の場面で登場。
いきなりホークスの4番デスパイネとの対戦となったが、見事に三振に切ってとる。
次のイニングも投げると、簡単にツーアウトを奪うも連打でピンチを迎える。
しかし、今シーズンの梅野はセルフ火消し。
ここもしっかり三振で打ち取り、難しい回跨ぎもゼロに抑えた!
その好投に応えるかのように、7回表に村上が逆転満塁ホームラン。
九州出身のふたりが、九州のおいしい空気を吸いながら活躍した。
8月半ばまで防御率1点台と素晴らしい成績を収めていたけど、結局3.00でフィニッシュ。
先ほども書いたが、自らピンチをつくるも抑えてしまうという展開が多く、ファンに胃薬を服用させてしまった今シーズン。
また、奪三振数も少なかったので、キレを取り戻して同期入団の寺島成輝の分まで、長く活躍してもらいたい。

交流戦を5連勝で締め括った6月12日のホークス戦からは、ふたりの選手を取り上げたい。
高橋奎二
昨年の日本シリーズ第2戦で完封勝利をあげたことはあるが、シーズンではこれまでなかった。
そして、その日がやっとプロ7年目にして訪れた。
9回を6安打10奪三振と、好調だった今シーズンの中でもベストピッチングではないだろうか。
しかも、特筆すべきは無四球だったところ。
球威は一流でも、コントロールにムラがあり、崩れていった試合は数え切れない。
これからも左腕のエースとして、スワローズの黄金期を築いてもらいたい。
AKB48より、けけ47ですよ!

ホセ・オスナ
それは3回裏のことだった。
高橋奎二がファーストへ牽制するも悠々セーフのタイミング。
しかし、それが一転してアウトとなった。
その立役者こそ、ファーストを守っていたオスナだった。
ランナーの松田が、一瞬ベースから手を離した隙を狙ってタッチアウト。
さらに8回表には全力疾走で内野安打をもぎ取った。
このチャンスに長岡がタイムリーを放ち先制すれば、続く塩見がホークスを突き放すツーランホームラン。
普段から実践しているオスナの全力で隙の無いプレーが、スワローズの勝利につながった試合だった。
シーズン序盤は守備では貢献するも、肝心の打撃はさっぱりでスタメンから外れることもあったが、終わってみれば打率.272で本塁打も20本に乗せていった。
CSでもMVPを獲得し、日本シリーズでも優秀選手賞!
来シーズンも、数々の場面でMVPを獲得できるような活躍を見せてもらいたい。

6月23日のドラゴンズ戦。
高梨裕稔
5回まで毎回ランナーを出すも、粘り強い投球でドラゴンズ打線をゼロを奪っていく。
結局、三者凡退で抑えたのは、その6回だけだったが、大量援護にも恵まれ、125球9奪三振で完封勝利を収めた。
この日で5勝3敗としたが、終わってみれば7勝9敗と負け越した。
7月から3連敗を2回も喫するなど、後半は下降気味だったので、シーズン1年を通した活躍を期待したい
そして、そろそろ飛翔癖を治してもらいたい。

憎っくき相手に10点差をつけての大勝となった 6月24日のジャイアンツ戦。
中村悠平
初回に憎っくき先発菅野から先制点を奪い、さらにツーアウト1・2塁のチャンス。
ここで打席に立つのは、今シーズンからスワローズの準永久欠番である27の背番号を背負うことになった中村。
コンディション不良でゴールデンウィークにやっと出場するも、ここまでホームランはゼロだった。
しかし、このチャンスに菅野からホームランを放てば、続く2打席目もホームラン!
3打席目はツーベースで4打席目はシングルヒットとサイクルヒット以上の打撃を見せて、5打点の荒稼ぎとした。
せっかく27番の背番号を勝ち取るも、序盤のリタイヤは痛かった。
古賀や内山といった若手が台頭してきたが、まだまだスタメンマスクを譲ることなんてできない。
来シーズンもスワローズに中村悠平あり!という活躍を見せてもらいたい。

6月26日のジャイアンツ戦。
小澤玲史
この日の小澤については、こちらに書いているのでご覧になってください。
https://note.com/shujigoeslucky7/n/nb6f32c9de0f4
2軍では抑えをやっていたのに、先発もできることを証明した今シーズン。
来シーズンも先発ローテーションの一角を担って、戦力外にしたホークスを見返してもらいたい。

ベイスターズとの首位攻防戦となった8月27日。
パトリック・キブレハン
うまく日本の野球に対応できていないのだろうか、この日がはじまるまで打率は.208でホームランも未だゼロ。
そんなキブレハンは、2番レフトでスタメンとなった。
1打席目は凡退するも、1点負けている3回表にこれまでの不振が嘘かのような特大アーチで同点に追いつく。
これがチームに勢いを与えて、一気に逆転に成功。
さらには、今までの鬱憤を晴らすかのように7回と8回にもホームランを放ち、4安打のうち本塁打が3本という豚骨ラーメンの粉落としかい!っていうくらいの超固め打ちを見せた。
キブレハンの活躍もあり、今シーズン最多の23安打で16得点で大勝。
前日に続き勝利して、さらには翌日も勝って敵地ハマスタでスイープに成功し、首位攻防戦を最高の形で終えることができた。
結局、対戦成績は打率.400で本塁打5本と、ベイスターズキラーとなった。
守備が課題ではあるが、日本の野球に適応したら相当な打撃成績を残せることができると思うので、ぜひともスワローズに残留してもらいたい。

9月9日のカープ戦。
久保拓真
プロ4年目となる今シーズン。
昨シーズンは登板ゼロだし、敗戦処理がほとんどのサウスポー久保。
4月に2試合登板するも、防御率はなんと22.50。
それでも二軍で好投し続けて、7月に再昇格を手にした。
ここから久保が大活躍する。
昇格してからこの日まで、15回と1/3を投げて自責点はわずかに2。
明らかにこれまでの久保とは違った。
この日も4対4の同点の6回表にマウンドに上がると、ヒットは2本打たれるものの無失点で抑える。
その裏に長岡のホームランなどで勝ち越しすると、そのまま逃げ切ってスワローズの勝利。
そして、久保はプロ初勝利を手にした!
その後も好投を続け、首脳陣から信頼を得ると、勝ちパターンに加わるようになり、終わってみれば防御率2.81。
なんとあれから1/8も下げた。
サウスポーが手薄なスワローズにとって、後半の久保は頼りがいがあった。
来シーズンも前半から活躍して、今シーズンの防御率をさらに1/8下げる0.35を期待したい。

優勝マジックを2とした9月22日のベイスターズ戦。
宮本丈
とにかく練習の虫で、交流戦後では高津監督から「丈、明日はスイング禁止」と言われるほど。
そんな宮本だが、昨シーズンのように代打の場面でうまくヒットを打てずにいた。
しかし、スタメンに名を連ねると打つ。
そんな宮本がスタメンで1番打ったのがこの日だ。
2本のタイムリーを含む4打数4安打の固め打ち!
練習は嘘をつかないとはよく言ったもので、見事にそれを体現した。
Twitterを見ても、スワローズファンは宮本丈が好きだ!
毎試合スタメンでもいいくらいなのだが、現状は控えに甘んじている。
でも、そんな宮本がレギュラーでないということが、スワローズの選手層の厚さを物語っている証拠。
とはいえ、来シーズンこそは、どこかのポジションでレギュラーを勝ち取ってほしいという願望もある。

2年連続の優勝を決めた9月25日のベイスターズ戦。
丸山和郁
0対0のままやってきた9回裏。
ワンアウト2塁のチャンスで打席に立つは、8回からサンタナに代わって守備から試合に入った昨年ドラフト2位で入団したルーキーの丸山。
150km/hを超える外角低めの球を力強く流した打球は、左中間を破る!
2塁ランナーがホームに帰り、見事なサヨナラタイムリー!
長いプロ野球の歴史でも、ルーキーが優勝を決めるサヨナラ打を放ったのは初めてのこと。
輝かしい記録とともに、スワローズのリーグ連覇を決めた。
守備力と走力は、チームでもトップクラスだけど、打力はまだまだ。
しかし、これを機会に来シーズンは厳しいスワローズの外野手争いに勝って、神宮球場を所狭しと駆け回ってもらいたい。

9月29日のカープ戦。
松本友
この日で今シーズン2試合目となるスタメンとなった松本友。
1打席目から期待に応えるツーベースをレフトに放てば、続く打席でも今度はライトにヒット。
さらにフォアボールを選び、すべての打席で出塁した。
オレと同じ大学卒の学歴ということで、育成選手時代から応援している選手。
少ない出番ながらも、2年連続で打率.353(こんなことってあるんだね)という高い打撃成績を収めた。
内野だけではなく外角も守れるので、同じくユーティリティプレイヤーの宮本丈を越える存在感を示して、来シーズンのさらなる活躍に期待したい。

9月30日のカープ戦。
山下輝
プロ初登板は5回持たず負け投手になってしまったが、この日はさすが昨年のドライチという内容で、7回2/3を5安打無失点でカープ打線を打ち取った。
これがプロ初勝利となり、この試合で1番の輝きを放った。
スワローズ入団直後に左腕を骨折していたことで、自身の開幕が遅れてしまったが、即戦力ピッチャーであることは充分に示した。
日本シリーズでも好投し、勝ち投手の権利を持ったまま降板した。
来シーズンは、2桁勝利、そして新人王を獲得してもらいたい。

大トリとなるのは、シーズン最終戦となった10月3日のベイスターズ戦。
村上宗隆
令和初そして史上最年少で三冠王を獲得した村神様。
どの試合にしようか悩んだが、やはり56号ホームランを神宮球場で放ったこの試合に決めた。
まずは3回裏にレフト前のタイムリーを放ち、1点差に追い上げる。
村神様が打てば、打線も活発になる。
この回に一挙5点を取り、あっという間に逆転に成功。
そして、シーズン最終打席となった7回裏の第4打席目だ。
初球に投じたインハイのストレートを豪快に振り抜くと、きれいに舞い上がった放物線はそのままスタンドイン。
これまで何度も見てきた確信歩きとともに、プレッシャーから解放されたのか、これまでに見たことのない満面の笑みを浮かべた。
三冠王が危ぶまれてきた終盤の不調を嘲笑うかのような一撃!
まさか最後の最後で、日本人選手最多の56号を打つとは!
願ってはいたけど、実現するとは思わなかった。
でも、そうだった。
ここでホームランを打ってくれないかなぁ。と願うと、今シーズンの村神様はその願いを叶えてやろうと言わんばかりのように打ってくれた。
これが村神様と言われる所以でもあるのだろう。
わずか高卒5年目にして三冠王を獲得した村神様。
来シーズンからはどんな活躍を、そしてファンにどんな夢を見せてくれるのだろうか?
個人的には、王貞治さんの世界記録でもある868本のホームランを超えてもらいたい。
その舞台は、日本でもいいし、メジャーでもいい。
とにかく歴代世界最強ホームランアーティストは、村上宗隆であることをこれから証明してほしい!

ということで、今シーズン活躍を見せてくれた38人の選手を紹介しました。
日本シリーズでオリックスに敗退してから、はやくも1週間が経ちました。
まだ日本一連覇を成しえなかったショックを引きづっている方がたくさんいると思うけど、こちらを読んでいただき、今シーズンの東京ヤクルトスワローズは強かったと改めて感じてもらい、少しでも敗退のショックが和らいだら幸いです。

来シーズンは、球団史上初となるリーグ戦3連覇!
さらには、交流戦も連覇!
そして、日本一を奪還するぞ!

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