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東京ヤクルトスワローズが143連勝するセ界 第6週目

先週は接戦を制して連勝を続けたスワローズ。
そのおかげで中継ぎを酷使してしまった感は否めない。
だが、そんな状況に朗報が飛び込んだ。
緊急事態宣言を発令したことにより、29日と3日の試合が延期となった。
しかし、まだまだ長いシーズン。
先発陣が最低でも7回は投げてもらって、中継ぎ陣の登板過多を和らげてもらいたい。

そんな思いとは裏腹に、ジャイアンツ戦の初戦に先発した田口は、古巣に一矢を報いるどころか、毎回失点の4回6失点でまさかの降板。
開幕カードでも打たれたし、神宮のマウンドが苦手なのだろうか?
それでも打線は、2回裏に村神様のホームラン、元山のスリーベース、田口のスクイズで4点、さらに3回にはオスナのタイムリーと青木の犠牲フライで2点と、都合6点と奪い同点としていた。
その後は膠着状態も、7回にマウンドに上がった清水が打ち込まれてまさかの2失点。
しかし、取られたら取り返すのが、今シーズンのスワローズ。
その裏、ミスタースワローズ山田哲人が、村上に並ぶ第9号ホームランで追いついた。
そのまま最終回を迎えて、守護神石山を送るも、清水同様に冴えない。
先頭のウィーラーのホームランで勝ち越されると、たったワンアウトしか奪えず、1・3塁のピンチをつくり、まさかの降板。
その後を継いだ梅野も、これまでの防御率ゼロとはなんだったのかと疑問に思ってしまうほどの惨劇を招いてしまい、誰もが想像しなかったまさかの6失点となり、8対14で最後の攻撃を迎えた。
「6点取られたなら、7点取ればいいじゃない!」無観客試合ながらもテレビやラジオで試合を観戦している全国289689610人のスワローズファンが、打線を鼓舞する。
ならばと中村、山田が連続ヒットでチャンスをつくると、村神様がセリーグ1番乗りとなる第10号ホームランで3点を返す。
もうこれで勢いは完全にスワローズのもの。
続くオスナ、青木が出塁し、塩見がタイムリーツーベースでたちまち1点差。
そして、なんと元山が放った打球は、まさかのライトスタンドに突き刺さるサヨナラツーランホームラン。
この試合で何度もあったまさかが、やっとスワローズにとって良いものとなった。
サヨナラ大逆転勝利で神宮劇場は幕を閉じた。

スワローズ15-14ジャイアンツ
梅野2勝目!

第2戦も先発のスアレスが乱調。
昨日の田口同様、毎回失点の4回6失点でマウンドから降りた。
ジャイアンツの先発は、4勝無敗で防御率1点台の左のエース高橋。
しかし、スワローズ打線は他球団とは違う。
初回に1番山崎が内野安打で出塁すれば、中村がタイムリーツーベースで得点する。
3回にはミスタースワローズ山田哲人が、村上と肩を並べる第10号ホームランと反撃するも、4回を終わって2対6と劣勢だった。
ここで、敗戦投手の役目として登板した大下がスワローズに流れを引き寄せるべく、2イニングをなんとか無失点で乗り切る。
その踏ん張りに応えるかのように、打線も息を吹き返す。
5回裏、中村山田が連続フォアボールで出塁すれば、オスナがセカンドを強襲するタイムリーで2点を取り返した。
防御率1点台だった高橋から、5回で4得点もあげた。
そして7回からは、プロ初登板となる杉山がマウンドに上がった。
二軍でも好投していたように神宮でも躍動し、堂々たる投球を見せつけていた。
そんながんばりに打線も応えた。
8回裏、オスナがツーベースを打つと、青木はフォアボールで出塁。
ここで迎えるは、メジャー通算77本塁打のサンタナ。
代わりばなの桜井から、これがメジャー級のパワーだぜと言わんばかりの豪快な逆転スリーラン。
9回も杉山がマウンドに立ち、強力ジャイアンツ打線を3回をわずか1安打1四球で無失点で抑え、プロ初登板で勝利投手となった。
中継ぎ陣の登板過多を和らげる期待の新戦力が現れた瞬間となった。

スワローズ7-6ジャイアンツ
杉山1勝目!

1日空いて金曜日からは、敵地横浜スタジアムでベイスターズとの3連戦。
今やスワローズのエースと言っても過言ではない先発の金久保は、ピンチをつくりながらも後続をきっちり抑えて、6回無失点でしっかりと先発の役割を果たした。
打線も3回にはミスタースワローズ山田哲人の2点タイムリーツーベースで先制。
5回には立派なヒゲをたくわえたサンタナクロースが、打った瞬間それと分かるバックスクリーンへと消えるツーランホームランでダメ押し。
7回からは、近藤→坂本→梅野という勝ちパターンではない中継ぎがそれぞれ1回ずつを抑え、まさかの完封リレーで初戦を制した。

スワローズ4-0ベイスターズ
金久保3勝目!

昨日の完勝した流れそのままにいきたいスワローズだが、1回裏にオースティンのホームランで先制点を許す。
しかし、大和のエラーなどでツーアウトながら2・3塁のチャンスをつくると、中村がすべての2はオレのもんだと言わんばかりに、レフトへの2点タイムリーで逆転に成功。
なお、山田村神と連続フォアボールで満塁とすると、中川から代わった国吉の初球をオスナがグランドスラム。
一挙6点をあげて、形勢をひっくり返した。
このまま簡単に逃げ切れると思いきや、野球の難しさを知ることとなる。
先発の最高品種高梨は、これまでの試合すべてで6回途中に降板していた。
この日は投げ切れると思ったが、先頭のオースティンに今度はヒットを打たれると、続く佐野が放ったフライを青木がまさかの落球。
そして牧の送りバントを高梨がファンブルしてしまい、あっという間にノーアウト満塁のピンチを招いてしまった。
やはり高梨は6回が鬼門だった。
しかし、このピンチを救ったのは、15試合連続無失点を守っている近藤。
もうそれは圧巻としか形容できないほどの投球だった。
宮崎→ソトと一発のある強打者を歴史的名捕手古田に絶賛されたシュートを軸に連続三振を奪う。
続く代打倉本には役者が違うと言わんばかりに3球三振。
なぜ杜の都仙台は、彼をたった3年で追い出してしまったのか、甚だ理解に苦しむ。
続く7回も同じく仙台から追い出されてしまった今野がゼロに抑える。
もうベイスターズには反撃する勢いはなかった。
誰かのミスを他の誰かが救うという、チームが一丸となった勝利となった。

スワローズ6-1ベイスターズ
高梨3勝目!

第3戦も序盤から有利に進めていくスワローズ。
2回にルーキー元山にショートを奪われそうな国民的歌手西浦のタイムリーで先制点をあげると、ツーアウトから中村→山田哲人→村神様の3連続タイムリーヒットで一挙4点。
しかし、大量得点をプレゼントしてもらったライアン小川がピリッとしない。
その裏に戸柱のホームランを皮切りに大和→オースティンの連続タイムリーで1点差に追い上げられる。
続く3回には、ソトのタイムリーツーベースで同点とされ、まさかのノックアウト。
昨シーズン、ノーヒットノーランを達成した相性の良い横浜スタジアムで、屈辱を味わってしまった
続くピンチにマウンドに立つは梅野。
回途中からの登板は苦手だと昨シーズンから分かりきっているのに、なぜ高津監督は梅野を起用するのだろうか?
さっそく戸柱にプロ初の2打席連続ホームランで一気に3点のビハインドを負ってしまった。
それでも前カードで好投した杉山が、この日も2回無失点でベイスターズに追加点を与えない。
その踏ん張りに応えるスワローズ打線。
6回表に先頭のサンタナクロースが、スワローズファンの待つレフト上段に突き刺さるホームランで反撃を狼煙をあげた。
西浦→松本友とヒットで出塁し、相手のバッテリーミスでノーアウト2・3塁のチャンスを迎える。
ここで山崎の内野ゴロ、続く中村は犠牲フライと効率良く得点をあげてしっかり同点。
そして打席に立つは、ミスタースワローズ山田哲人。
力強くスイングした打球は、あっという間にスタンドイン。
大技小技を組み合わせ、この回で逆転に成功すると、休養充分のMSIが難なくベイスターズ打線を抑え込んでルーズベルトゲームを制した。

スワローズ8-7ベイスターズ
杉山2勝目!

143連勝まで、あと113試合!

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