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Stand by me 描クえもん 第1話

最近、とっても読まれています。
「Stand by me 描クもえん」。
もっと多くの読者に読んでいただきたいので無料公開します。

Stand by me 描クえもん
佐藤秀峰 (著)

「お前…漫画家目指すのやめろ」
「未来から来た自分」と名乗るおっさんに翻弄されながらも、漫画家を目指す青年・満賀描男(まんが かくお)。
夢へ突き進む描男を待ち受けるものは…!?
フェイク・ドキュメンタリー的手法で明かされる漫画業界の光と闇。


【あとがき】

Web雑誌を創刊し、そこで漫画を連載しようと思い立ちました。

で、描き始めたのが本作です。

雑誌は2015年に創刊し、2021年に休刊しました。
最初は編集スタッフがいました。
途中で逃げてしまい、2018年から休刊まで僕が一人で編集していました。
ビジネス的には大赤字したが面白い経験でした。

さて、作品を雑誌に連載することが主目的でした。
何を描くかは考えていませんでした。
雑誌作りはまあまあ大変です。
雑誌の構成を考えたり、お金の計算、作家やデザイナーと打ち合わせしたり。
取材が必要な作品を描くのは辛いので、漫画家漫画を描くことにしました。
それなら自分の経験をベースに取材なしで描けそうです。

僕が創刊する雑誌に掲載する作品なので、編集会議を通過する必要はありません。
ただし、すべて自己責任。
誰にも作品作りを相談できません。
独りぼっちです。

物語を考えた場所は居酒屋でした。
昼間は働き、夜は焼き鳥屋のカウンターに通いました。
酔っ払いの会話に聞き耳を立て、それをメモしました。
まったく取材をしないというのも不安なので、一応、それを取材代わりということにして構想を練りました。
第1話でコップの反対側の口からお酒を飲む場面が出てきますが、あれは実際に遭遇した出来事です。

「独りで闘って何が悪い…!?
お前にそれができるのかよ……!?
お前に笑うことができるのかよ…!?」

当時も今もそんな気分です。
(もちろんいろんな人と協力しながら生きていますが)





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