2013_2014売り上げグラフ

2013年~2014年「佐藤漫画製作所電子書籍売り上げグラフ」

淡々と事実を書き連ねていきます。

世は電子書籍時代。

紙の雑誌はどこもかしこも壊滅状態、コミックスは初版部数がどんどん落ち込み、出版社は出版点数を増やすことで売り上げを維持しようと粗悪な作品が蔓延し、ますます売れなくなるという悪循環。

コミックスの最終的な販売部数は、取次が公開する販売状況データをチェックすれば発売3日でほとんど予測が立ち、1週間後には100%確定します。

作家は数字で判断され、前作の販売部数が悪い作家は次の連載をもらえず、下手な中堅作家よりも数字の予測が立たない新人作家の方が連載を取りやすい状況です。

もう誰も出版に夢を見ません。

僕が昔、お世話になっていたビックコミック スピリッツ編集部には副編集長が8人いるそうです。

編集者の高年齢化が進み、年功序列を維持するために役職が増え、一方で作家やデザイナーの報酬は値下げ進行中です。

電子書籍市場を見ると、2013年の市場規模は1,013億円とついに大台を突破し、2018年には3,000億円を超えると予測されています。(「電子書籍ビジネス調査報告書2014」インプレス総合研究所よる)

出版業界唯一の希望の光が電子書籍。

誰もが利権の奪い合いに必死です。



ということで、僕と有限会社 佐藤漫画製作所は、出版社に頼らず著作を自分たちで管理、運用するという道を選択しました。

具体的には、コンテンツの運用に関して電子書籍ストア、取次と交渉し、直接契約を行なってきました。

現在は約60箇所の国内電子書籍ストアでコンテンツの販売を行なっています。

直接交渉といっても、自分たちから営業をかけたワケではありません。

2012年に著作「ブラックジャックによろしく」が二次利用フリー化した際、国内のストアが一斉に作品の配信を開始し、続いて「他の佐藤秀峰作品も配信したい」と列をなしました。

その1社1社と交渉し、現在の状況に至っています。

この度、2013年と2014年の佐藤漫画製作所「電子書籍関連売り上げグラフ」をまとめましたので、公開させていただきます。

売り上げに含まれている作品は、佐藤秀峰著「海猿」「新ブラックジャックによろしく」「特攻の島」「示談交渉人M」「佐藤秀峰初期短編集」5タイトルと、佐藤漫画製作所が展開する電子書籍取次サービス「電書バト」の取り扱い作品です。(「電書バト」については後述します。)




2013年~2014年「佐藤漫画製作所電子書籍売り上げグラフ」


まずは2013年。

総額 ¥7202万5604円。

二次利用フリー化の影響で1月が¥1800万超と突出していますが、月額平均約585万円と高い数字を記録しました。



続いて2014年。

総額 ¥4080万8568円。

フリー化の影響も薄れ、各ストアでの売り上げも徐々に下がって来ましたが、新規アプリ案件などで契約数を増やし、ストアの展開する無料キャンペーンなど、各種キャンペーンに積極的に参加することで、まずまずの売り上げを維持できました。

また、前述した電子書籍取次サービス「電書バト」の開始も売り上げに貢献しました。

◼︎電書バト

「電書バト」とは、作家から直接作品を預かり、数十カ所の電子書籍ストアで配信・販売のお手伝いをするサービスです。

著作の販売ストアを拡大していく中で、僕と同様の体験を他の作家にも提供できないかと考え、始めたものです。

ストアとの個別販売契約など複雑な手続きはすべて佐藤漫画製作所が一括して行ない、作家は作品データと簡単な諸情報を用意するだけで、様々なサイトへ作品を販売する事ができます。

売り上げに応じて各ストアから配分されるロイヤリティから、事務手数料15%を差し引いた全額を作家に支払います。

つまり、作家の受取額はロイヤリティの85%となり、どの取次サービスよりも高い配分率であると自負しています。(ちなみに出版社が取り次いだ場合、作家が受取額はロイヤリティの50%~15%程度です。)

1作家につき毎月数十万円程度のお支払いをできているケースもあり、これからも積極的に展開していきたいと思っています。


作家によっては、「出版社の契約関係が心配だ」という方もいらっしゃるので、そのような方には下記のサービスを用意しています。

◼︎契約無料お悩み相談室

ご自身の作品契約内容について

電書バトサービスを利用するにあたり、作品のご契約についてお悩みはありませんか?

権利についてのご質問やご相談は、こちらの契約お悩み無料相談室をご利用ください。



2013年、2014年の2年間の売り上げグラフをまとめると下記の通り。

総額 ¥1億1283万4172円。

2015年も今の所、前年と同程度の売り上げを記録しています。

漫画家が生き残る方法は、出版社にしがみつくことだけではないと証明できたと思っています。

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