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Stand by me 描クえもん 第4話

「対等」という言葉がまだなかった時代のお話です。

【あとがき】
面白い漫画を作る方法とは?

基本的には「予想を裏切る展開」「ピンチの連続」が重要です。
だけど予定調和も大事。
時々、刺さるセリフがあると尚良き。

技術論はいろいろありつつも、所詮はその域を出ません。
何か描きたいことがあるから描くわけです。
「描きたいこと」を強く持つこと。
「描きたい」という衝動に強く突き動かされることが大事な気がします。

では、「描きたい」はどこからやってくるのか?

フランスの哲学者 サルトルによると、芸術の究極の目的は「人間の自由による『存在の全体』の取り戻し」なのだそうです。
作家が描く動機は「『存在の全体』にとって自分が不可欠であると感じたい。
本質的なものは世界ではなく自分であると感じたい」からだそうで。

何を言っているのかさっぱり分かりません。
僕と読者の関係は「描クえもん」という作品が仲介しています。
「僕」「読者」「描クえもん」という存在の全体において、その本質=「それがなくなると成立しないもの」は「僕」です。
僕がいなければ「描クもえん」は存在しなかったし、その読者も存在しません。
「『存在の全体』にとって自分が不可欠であると感じたい」というのは、こんな感じですかね?

やはりよく分かりません。
だけど、なぜ自分がこの作品を描きたいのかをよく考えます。
よほど出版業界に恨みがあったのか、問題提起をしたかったのか?

読者に伝えたいことは特にありません。
僕は読者の自由を尊重します。
「こう受け取れ!」とは言いたくないのです。

言葉にする必要はありません。
自分の中に描きたいことや理由は明確に持つべきだと考えています。

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