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できるイラストレーターは、損か否か

2021年2月23日
晴れ。
飛び石連休は好きじゃない、SHUGETSUです。

昨日は“イラストレーター及びイラストの需要”を纏めました。
その中で本日は“①書籍やパンフレット、新聞やチラシなどの紙媒体”について考えてみます。
勿論イラストを主体とした少数派の媒体は除きます(イラストメインの案件取れたら勝ち組)。
前述した通り、曲がりなりにも10年以上デザイナーとして仕事をしています。

そこで書籍やパフレットを制作していて「ちょっとイラストが欲しいなあ」と思うのは…

・紙面が文字情報のみで寂しい時
・写真を入れたいが撮影するにもリースにもコストがかかる
・プラスαで入れるとクライアントが喜ぶ
・はじめからイラストありきの紙面が思いついた時
 などなど

イラストというのは便利なもので、技量があれがどんなものでも再現できます。
そして上手い人になると圧倒的に仕上がるのが早い。
素材を探したり購入したりするよりよっぽど短時間ですみます。
下手したら、欲しいと思ったイラストが10分とかで描ける。
嫁先生はこのタイプです。
嫁先生はデザイナーも兼任するので、欲しいものは自分でさっさと描いてしまいます。
そこがメリットであり、デメリットでもあります。

“基本的にそこに掲載されている情報がメインコンテンツで商品”という点。
「イラストは商品の添え物、飾りでしょ!」
そして、
“できるイラストレーターだとちょっとのものはスグに描ける”という点。
「そんなに簡単に描けるならいいじゃん!」
この2点が、“0円思考”を生んでしまうのではないかと。
まあ、少し極論な気はしますが。
当たらず共遠からずでしょう。

生々しい話、よっぽどの優良クライアントでない限り、紙面に入っているイラストは金額に考慮されません。
クライアントからの要望でもです。
(ここでの優良とは、イラストレーター目線でのです)
簡単に描いているように見えるイラストを描けるようになるのに、どの程度時間を費やしたのかなど想像もしないでしょう。
まあ、当たり前といえば当たり前です。
僕も100mを9秒台で走るのを見ても、「はえ〜!!」くらいにしか思いません。

クライアントからすると「あったら嬉しいけどなくてもいいよ!」なんです。
そこが難しい。
“0円思考”を覆すのはなかなか至難の技です。
逆に、この①ではイラストを入れるとこんなに素敵なデザインになりますよ。
だからこのデザインの単価はページ○○円で如何ですか?と。
イラストに値段をつけるのではなく、イラストを付与したデザイン自体の値段を上げる方ができそうです。

まあ、この案ではデザインもイラストもできる人にしか適用しない。
嫁先生はデザインもやりますが、あくまでもここではイラストレーターとしての価値です。

ん〜、難しい。

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