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ゴッゴッカン…… ゴッゴッカン…… ぼくの記憶はそんな音からはじまった。繰り返し打ちならされる音には不思議な静けさがあって、そしてぼくの口のなかには、いっぱいになにかがひろがっていて、ぼくはとにかく夢中でそれを食べていた。とてもおいしかったことだけはよく覚えている。 ぼくは食べる。ゴッゴッカン……。するとそれは少しずつ小さくなっていく。ゴッゴッカン……。ぼくは食べる。ゴッゴッカン……。それはかけらのようになっていく。ゴッゴッカン……。ぼくは食べる。ゴッゴッカン……
みながすなる 会話劇といふものを われもしてみむとて するなり 「よろしいですか? よろしいですか、皆さまッ! 同意が成ったと見做してよろしいですか、皆さまッ!?」 「はッはッ! 当然だッ!」 「同じく。ふふ。なんであれ、結果は変わらないもの」 「ワシも……うん。別にその遊戯(ゲーム)でかまわんよ」 「……同意する」 「はは。ま、皆さんそう言うなら。僕もそれでいいです(バカどもが)」 「同意が成りましたッ! でーはではでは、この遊戯の戯律(ルール)をご説明いたしますッ!