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掌編とか短編とか!

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自作の掌編・短編小説を格納していきます。
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#短編小説

【ぼくときみの海辺の村の】 #第一回お肉仮面文芸祭

 ゴッゴッカン……  ゴッゴッカン……  ぼくの記憶はそんな音からはじまった。繰り返し打ちならされる音には不思議な静けさがあって、そしてぼくの口のなかには、いっぱいになにかがひろがっていて、ぼくはとにかく夢中でそれを食べていた。とてもおいしかったことだけはよく覚えている。  ぼくは食べる。ゴッゴッカン……。するとそれは少しずつ小さくなっていく。ゴッゴッカン……。ぼくは食べる。ゴッゴッカン……。それはかけらのようになっていく。ゴッゴッカン……。ぼくは食べる。ゴッゴッカン……

校則になった君と #架空ヶ崎高校卒業文集

2222年卒 絶対屈 折率夫  長いようで短かった三年間の高校生活。いろいろなことがあったはずなのに、思いだせるのは校則になった君のこと、ただそればかり。  あれは入学して間もないころだった。お互いに帰宅部だった退屈な日々、みんなが部活動や奉仕活動にはげむさなか、ふたりきりの下校時間。誰もいないあぜ道、僕の前をスキップするように歩く君の姿。今でも鮮明に覚えている。そのとき、ただカ=ラスの鳴き声だけが聞こえていたということも。  君は振りかえってこう言ったんだ。 「同好