小さな家見に行ったら


父が亡くなり2年経ちます。

母は、どちらかと言うと控えめなタイプ。


父は。
少年野球の監督、昼は自営業の仕事、夜は料理人のバイトなどして、パワフルな人でした。
手先も器用で、なんでも作れるすごい人でした。

母は、父が亡くなり自分に自信がなくて、落ち込みが激しく、安定剤を飲むような生活になりました。


病院の、付き添いに行った帰りに、

昔住んでいた、小さな家を、見に行きました。
そこはもう家はなく、更地で雑草が生えていたけど、車が停められる状態でした。


田舎なので、植物で見えないくらいになっているかと思ったけど。


不思議でした。

こんなに狭かった?

ここら辺は、お風呂と流しがあったね。

とか。少し歩いて二人で懐かしいね。って。


少し近所を歩いて、ここは変わらないね。とか。

田んぼやらなくなっちゃったんだね。
とか。

周りはなんか寂しいくらい植物に覆われて、寂しい気持ちになりました。


ただ、景色、山だけは30年前と同じ景色で、とても綺麗でした。


母も、

あの丸い山と、とんがった山を見て頑張ってた。

と、嬉しそうでした。


ここで5人も子育てしたんだからすごいじゃん。


母は、自信を取り戻したようでした。

見えない力が湧いたみたいで良かったです。


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