Web3をはじめる第一歩 - ウォレットアドレスを手に入れる
「Web3に関心がある!」という相談をよくいただきます。
仮想通貨、NFT、DAO、DeFi…など、ブロックチェーンを活用したITトレンド全般をWeb3と言いますが、まだまだ専門知識がないととっつきにくいイメージのある領域ですよね。
仮想通貨やNFTをやり取りするためには、ウォレットアドレスというIDが必要で、これを入手することで、いろいろなWeb3サービスを利用できるようになります。ですから、Web3に関心があるけどよくわからないという方は、まずウォレットアドレスを取得してみましょう。
無料で利用できるウォレットアプリとして最も有名なのは「MetaMask」です。ここでは、Metamaskをインストールして、仮想通貨やNFTをやり取りするための「ウォレットアドレス」を取得する手順を解説します。
ウォレットアプリ「MetaMask」とは?
MetaMaskは、無料で利用できるウォレットアプリで、2023年7月時点では
Google Chromeの拡張機能
iOSアプリ
Androidアプリ
の3種類があります。
おすすめはPC版であるChrome拡張機能です。Web3界隈はまだPCでしか使えないサービスも多いので、特にこだわりがない場合はPCを推奨します。
MetaMaskのインストール
公式サイトからダウンロードしましょう。
ここからは、PC版(Chrome拡張機能)のインストール手順を見ていきましょう。
次に「シークレットリカバリーフレーズ」の設定を行います。
シークレットリカバリーフレーズを使うと、複数の端末で同じウォレットを使いまわすことができます。PC版をインストールした後、スマホ版をインストールするときにこのフレーズを使うと、PCとスマホで同じウォレットアドレスが使えます。
ウォレットアドレスを確認
インストール後は、Chromeの拡張機能一覧からポップアップでMetaMaskを起動できます。
「Account1」の下にある「0x~」があなたの「ウォレットアドレス」です。誰かに仮想通貨やNFTなどのトークンを送るときはこのアドレスから送信され、逆に受け取るときはこのアドレスを相手に教えます。メールアドレスのようなものですね。
ウォレットがあればできる、Web3あれこれ
とっつきにくいイメージのあるWeb3業界ですが、実はたいていのことはノーコード・ローコードでできるようになっています。最後に、便利なツールをいくつか紹介します。
トークンを手に入れる
本物のトークンは仮想通貨の取引所で購入します。例えばイーサリアムだと、だいたい1ETH=20万円とかです。
取引をしたいなら本物が必要ですが、ただ試してみたいだけであれば、ブロックチェーンのテストネットを利用できます。お試し用のトークンを無料で入手できる、こども銀行みたいなものです。
Sepoliaは、イーサリアムのテストネットです。
Mumbaiはポリゴンのテストネットです。
テストネットは、MetaMaskの標準では表示されないので、「設定>高度な設定」から「テストネットワークを表示」をONにしましょう。
DAOをつくる
ブロックチェーンのトークンを「株券」のように扱ってつくられた組織がDAO(ダオ)です。Aragonというサービスを使うと、簡単にオリジナルトークンを発行したり、DAOメンバーの投票システムを管理したりできます。
テストネットのトークンを使って、お試し用のDAOをつくることができます。
NFTを発行する
オリジナルのNFTを発行することもできます。thirdwebを使うと、ブラウザ上に画像をアップロードしたり属性情報を入力したりすることで、自分のNFTを発行できます。
thirdwebでも、テストネットを使ってお試し用のNFTを発行できます。
ブロックチェーンアプリ(DApp)をつくる
開発者向けのサービスもたくさんあります。
Moralisは、ブロックチェーンネットワークにアクセスするAPIを提供しています。NFTのリストを取得して自分のシステムに表示したりできます。
ウォレットを使ったログイン機能を作りたいときは、Web3Modalがおすすめです。ライブラリをインストールしてボタンを配置するだけで、簡単にウォレットログインを実装できます。
ブロックチェーンは、一般的なイメージよりもずっと簡単に扱えるのですが、ウォレットアドレスの取得が大きなハードルになっているように感じます。ぜひ皆さんもウォレットを手に入れて、いちはやくWeb3への一歩を踏み出しましょう!
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