「犬も歩けば棒に当たる」ってどういう意味?
私が子供の頃、昭和50年代と言えばようやくスーパーマリーブラザーズがファミコンとして登場した頃でした。
そんな高価なおもちゃは当然我が家では買ってもらえず、兄の友達がうちに持ってきてテレビにつないだ時には衝撃を受けたのを覚えています。
そんな時代でしたので、あの頃の子どもは暇でした。
子どもはいつの時代も基本的に暇なものですが、当時の私は今では考えられないくらいのレベルで暇だったのです。
そんな暇な子供時代。私は一時「いろはかるた」にはまりました。
なんという渋い趣味でしょう。
とにかく、いろはかるたを日がないちにち眺め、フラッシュカードのようにすべての札に書いてあることわざを覚え、ひとり悦に入っていたのです。
一番初めの札
いろはかるたの一番初めの札「い」のことわざは、かの有名な「犬も歩けば棒に当たる」ですが、その意味を知っている方がどのくらいいるでしょうか?
実は私は
犬であっても、ふらふらと出歩いていれば何かしらの出来事に遭遇しそこから運が開けることがある。だから、まずは行動することが大事である。
というようにポジティブな解釈をしていました。
ところが、もともとの意味は真逆で
犬のようにふらふらと出歩くと人に棒で殴られるような不幸に遭遇する。じっとしていればいいのに余計なことはするな。
ということらしいのです。知ってました?
ポジティブ解釈
とはいえ、今ではどちらの意味に解釈してもよい、という見解が一般的らしいのでどうせならポジティブ解釈を採用しましょう。
実際私はこの「犬」のように生きてきました。
昔から「絶対~になりた」という目標がなく、どちらかというと運任せ、縁任せの人生です。
何をしたらいいのか分からないけれどとにかく面白そうと感じたことに足を突っ込み、そこですてきな人や仕事との出会いがありました。
だから、人生においてなにかやってみること、とにかく行動することはとても大事だと思っています。
いろはかるたの教訓
い
ろはかるたのことわざは思わぬところで「いや本当にそうだな」と納得させられるものが多いということに、大人になってから気が付きました。
楽あれば苦あり
貧乏暇なし
老いては子に従え
塵も積もれば山となる
論より証拠
憎まれっ子世に憚る
無理が通れば道理ひっこむ・・・・・
昔の人って言いえて妙。
私の子どもたちはどのくらい知っているのかしら。
時代が変わっても人と人の関係や、この世の道理は変わらないはず。
こういう言葉たちも、長く残ってほしいなと懐かしく思うのでした。
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