資本論と父
カールマルクス 資本論
父親の部屋の本棚に並んでいる。
視野に入るが、見るからに重々しく触れたくなかった。
たまたま好きなテレビ番組でマルクスを扱っていた。
知ってはいたが録画したまま。
見るに勇気が、いった。
父に向き合う。
理解する自分を疑う自分もいる。
父に対する葛藤の日々は苦しかった記憶しかない。
記憶と理解がまざりあっている。
今も、父の資本論の姿勢は変わらないが、私が父に対する気持ちは変わりつつある。
理解したいようでしたくない。
すでに理解している気もするが。
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