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ほかほか文庫。

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マガジン「ほかほか文庫。」とは、ズバリ! 今話題のホット(="ほかほか")な文庫を刊行された著者に直撃。 取材のなかで明かされた熱い思いをそのままに、出来たて"ほかほか"な記事…
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#小説

嘘の連鎖が生み出す、悲しすぎる復讐劇 ♯03富良野馨さん

「ほかほか文庫。#03」では、『この季節が嘘だとしても』の著者・富良野馨さんにインタビュー。大好きだった従姉のため、彼女を死に追い詰めた男に復讐を誓う大学生の紗夜。ところが、男に近づくためについた紗夜の“孤独な嘘”は、思わぬ悲劇を生みます。「それでも、この季節は紗夜にとってかけがえのないものなんです」と、富良野さん。作品の結末に込めた想いを伺いました。 被害者遺族の憎しみの行方 ――『この季節が嘘だとしても』は、亡くなった従姉の絵里ちゃんのために、彼女を死に追い詰めた男を

性別変わる運命を背負い、甲子園目指す#02夏凪空さん

「ほかほか文庫。#02」では、『虹のような染色体』で第5回双葉文庫ルーキー大賞を受賞し、作家デビューを果たした夏凪空さんにインタビュー。本作の主人公は、性別が徐々に女性に変異してしまう病に罹った高校球児。身体的なハンディキャップ、アイデンティティの喪失、性的マイノリティに対する差別など、様々な苦難に襲われながら、それでもめげずに甲子園の夢を追います。彼の成長を通じて「変化を受け入れ、苦しみを乗り越えていく人間の強さを描きたかった」と、夏凪さん。その真意とはいったい――? 男

謝罪会見の裏側、「胸熱」ドラマを描く #01保坂祐希さん

「ほかほか文庫。」記念すべき第1回は、『大変、申し訳ありませんでした』と、続編『大変、大変、申し訳ありませんでした』(ともに、講談社タイガ)の著者・保坂祐希さんにインタビュー。これまで社会派ミステリの作品を多く手掛けてきた保坂さんですが、本作では「エンタメに振り切って書こう!」という決意のもと、謝罪会見の裏で繰り広げられる痛快×爽快な人間ドラマを描きました。どんなセンセーショナルな事件も、保坂さんの手にかかれば、笑って泣ける胸熱ヒューマンドラマに。その執筆秘話に迫ります――。